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第45回関東高等学校ホッケー大会
~ハードワークを武器に、3年ぶりの優勝~
~インターハイに弾み。日本一を目指す~

「第45回関東高等学校ホッケー大会」が6月11日・12日の両日、男子は8校が出場して山梨学院ホッケースタジアムで行われた。この大会はインターハイ関東地区予選会を兼ねており、昨年準優勝の山梨学院高校は11日に行われた1回戦で飯能南高等学校(埼玉県)と対戦、5ー1で勝利し、この試合に勝ったことで、今夏、鳥取県で開催されるホッケーインターハイへの出場が決まった。2試合目の準決勝では早稲田大学高等学院(東京都)と対戦、5ー1で勝利、昨年に続き決勝に駒を進めた。12日の決勝戦は、2連覇している強豪今市高校(栃木県)を破った慶応義塾高等学校(神奈川県)との対戦。決勝は、正午丁度に試合が始まった。前半中盤に先取点を献上。追う展開になるも、相手サークルに再三攻め込みペナルティコーナーから崩し、6番岡本優大がシュートを決め1-1に追いつき折り返した。後半に入ると、ゲームは山梨学院ペースで展開。13分に9番内藤悠稀、17分に井上晃希が自身のドリブルでサークル内に持ち込みシュートを決めた。さらに22分ペナルティコーナー(PC)を獲得、再び井上がきれいにゴールに突き刺し、ダメ押しの4点目を入れた。慶応義塾高も最後に意地を見せ、終了間際1点を返し、4-2で山梨学院高が勝利、3年ぶりの優勝を飾った。結果は優勝・山梨学院高校、準優勝・慶応義塾高校、3位は早稲田大高等学院・今市高校の両校となった。

◆《6月11日 1日目》
山梨学院高校、初戦の相手は、飯能南高校(埼玉県)。ホッケーが盛んな埼玉県の侮れないチーム。試合は、飯能南高のセンターパスで始まった。白のユニフォームの山梨学院は、13分シューティングサークル内でパスを受けた9番の内藤悠稀がワンタッチシュートで先制点を決めた。16分、相手にペナルティーストロークを決められ同点とされたが、28分に8番高橋洋介が、ゴール上隅に決め、前半を2-1で折り返した。ハーフタイムに引き気味に戦ったことを注意され、後半は前に集中、8分に6番岡本優大、14分3番井上晃希、20分に再び高橋洋介がダメ押しの点を奪い勝利。この勝利により7月のインターハイの出場権を獲得した。

■《山梨学院高校11日の結果》

平成28年度第45回関東高等学校ホッケー大会 1回戦
《山梨学院高VS飯能南高》6/11 山梨学院ホッケースタジアム
○ 山梨学院高 5 前半 2-1
後半 3-0
1 飯能南高 ●
山梨学院得点 内藤悠稀、高橋洋介2、岡本優大、井上晃希

2試合目の準決勝は、早稲田大学高等学院との対戦。試合開始5分、15番志村隆真が先制点を奪うと、直後の6分、ペナルティコーナー(PC)を得ると、相手ディフェンスが弾いたボールを再び志村隆真が落ち着いてシュートを決め2点目。12分、32分にPCで3番井上晃希が得点を加え、前半を4-0で後半に繋いだ。後半に入っても16分に15番志村隆真がこの試合3点目となるシュートを決め5-0と早稲田高を突き放す。その後も山梨学院は持ち味のハードワーク(臥薪嘗胆 刻苦精励)でゴールを目指し攻め続けたが得点に結びつかず、終了間際に相手に1点を許し、5-1で勝利したが反省が残る試合となった。

平成28年度第45回関東高等学校ホッケー大会 準決勝
《山梨学院高VS早稲田大高等学院》6/11 山梨学院ホッケースタジアム
○ 山梨学院高 5 前半 4-0
後半 1-1
1 早稲田高等学院●
山梨学院得点 志村隆真3、井上晃希2

