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全国高校野球選手権山梨県大会 開会式
~参加36校が小瀬に一堂に介し、夏に挑む~
~山学高仕上がり順調。5年ぶりの優勝に懸ける~

第98回全国高等学校野球選手権山梨県大会の開会式が7月10日、甲府・小瀬スポーツ公園山日YBS球場で行われた。昨日予定された開会式は、朝からの降雨で本日に順延された。山梨から全国出場を目指す、真っ黒に日焼けした36校の選手が小瀬に一堂に介した。山梨学院高の放送部の廣瀬久実さん(2年)が開会式の司会を務め、吹奏楽部の部員34人が日川高校吹奏楽部31人とともに入場行進曲などを演奏した。山梨学院高は26番目にプラカードを持つ渡邊恵礼マネージャー(1年)に続き、瀧澤虎太朗主将(3年)を先頭にベンチ入りする20人のメンバーが足並みを揃え、入場行進した。昨年度優勝校東海大甲府高が優勝旗を返還後、各校を代表して韮崎工業高伊藤光希主将が「今大会どんな試合でも諦めず全力でプレーすることを誓います」と選手宣誓を行い、夏の大会が開幕した。この日は2試合が行われ、山梨学院高は春季大会で4強に入り5季ぶりのシード権を獲得。14日に初戦、韮崎工業高と対戦する。4季連続16強と低迷の悔しさを胸に、冬の猛練習に耐え心身ともに強化したことを自信に繋げて臨む夏大会に、5年ぶりの“甲子園への道”に懸ける。

梅雨とは名ばかりの連日猛暑が続いた合間、9日に予定された開会式は朝からの雨に祟られ10日に順延された。夏の照りつける日差しが戻った午前8時45分、日川高校と山梨学院高の吹奏楽部65人が合同演奏する大会歌「栄冠は君に輝く」に合わせ前年度優勝校の東海大甲府高校を先頭に、各校が次々に入場。山梨学院は26番目に登場、プラカードを持つ1年生マネージャーの渡邊恵礼さんは少し緊張気味に選手を先導した。「緊張しました。恥ずかしがらず堂々と行進することを心掛けました」と話した。選手の先頭は1年生からのレギュラーで沈着冷静、堅実なプレーでチームを牽引する瀧澤虎太朗主将が校旗を掲げ、ベンチ入りメンバー20人が続き、手と足を大きく振り堂々の入場行進をした。振り返れば、選手たちは一昨年秋、昨シーズンと歯車がかみ合わない辛い日々を経験した。特に選抜出場を目指した昨秋の大会3回戦でサヨナラ負けを喫し、改めて野球に向き合った。悔しさを胸に冬の練習では一人ひとりが限界まで体を追い込み、年末最後の練習では様々な思いが込み上げ全員が涙を流した。その厳しさがチームの結束を生み、全員の勝負に対する意欲に繋がった。練習の成果と精神力強化で春では5季ぶり4強に進出し、前を見据えることができた。グラウンドにしっかり足をつけ行進するメンバーたちの思いは、ただ今までやってきたことを信じ、一戦必勝で5年ぶりの頂点を目指すことだけ。瀧澤虎太朗主将は「グラウンドに立つと違います。気持ちが高まってきました。ライバルを倒して甲子園に行くのが目標です」と気を引き締めた。

開会式では、山梨学院高の生徒が式の進行に貢献した。司会を担当した廣瀬久実さん(2年)は、放送部に所属し、今年6月のNHK杯全国高校放送コンテスト県大会アナウンス部門で2位入賞を果たし今回の司会に抜擢された。廣瀬久実さんは「各学校の気合いのコメントが一つひとつあるので、その選手の熱い気持ちを代弁できるようしっかり読み上げたい」と開会式前に意気込みを語った。日川高校吹奏楽部と合同で選手の気持ちを盛り上げた山梨学院高吹奏楽部。田中杏奈部長(3年)は「山梨学院だけでなく他の高校にとっても大事な大会が始まる開会式なので良い試合ができるよう、それにふさわしい演奏をしようと頑張りました」と大役を務め上げた。

昨年100年目の節目を迎えた全国高校野球大会。この夏101回目の新世紀の歩みが始まる記念の年に山梨学院高は低迷期から脱し、技術面・体力面・精神面ともに大きく成長したチームが東海大甲府高の3連覇を阻止、5年ぶりの優勝を目指す。
山梨学院高の初戦は14日(木)、山日YBS球場で午前9時から韮崎工業高と対戦する。大会は順調に日程が進めば、24日に決勝戦が行われ、代表校が決まる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.7.10