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第24回関東学生女子ソフトボール選手権大会
~山学大2年連続3度目の優勝、インカレに弾み~
~大参加菜が4打点と2つの美技。攻守で活躍~

第24回関東学生ソフトボール選手権大会兼第51回全日本大学選手権大会(インカレ)関東地区予選が5月21日~23日の3日間、神奈川県相模原市立ひばり球場ほかで行われた。東京都を除く関東の大学15チームがトーナメント方式で優勝を競う大会。この大会で男女各5チームがインカレの関東代表として出場権を得る。23日に行われた決勝戦は、山梨学院大と城西大(埼玉県)との対戦になった。両校は5月5日に行われた春季リーグ戦の決勝戦を戦い山梨学院大が優勝した因縁の対戦。城西大先攻で始まった試合は、山梨学院の先発内藤加菜投手(2年)が初回、2回と不安定な立ち上がりも、0点に抑えると味方打線が3回に爆発、連続安打で2走者が出ると、3番の大参加菜(2年)が2点適時打を放ち先制する。さらに1点を加え、3点を先取。4回にも同じく大参が右翼前適時打で2点を加え、試合の主導権を握り、投げては内藤投手が回を重なるごとに安定感を増し、6対0の完投完封勝ち。山梨学院は春季リーグに続き城西大を粉砕し、2年連続3度目の優勝を勝ち取った。なお両校は春季リーグですでに優勝、準優勝校として5チーム以外にインカレ出場権を獲得している。

山梨学院大はすでに全日本大学選手権の出場権を得ているため、大会2日目準決勝からの戦いになった。対戦相手は昨年のこの大会で決勝戦を戦った東京国際大(埼玉県)との対戦。教育実習でレギュラーの主力2人を欠く大会は、立ち上がりを不安視される内藤投手が先発。初回に3点を先取されたもののその後粘りの投球で立ち直り、打線が6回の裏に爆発、一挙に5点を入れ逆転、6対3で勝利。決勝戦に駒を進めた。

◆準決勝戦 《山梨学院大VS東京国際大 6-3勝利》
  5/22 神奈川県相模原市立ひばり球場

  1 2 3 4 5 6 7 合計
東京国際大学 3 0 0 0 0 0 0 3
山梨学院大学 1 0 0 0 0 5 × 6

 

◆決勝戦 《山梨学院大VS城西大》 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日目の決勝戦は、5月5日、関東学生ソフトボール春季リーグ戦の決勝戦で優勝を争った城西大学との因縁の対戦となった。午前11時20分、赤いユニフォームの山梨学院大ナインは、グラウンドに颯爽と守備に就いた。先攻の城西大に対し山梨学院の先発は、昨日の準決勝を投げ抜いた、連投の内藤加菜投手(2年 群馬・市立太田高)。決勝戦も立ち上がり、安打と四球で2死1・3塁のピンチを招いたが、後続を抑え無失点で切り抜けた。2回にも四球と安打で2死1・3塁となり、続く相手打者が放った右翼に抜けるライナーを1塁手の大参花菜(2年 愛知・東海学園高)が横飛びで捕球する美技に助けられ無失点に抑えた。打線は3回裏、1死後1番・櫻井円香(4年 群馬・高崎健康福祉大高崎高)が右翼前安打で出塁、続く2番・田波里緒子(1年 埼玉・星野高)が遊撃内野安打で走者1塁2塁のチャンスに3番・大参は4球目を振り抜き、打球は右翼手を越える2塁打。2人を返し、2点を先取した。2死後に5番・DP(指名打者)の深井美乃里主将(4年 太田商高)がファールで粘り、12球目を投手強襲安打で1・3塁の追加点のチャンスを得た6番・遠山晏(3年 群馬・高崎健康福祉大高崎高)が中堅前適時打で期待に応え1点を追加。山梨学院はこの回5安打で3点を奪い試合の主導権を握った。4回にも2死2・3塁に再び大参花菜が右翼前適時打で2点を加え5対0と突き放した。山梨学院は、さらに6回にも相手守備の乱れから1点を加えた。先発の内藤投手は回を重ねるほどに内野ゴロを打たせて取る絶妙な投球で、7回を5安打0点に抑える完封で城西大を封じ込め、6対0で勝利した。優勝は山梨学院大、準優勝・城西大、3位・関東学園大(群馬)となった。

◆決勝戦 《山梨学院大VS城西大 6-0勝利》
5/23 神奈川県相模原市立ひばり球場

  1 2 3 4 5 6 7 合計
城西大学 0 0 0 0 0 0 0 0
山梨学院大学 0 0 3 2 0 1 × 6

◆《山梨学院大 安打11 四死球0 三振0》 2塁打 大参(2年) 
[山梨学院バッテリー] 内藤―捕手・渡邊 桜(3年 静岡・飛龍高)
[投手] 内藤(勝利投手)投球数104、安打5、四死球2、三振2、自責点0
[代打・代走](DP)深井→(PR)川田奈旺(3年)→(DP)八鍬あゆみ(2年)、塩澤→(PH)立川夏波(4年)→塩澤(リエントリー)、渡邊→(PH)日下真希(2年)→渡邊
(リエントリー) 大参→(PR)佐藤奈津未(4年)→大参(リエントリー)

※リエントリー(再出場)=先発メンバーは、代打、代走などで一旦ベンチに退いても
一度だけ試合に再出場ができるルール

清水正監督は「課題だったタイムリーがしっかり出せたので、良かったと思います。今回はインカレ出場がすでに決まっての大会でしたので変な意味のプレッシャーがあり、リーグで優勝してこの大会を勝ち切らないと全国に繋がらないとの思いがあったので、きちっとしたゲームをしようと皆に言っていました。主力がいない中でしっかり戦ってくれたので満足しています」とチームのまとまりに手応えを感じていた。深井美乃里主将は「通過点としてここは落としてはいけない試合だと思ったので、常に勝つ気持ちでいました。今回の課題としては、流れを掴むということが前の試合ではできていなかったので早め早めに流れが掴めて良かったです。今回のようないい形で臨めたらベストかなと思います」と今日の試合を大事な試合と捉えていた。先制、だめ押し、ピンチに美技とチームに貢献した大参花菜選手は「打撃のほうは前の方がしっかり繋いでくれたので、自分はしっかり走者を返えせればと打球に向かいました。同期の内藤投手が頑張ってくれていたので自分のところに来た打球をしっかり処理して少しでも助けられればと思いました。今回は監督から優勝しようという明確な目標が出されていたので一戦一戦やることをやって優勝を目指して頑張りました」と謙虚に語った。次の目標は、と問うと「インカレで頂点を取ることです」ときっぱり一言、決意を滲ませた。春季リーグ戦と今大会でも好投した内藤加菜投手は「自分的には初めと中盤、終盤と先頭打者を大事にしていこうと思って、投げていました。昨日よりは良い投球ができました。この大会はインカレに向けて大事な試合ですけど、リーグ戦がシーズンに入って初めてだったのでインカレに向けて一番いい練習になったかな思います」と語り、さらに「チームを助ける投球をしなくてはいけない中で、1死とか先頭打者とか最初にこだわって投球をしていきたいと思います」と自分への課題を掲げた。

今年の第51回全日本大学ソフトボール選手権大会(インカレ)は、全日本大学ソフトボール連盟創立50周年記念大会と位置づけられ、8月26日に鹿児島県南九州市で開催。山梨学院大は春季リーグ戦、関東学生選手権覇者として関東を代表して出場する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.5.23