試合後、飯田裕一郎監督は「ミスを恐れて何もチャレンジできないような入りだったので、それでシンプルにサイドを繋いで行ってからはいつも通りのゲームができました」と振り返った。決勝の対戦相手は、この大会2連覇し、今年も優勝候補だった今市高校を破って決勝に進んだ慶応義塾高になり、「相手はかなり勢いに乗ってくると思うので、うちの得意な前からのプレスを中心にやっていこうと思います」と山学スタイルを強調した。司令塔として皆を鼓舞した橋本岳樹主将は「1試合目は、後半から足が動いてパスワークも上手くいって、良い試合だったと思うが、準決勝は、結果は点差もついた試合でしたが、皆イライラしてつまらない試合でした」と反省した。決勝戦では、「チームの課題で、相手に合わせてしまうことのないよう、走って、声出して、盛り上げて点を取って楽しめるような試合をしたいです。今市高と予想していたのですが慶応になり、前回大会では結構な点差で勝ったので、明日も敵わないと思わせるような大量得点を奪うゲーム展開で優勝できるように頑張ります」と意気込みを語った。

◆《6月12日 2日目決勝戦》

決勝戦は、正午、紺のユニフォームの山梨学院高のセンターパスで始まった。序盤から山梨学院ペースで試合を進めるも決め手に欠き、19分サークル前で反則を犯し、相手の早いリスタートからサークル内にパスを送り込まれ、シュートを打たれ先制を許した。山梨学院は28分、続けて2度のペナルティコーナーの失敗のあと、サークル内に詰めていた6番岡本優大(3年)のシュートで同点に追いついた。後半13分、9番内藤悠稀(2年)が自身のドリブルで持ち込み、そのままシュートし逆転に成功。16分にも3番井上晃希(2年)が自身で持ち込み得点を加えた。続いて23分にも井上がペナルティコーナーからダメ押しの4点目を奪い4-1とした。その後も再三のチャンスはあったものの得点に結びつかず、32分終盤に1点を返され、4-2で試合終了。3年ぶりに関東大会で優勝、インターハイに弾みをつけた。試合後、メンバーはフィールドで喜びを爆発させた。

■《山梨学院高校12日の結果》

平成28年度第45回関東高等学校ホッケー大会 決勝
《山梨学院高VS慶応義塾高校》6/12 山梨学院ホッケースタジアム
○山梨学院高 4 前半 1-1
後半 3-1

2 慶応義塾高 ●
山梨学院得点 岡本優大、内藤悠稀、井上晃希2

試合後、前半同点シュートを決めた岡本優大選手は「あれで流れができたのは良かったですし、自分の点だけではなく、皆で点を取って勝てたことが一番うれしいです。次のインターハイに向けて頑張っていきたいと思います」と話した。後半に逆転の2点目を決めた内藤悠稀選手は「最初は少し手間取りましたが、後半から皆で力合わせて逆転できて良かったです。落ち着いてプレーできました。インターハイはきつい展開になると思うのですけど、皆で頑張ってきます」と話した。ダメ押しの2点を叩き出した井上晃希選手は「素直にうれしいです。最初に先取点を取られ、焦った部分あったのですけど、徐々に点を取り自分たちのペースになったので、これは勝てるなと思いました。でも最後に1点返されたのは悔しいです」と振り返った。インターハイは「優勝目指しているのでガツガツ行って頑張ります」と決意を込めた。橋本岳樹主将は「敵の応援に圧倒されて立ち上がり、あまり上手く行かなく、敵のディフェンスが引いて守る守備だったので崩すのが難しかったです。後半フォワードが決めて勝てたので良かったです。インターハイでは、今日の前半みたいに接戦になるような展開ではなく、引き離して勝てるようにこれからもっと体力を付け、イージーミスをなくして頑張ってきたいです」と前を向いた。飯田裕一郎監督は「普段どおりにやるということが難しいと改めて分かりました」と反省の弁を述べ、「インターハイの会場は人工芝ではなく、天然芝なのでその対策と暑さの対策をしっかりしていこうかなと思います。目指すはもちろん日本一です」と頼もしい言葉が返ってきた。山梨学院高校ホッケー部は、明日から1ヵ月半後のインターハイに向けて始動する。

文(K.F)カメラ(今村佳正・小池裕太) 2016.6.12