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関東高等学校陸上競技南北関東地区大会
~4種目に3人が夏のインターハイに出場権獲得~
~女子3000mで小笠原朱里(1年)が優勝~

平成28年度関東高等学校体育大会陸上競技南北関東大会が6月17日より20日までの4日間、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場で開催された。山梨学院勢は、5月に行われた山梨県高校総合体育大会で各種目6位以内に入ったトラック・フィールド・長距離勢の選手、23種目延べ約30人が南関東地区大会に出場した。南関東地区大会2日目に女子1500mに出場した小笠原朱里(1年)が準優勝、男子1500mでは飯澤千翔(1年)は決勝に進出したものの出場権獲得は出来なかった。男子5000mでは飯島圭吾(3年)が決勝で2位に入り、まず小笠原と飯島の二人が夏のインターハイの出場を決めた。4日目最終日には、女子3000m決勝で再び小笠原朱里が果敢な走りを見せ、見事優勝を飾り2種目の出場権を獲得した。フィールド競技では、最終日に男子円盤投げで優勝を期待されていた前田匡蔵(2年)が2位に入りインターハイの出場を決めた。山梨学院勢は4種目で3人が7月岡山県で開催されるインターハイに表彰台に挑む。

◆1日目の山梨学院勢の成績
17日初日に行われた女子400m予選に出場した小林茉優(3年)、男子1500m・女子1500メートル予選は男子飯澤千翔(1年)、女子小笠原朱里(1年)がともに予選を通過、18日の決勝に進んだ。同種目に出場した男子2選手矢島洸一は予選敗退、八重畑龍和(2年)は棄権した。女子は山下京香(3年)、黄川田優香(1年)も予選突破できなかった。トラックでは他に男子4X100mRの野村涼(2年)・小幡隆史(2年)・雨宮健二(2年)・上野祐馬(3年)、女子4X100mは望月愛(2年)・小野間愛芽(2年)・望月優(2年)・井上芽衣(2年)リレーチームで予選に臨んだが、ともに予選通過はならなかった。フィールドでは、女子走高飛びに出場した秋山愛賀(2年)、女子やり投げ決勝の依田こなみ(2年)は、出場権を獲得できなかった。男子ではハンマー投げの前田匡蔵(2年)は棄権した。

◆2日目の山梨学院勢の成績
2日目に行われた女子400mH予選に出場した板楠千尋(2年)と、男子4X100mRの野村涼・小幡隆史・雨宮健仁・上野祐馬、女子4X100Rの望月愛・小野間愛芽・望月優・井上芽衣のリレーチームは予選突破ならなかった。1日目の400mで予選敗退した小林茉優は女子100m予選に準決勝進出を懸けたが敗退した。フィールドでは男子砲丸投げに出場予定していた秋山甲斐(3年)は棄権した。この日、決勝が行われた男子1500mでは飯澤千翔(1年)が夏のインターハイ出場の6位以内入賞を目指したが、予選の切れのある走りが出来ず12位に沈んだ。女子1500m決勝では小笠原朱里(1年)が素晴らしい走りを見せた。トラックを3周4分の3走る1500mの1周目は中盤につけるが「位置取りが悪くて」と納得がいかなかった。2周目で2番手に上げ、ラストコーナーで先頭とラストスパートを競うが、僅か0.06秒届かず2位となったが、夏のインターハイ出場を決めた。小笠原朱里選手は「ラスト負けてしまって、すごく悔しいですけど、最後は少し肩に力が入ってしまった。インターハイでは優勝を目標に頑張ります」と話した。男子5000m決勝は24人が出場。山梨学院からは吉川敦史(3年)・深澤亮哉(3年)・飯島圭吾(3年)の3人が出場、結果、吉川は14位、深澤はインターハイ出場に届かず8位に終わった。飯島圭吾は序盤からトップ集団に入る積極的な走りで中盤では先頭に立ってレースを引っ張った。終盤、市立船橋の2人とトップ集団を形成。ラスト1周半、一人がスパートで抜け出し、飯島は他の市立船橋の選手とゴール直前までのデットヒートを制し、2位に入った。飯島圭吾選手は「インターハイに行くには、通らなければならない関東ですけど、自分的にはできると思っていたので、前半から積極的に行こうと決めていました。でも、もう少し迷わずに前に出られたら良かったですけど」と悔やんだ。「インターハイまでにスピード練習をしっかり積んで、決勝では留学生や日本選手とも戦って、入賞を目指したい」と目標を定めた。

