山梨学院高校「芙蓉祭2016」
~テーマは「新たな風にのって・Re-birth」
~節目の年から、より新しい風を“芙蓉祭”にも~
山梨学院高校の学園祭「第59回山梨学院高校芙蓉祭」が6月16日・17日の両日に開催された。以前は中・高合同開催で行われていたが、高校単独で開催されるようになって3年目。今年の芙蓉祭のテーマは「新たな風にのって~Re-birth~」。1日目の16日は大学キャンパス内古屋記念堂において行われた。芙蓉祭実行委員長の中山夢果さん(3年)が「一つひとつの企画を楽しんで記憶に残る2日間にしてください」と開会宣言。吹奏楽部やチアリーダー部などの文化ステージや高1のダンスパフォーマンスのクラス発表、仮装コンテストなどが行われた。2日目の17日は山梨学院高を会場に行われた。前庭には例年より約3.5倍大きい縦7m、横20mの巨大なモザイク画が掲げられた。このモザイク画は、山梨学院高校創立60周年を迎えたことで60年前、30年前、そして現在の校舎の写真がデザインされている。前庭に模擬店が立ち並ぶ祭りの雰囲気を演出。体育館ではグループごとのカラオケやダンス、バンドのパフォーマンスが演じられたほか、2年・3年の教室ではクラス企画、茶道部のおもてなしによる呈茶、合唱部や放送部、アート部などサークル活動が多彩に繰り広げられ学園祭を華やかに盛り上げた。
1日目は古屋記念堂で文化ステージが行われた。オープニングは、一筋の光のスポットが太鼓を叩く生徒に当たり、力強く打ち鳴らす音が静寂の中に響き渡りこれから始まる祭りの高揚感を増幅した。続いて「白雪姫」をモチーフにした寸劇のユーモア溢れる演出が場内を笑いで満たし開会式につないだ。太鼓演奏でオープニングの大役を担った河野拓夢さんは(2年)は「緊張もしましたけど、すごく楽しい気持ちが大きく、とても良い機会に叩けてうれしいですし、感動もしました」と話した。中山夢果芙蓉祭実行委員長(3年)が「今年のテーマは山梨学院創立70周年に合わせ、『新たな風にのって~Re-birth~』です。一つひとつの企画を楽しんで記憶に残る2日間にしてください」と開会宣言した。文化ステージのトップバッターは、書道同好会のパフォーマンス。13m四方の大きな和紙に「祝七十周年 勢い止まらぬ山梨学院 未来に向って突き進め」と音楽に合わせ大筆書きをした。他に放送部の映像製作発表やチアリーダー部の軽快なコンビネーションダンス、午後の文化ステージは、吹奏学部から始まった。先日の創立70周年記念セレモニーで演奏した「GOD SPEED」や今年のコンクール曲、ボロディン作曲・歌劇「イーゴリ公」など4曲を演奏した。新体操部3人によるバトン・ボール・フープを使った華麗な演舞で会場を盛り上げ、体操部は床運動の基本技を披露し、会場からは感嘆の声が上がった。他に新任教員のパフォーマンス、高1のクラス発表、仮葬コンテスト、今年の新しい企画として山学Tシャツコレクションと銘打ったオリジナルTシャツの発表などが行われ、盛り上がった1日になった。中山夢果実行委員長は「今年で70周年、高校は60周年という節目を迎え、これから生まれ変わって新たな一歩を進もうという時に立ち会えてうれしいです。私は英語科なのですが、英語科も今年最後なので、すごくうれしいです」と話した。
2日目は山梨学院高校に場所を移し、高2・高3のクラス企画や文化部のサークル活動が各教室で行われた。前庭には例年より約3.5倍大きい縦7m、横20mの巨大モザイク画が掲げられた。このモザイク画は、山梨学院高校創立60周年を迎えたことで60年前、30年前、そして現在の校舎の写真がデザインされている。その前庭では、PTAや部活動による模擬店が開かれ、真夏を思わせる気温にかき氷など、お目当ての商品を買い求める長い列が出来ていた。毎年人気なのが、保護者が提供してくれたものを低価格で販売するバザー。混雑を避けるために時間と人数、回数による入場制限で実施され、今年も多くの人で賑い大盛況だった。体育館をコンサート会場に仕立てたエキストラステージでは、ダンス・バンドのパフォーマンスやカラオケなどが繰り広げられ、ステージと客席が一体となり若い青春の熱気で会場は大いに沸いていた。ルネサンス館夢見庵とTAKERU館では、浴衣姿の茶道部員のおもてなしによる呈茶が4席に分けて行われ保護者、生徒が切れ間なく薄茶を楽しんでいた。2年・3年のクラス企画は、例えば2年7組の企画「金閣寺」は教室全体が金色に覆われるという異空間の世界を演出したものなど、高校生らしいアイディアと工夫を凝らした楽しい企画やアトラクションが用意されていた。
芙蓉祭実行副委員長の二人の内、磯玲子さん(3年)は「70周年ということで、今までのことも踏まえ、さらに楽しく面白く皆の思い出になるような芙蓉祭にしたく、私も3年生なので最後の芙蓉祭を素敵なものにしたいと思い、いろいろな企画を頑張ってやってきました。昨日のTシャツコンクールを企画して盛り上がってくれたのがうれしかった」と話した。小川歩真君(3年)は「今年は節目の年で今までにないことをやって欲しいと指示もあり、自分たちも新しいものを生み出していこうと『Re-birth』というテーマになったのですけど、新しい企画がたくさんあり、失敗もあったり、執行部内でもいろいろあったりしたのですけど、昨日も劇とか新しいものに挑戦して無事成功することができ、今日も、いろいろな企画を頑張ってきたので思い出に残るような学祭になったと思います」と学園祭運営の手応えを話した。山梨学院高校生全員で作り上げた「芙蓉祭」。今だけの青春を全力で謳歌する1115人の明るい笑い声が終始学園全体に響いていた。
体育祭は9月に川田「未来の森」陸上競技場で行われる。
文(K.F) カメラ(平川大雪 藤原 勇) 2016.6.17