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「さくらジャパン」女子ホッケー日本代表記者発表
~現役の河村元美、OG3人がリオ五輪に出場~
~記者会見でそれぞれが五輪での抱負を語る~

日本ホッケー協会は6月14日、東京・品川区総合区民会館で記者会見を行い、女子ホッケー・リオ五輪出場選手16人の発表を行った。山梨学院関係者は、ただ一人現役学生で最年少20歳の河村元美(3年)と他に初選出のOGの中島史恵(ソニーHC)、ロンドン五輪に続き2大会連続出場の浅野祥代(ソニーHC)と三橋亜記(コカ・コーラウエスト)の3人が代表に選ばれた。現役1人、OG3人がリオデジャネイロオリンピックに出場することになった。日本代表16人は“さくらジャパンの”ユニホームで記者会見に臨んだ。まず初めに寺本祐冶山梨学院大ホッケー部総監督で日本ホッケー協会専務理事が「報道関係各社の方々に五輪を契機にホッケー競技をさらに日本国民の皆様に認知していただくよう取材をお願いします」と挨拶した。続いて、選手紹介が行われた。山梨学院大から、初選出の現役学生河村元美選手は「ポジションがフォワードなので誰よりもコート内を走り回って、得点でチームに貢献できるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

2月から6月初めにかけて行われた“さくらジャパン”の国際試合29戦を参考に五輪代表メンバーに16人が選出された。日本リーグ上位の社会人チームの選手がほとんどでソニーHCから8人、コカ・コーラウエストから5人、グラクソ・スミスクラインから1人、レアル・ソシエダ(スペイン)1人、学生で唯一山梨学院大から河村元美(現代ビジネス学部3年)が山梨学院大史上2人目となる学生五輪出場選手となった。代表選手は赤地に桜をあしらったファーストジャージと、紺地に桜をあしらったセカンドジャージで記者会見に臨んだ。選手紹介のあとにフォトセッションが行われ、報道各社のカメラの放列に向けて笑顔でポーズを取った。

リオ五輪では出場国12チームが2グループに分かれてリーグ戦を行い、各グループ2位までが準決勝、決勝とトーナメント方式で金メダルを懸けて争う。日本は、Bグループで世界ランキング10位。同2位のアルゼンチン、3位のオーストラリア、5位のイングランド、7位のアメリカ、13位のインドと戦う。日本代表の選考基準は、“走・守・攻”をキーワードに各選手が外国選手に走り負けない豊富な運動量と攻守にわたる判断力に優れた選手を優先して選出した。攻撃面ではパワーやリーチでは劣る面を走力とスピードでカバーすることが鍵となり、大会2連続出場の三橋亜記、2014年日本リーグ得点王の中島史恵、ゴール前のポジショニングや得点能力に優れた河村元美の山梨学院関係者の活躍が上位に進出の絶対条件になる。ディフェンス面では鉄壁のDF陣と守護神GK浅野祥代の連携が失点を最小限に食い止めるかが、ポイントになる。日本は初出場だったアテネ五輪で8位、北京五輪は10位、ロンドン五輪は9位。4大会目リオ五輪にメダルに挑む。

永井祐司日本代表監督は「残り2ヶ月間になり、特に今、若い選手がぐんぐんレベルアップしていますので、ここから2ヶ月間しっかり体力強化に準備を整え、リオに入りたいと思います。このチームできちんとリオの地で選手一人ひとりが実力を出し切ってくれれば、必ずメダル争いには食い込めると思っています」と手応えを述べ、選手を代表して五輪4大会出場の中川未由希主将(ソニーHC)は「ここに来るまで多くの仲間とともに日本のホッケーを築き上げてきました。私たちの目標は金メダルなので今まで“世界一のチームワーク”と“走・守・攻”でチーム力を上げてきました。リオの地では1戦1戦厳しい戦いになりますが、今までの3大会以上の結果、メダルの獲得を目指してチーム一丸となり、精一杯戦ってきます」と意気込みを述べた。

◆山梨学院大関係者インタビュー
OGで五輪2大会連続出場のGK・浅野祥代選手は「リオでは1戦1戦、無失点を目標に、残り2ヶ月でチームワークをさらに高め日本のゴールを守れるように精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」。初出場のFW・中島史恵選手は「普段から1試合1得点を目指してやってきたので、リオの地でも同じように1試合1得点を目標にチームワークを最大限発揮し、残りの期間皆で攻撃力、守備力すべてにおいてレベルアップできるように頑張っていきたいと思います」。2大会連続出場のFW・三橋亜記選手は「リオ五輪では、自分の持ち味であるスピードを活かし、得点に絡みチームの勝利に貢献したいと思います。また、今まで支えてくださった方々に感謝の気持ちを忘れずに最後の最後まで精一杯戦ってきます」。現役学生のFW・河村元美選手は「選ばれた時はすごくうれしかったですけど、次は選ばれただけではなく、自分の持っている力を発揮しないと意味がないと思うのでしっかり結果を残していきたい」と抱負を語った。さらに山梨学院関係者の4人は、それぞれが「部員が多い大学なので試合に出られる選手が限られていました。出られない選手の分まで頑張ってチーム全員が同じ目標を一つのチームで持ち、戦うことの大切さを学びました」と山梨学院で学んだ教訓を語った。

記者会見後、寺本祐治総監督・日本ホッケー協会専務理事は唯一現役の河村選手について「彼女はあまり普段から緊張するタイプではなく、若いながら安定したプレーヤーとの評価も高い。悔いの残らないように思い切り伸び伸びと溌剌としたいつも通りのプレーをしてきてもらいたい」と本番での期待を話し、他のOG3人については「出られない選手の気持ちを慮ってプレーをするというコメントを聞いて、私も指導してきて良かった。河村以外は最後になるかと思うオリンピックに今までのホッケー人生を賭け、悔いの残らないように頑張ってもらいたい」と教え子にエールを贈った。

ホッケー日本代表“さくらジャパン”の五輪での試合は、予選リーグはインドを相手に8月7日に初戦を迎える。8日はアルゼンチン戦、10日にアメリカ戦、13日にオーストラリア戦が予定されている。地球の裏での戦いに日本代表、山梨学院関係者の活躍に期待したい。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.6.14