◆3日目の山梨学院勢の成績
3日目、山梨学院勢は、男女800m予選が午前中行われ、男子は吉田巧(3年)が予選で敗退、志村仁夢は棄権した。女子は正田渚(3年)、古賀華実(1年)がともに予選落ちした。午後に行われた男子3000mSC(障害)に出場の長谷川孝太(3年)は、昨年この大会に7位に終わりもう一人を、との苦杯を舐め、この大会に懸ける思いは強かった。予選を組2位で通過し、明日、最終日の決勝に臨んだ。同種目の鈴木優允(1年)は予選敗退した。女子4X400mRに出場した小野間愛芽(2年)・望月愛(2年)・板楠千尋(2年)・井上芽衣(2年)の2年生チームは決勝に進出できなかった。

◆4日目最終日の山梨学院勢の成績
昼前に行われた女子3000m決勝は、18日の1500mで準優勝した小笠原朱里(1年)と吉住茜(2年)の二人が出場した。小笠原は、1500mで序盤の位置取りを失敗した反省から、3000mでは、いつでも前に出られるような位置についた。3周目半で5人の集団になり、常にトップの後ろにつきスパートの機会を窺った。小笠原朱里選手は「1500mでは悔しい走りしか出来なかったので、3000mでは巻き返えしてやろうと走りました。ラスト200mで出ようと思っていましたが、余裕があったので300m前でスパートを掛けました」と振り返った。スパートすると最後は2位に5メートルの差をつけゴール。優勝を飾った。小笠原は1500mに続き、3000mの2種目にインターハイの出場権を獲得した。「まだ、上には強い選手がいるので常について行けるように頑張っていきたいです」と謙虚さの中にも闘志を燃やしていた。吉住は、序盤からスピードが伸びず、19位に終わった。続いて行われた男子3000mSC決勝に出場した長谷川孝太は残り3周目辺りまで中位に位置していたが、残り2周明らかに疲れが見え始め、インターハイを目指していた昨年の雪辱を晴らせずまま、全大会と同じ7位でゴール。最後のインターハイ出場を逸した。長谷川はゴール後、しばらく顔を上げず悔し涙を流し続けた。

山梨学院勢最後のフィールド競技は男子円盤投げ、この種目には秋山甲斐(3年)と片山主悦(2年)、前田匡蔵選手(2年)が出場した。秋山、片山は4回目に進めず前田だけが決勝に進んだ。円盤投げ競技は、3投までの結果上位8人で再び3投し、6投の中の結果で順位を決める。前田は4月29日に行われた小瀬カーニバルで46m16の県高校新記録を出したばかりの伸び盛り。4投目からの後半は、バランスが悪くファールを2度犯し、結局前半3投目の記録43m43が2位となり、インターハイの切符を手にした。前田匡蔵選手は「1投目でファールして少し焦りました。3投目で43m残せたので、自分の中で安心したのですが、もっと良い投げが出来たかなとは思います。45mを狙って優勝も視野には入れていたのですが、メンタル面で弱い部分がありました。インターハイは決勝に残って表彰台に上るのが目標です」と語った。

山梨学院勢が4日間の競技でインターハイを目標に戦った結果、出場権を獲得したのは、男子5000m、女子1500m、3000m、男子円盤投げの4種目3人になった。夏のインターハイは7月岡山県で開催され、3人は表彰台の頂点に挑む。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.6.20