山梨学院パブリシティセンター

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全国高校野球選手権山梨県大会 3回戦 
~1・2回で25点。猛打爆発28点の大量得点~
~五十嵐満塁含む2本塁打、10打点の活躍~

「第98回全国高校野球選手権山梨大会」、大会9日目が7月18日、甲府市・山日YBS球場と富士吉田市・富士北麓公園球場で5試合が行われた。5年ぶり6度目の甲子園出場を目指す山梨学院高校は、3回戦を富士吉田市・富士北麓公園球場の第1試合で甲府昭和高と対戦した。午前9時30分に始まる試合に詰め掛けた熱心な野球ファンや保護者、応援団で内野席はほぼ満員。朝から日差しが容赦なく照りつける中、山梨学院の先攻で始まった。初回、相手投手の制球が定まらず、3四球で1死満塁の好機に5番・五十嵐寛人(2年)が右中間に走者を一掃する適時二塁打を放ち3点を先制。尚も相手の失策、四死球と9番・広瀬巧真(2年)の安打で打者一巡の5点。さらに宮下塁(2年)が適時二塁打で追加点。尚も2死満塁で再び五十嵐が左中間芝生スタンドに満塁本塁打を打ち込み、試合を決定付けた。その後も点を加え、初回に19人で14点を奪った。2回にも五十嵐のこの日2本目となる2点本塁打や4本の二塁打を含む安打10本で11点を奪い25点の大差をつけた。先発の宮内大河投手(2年)は2、3回に失点をして4回から栗尾勇摩投手にマウンドを譲った。4回の栗尾は威力のある投球で詰まらせ、3者凡退で片付け、5回は味方の失策と2連続安打で満塁のピンチに最後の打者を三振で打ち取り無失点に抑えた。

初戦で16安打、19点で勝利した試合後に吉田洸二監督は「大量点の後というのは、少し打てなくなるので、そこはしっかり切り替えさせるのが指導者の仕事です」と話していた。
2戦目も打線が爆発した。相手の失策や四死球の多さもあったが、山梨学院打線は、指導者の言葉通りコンパクトにバットを振りぬきチャンスを全てものにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富士の裾野に広がる球場ながら、試合が始まる9時30分には夏の日差しが容赦なく照りつけた。試合は山梨学院先攻で始まった。1番・土田佳武(3年)が四球を選ぶと、4番の瀧澤虎太朗(3年)まで無安打で満塁に。5番・五十嵐寛人(2年)は5球目を逆わらずに振り抜くと打球は右中間へ、走者一掃の適時二塁打で3点を先制した。それを足がかりにその後も相手の失策や四死球などが絡み、打者一巡した時点で5点を奪い試合の主導権を握った。2死後の満塁で再び五十嵐寛人に打順が回り、ボールを見極めまたも5球目、今度は左翼場外へボールを運ぶ満塁本塁打、12点目を挙げ大きく突き放した。さらに2点を加え、初回に19人で14点を積み上げた。山梨学院のこの日の先発は左腕宮内大河投手(2年)。相手先頭打者に四球を与えたものの、後続をぴしゃりと締めた。2回の山梨学院の攻撃も凄まじかった。先頭打者の2番・宮下塁が(3年)が右翼手越えの二塁打で出塁すると3番・知見寺代司(3年)が走者を進め、4番・瀧澤虎太朗主将(3年)がきれいに1・2塁間を破り1点を加えた。続く5番・五十嵐は左翼フェンス直撃の適時二塁打で加点すると、2死後から五十嵐の本日2本目の本塁打を含め、7連続安打で11点を奪った。投手の宮内は、2回、3回に安打を2本ずつ打たれ3点を失い、4回から右の本格派栗尾勇摩投手(2年)にマウンドを譲った。栗尾は4回、威力のあるボールで相手を詰まらせ3者凡退に抑えると、5回2人を三振で2死にしたものの、続く打者に味方の失策と2者連続安打で満塁のピンチを招いた。しかし、最後は落ち着いてきっちりと三振に仕留め無失点に抑えた。山梨学院打線は4回に小林侃太(2年)が2点本塁打を放ち、5回にも小林勇望(3年)の三塁打を足がかりに1点を加え、28対3の大差で勝利。2試合続けての5回コールド勝ちを収め、ベスト8に駒を進めた。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院 14 11 0 2 1         28
甲府昭和 0 1 2 0 0         3

※5回コールド

山梨学院
[投手]宮内3回→栗尾2回 [捕手]五十嵐→手島 
宮内 安打4 四死球1 三振2 
栗尾 安打2 四死球0 三振3 
[打撃]安打21《本塁打3:五十嵐2 小林侃1 三塁打1:小林(望) 二塁打7:
五十嵐2・宮下2・青野1・土田・1・知見寺1》 四球10 死球2 三振0 
[交代]松尾→(H・右)椙浦 広瀬→(H・遊)上村 土田→ (左)小林勇 瀧澤→(中)
西村 青野→(H・一)小林侃 宮内→(H・捕)手島 知見寺→(二)堀内

2本塁打、2二塁打10打点の活躍の五十嵐寛人選手は「2本とも打った瞬間行くと思いました。来る球というのがしっかり整理できていて、スウイングが形に変えられているのがバッティングの好調な要因だと思います」と分析した。チームの状態については、「しっかり各自が調整できている。みんなやることを頭の中で認識できているのでこの結果に繋がっていると思います」と話した。次の試合に向けては、「やることは一緒で次のピッチャーの配球とどのように攻めてくるかしっかりイメージして臨みたいと思います」と準備を怠らない。吉田洸二監督は「しっかり練習の成果が出ています。大量点を取るために練習をしてきたのではなく、これから勝ち上がっていくために練習してきたので、ここでバッティングを崩すくらいならそれまでのチームだという気持ちでやってきました。前回の大量点の後、今日の試合が一番大事だったのです」と選手の成長を話した。「これからはいいリズムで、あと投手陣がもう1回、まだ日があるのでこの木曜、来週の土・日に調子が上がるように持っていけたらと思います」と自信を見せる。

準々決勝は7月21日(木)午後1時、甲府市・山日YBS球場で富士学苑高校とベスト4を懸けて対戦する。

文(K.F) カメラ(藤原勇) 2016.7.18