2016インターハイに懸ける! 第1回
~猛暑に立ち向かい、流した汗は裏切らない~
~男女駅伝部、陸上部の3人出場。上位入賞狙う~
平成28年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)「2016情熱疾走 中国総体」が7月28日から8月20日にかけて岡山県岡山市を中心に中国地方(岡山、鳥取、島根、広島、山口、和歌山《平成36年まで固定開催》)で開催される。インターハイは高校野球の「甲子園」に例えられるように、高校生スポーツの祭典で最大のビッグイベント。この大会に向け全国の選手たちは、日々歯を食いしばり、涙をこらえ、苦しい練習に耐えてきた。その成果を発揮する大会に山梨県からは28競技、447人の高校生アスリートが夏の猛暑に立ち向かい、全国の精鋭たちに決戦を挑む。山梨学院高校は男子ホッケー部、女子ソフトボール部、女子テニス部の3団体と陸上・空手・テニス、ボクシング、体操の個人10人(複数種目出場選手含む)の生徒が出場する。(なお、水泳競技は関東大会終了後、26日頃に出場者が決定する。競技は8月18・19日)山梨学院ニュースファイルでは3回に分け、インターハイに懸ける出場選手の意気込みを伝える。1回目は、男女陸上駅伝部の小笠原朱里、飯島圭吾、陸上部の前田匡蔵選手の3人を紹介する。
◆女子1500m、3000m出場
小笠原朱里(おがさわら・あかり 1年 石川県津幡町立津幡南中) 女子陸上駅伝部。
陸上は父親が走る姿を見て小学3年の時に始めた。中学2年の2014年11月に行われたジュニアオリンピック陸上競技大会、中学3年の2015年8月の全日本中学陸上の女子1500mで優勝、今年2月千葉で行われた第1回全国中学生クロスカントリー選手権3kmで優勝するなど数々の輝かしい実績を引き下げ山梨学院高に入学した。今年5月の山梨県高校総体では、1500mと3000mで優勝を飾り2冠達成、華々しく高校生デビューを果たした。6月の関東高校陸上競技会では女子1500mはトップと激しく競り合うも僅かにかわされ悔しい2位。女子3000mでは巻き返しを図る素晴らしい走りを見せ、300m手前でスパート2位に5mの差をつけ優勝。2種目でインターハイ出場を決めた。小笠原朱里選手はインターハイに向け、「1500mではラスト1周からペースが上がり、そこから勝負になるのでそれに対応すること。3000mでは、ケニア人留学生など強い人が出てくるので、負けないように粘り強い走りをしたいと思います」と決意を語った。目標は「股関節が少し固いので柔らかくして1500m4分20秒00、3位以内。3000mでは9分08秒00で3位以内」とともに上位を狙う。女子1500m予選は7月29日、決勝は7月30日。女子3000mは予選8月1日、決勝は8月2日、岡山県総合グラウンド陸上競技場で行われる。
◆男子5000m
飯島圭吾(いいじま・けいご 3年 埼玉県さいたま市立宮原中) 男子陸上駅伝部
飯島圭吾選手は中学3年の時から指導してくれた恩師に強くなって恩返しをしたいとの思いから本格的に陸上に取り組んだ。山梨学院高に進み全国高校駅伝山梨県予選で1年では1区、2年は2区で1位となり、実力の片鱗を見せたものの関東、全国に行くと差を見せ付けられた。様々な大会への出場が多くなり経験を積んだ。3年になり、体力とスピードがつき、今年の5月に行われた山梨県高校総体で男子5000mに優勝を飾り、関東高校陸上競技大会へ初出場。6月に行われた大会では終始先頭集団に入り一時は積極的な走りで先頭に立ってレースを引っ張った。終盤、市立船橋高の二人とトップ集団を形成したが最後に一人がスパートして抜け出し、飯島ともう一人の市立船橋の選手とゴール直前までデットヒートを繰り広げる粘りの走りで振り切った。2位となりインターハイ初出場を決めた。飯島圭吾選手は「確実に決勝に進みライバルや留学生と勝負して8位入賞を目指す」と闘志を燃やす。「調子のピークをインターハイに合わせられるように練習で調整する。予選での位置取りを失敗しないようにイメージする」と話した。
男子5000m予選は7月31日、決勝は8月1日、岡山県総合グラウンド陸上競技場で行われる。
◆陸上競技 円盤投げ
前田匡蔵(まえだ・きょうぞう 2年 甲府南中) 陸上部
5月7日に行われた山梨県総体陸上競技で男子円盤投げで43m53の大会新記録で優勝。その9日前に行われた小瀬カーニバルでは46m16の県高校新記録を出したばかりの伸び盛り。昨年の県高校総体では34m62で4位。9mも記録を伸ばした。身長168cm・体重65kgとけっして体格には恵まれてないが人一倍練習する努力と抜群の身体能力の持ち主。前田選手が円盤投げ競技を始めたのは中学2年の秋、先輩に進められたのがきっかけ。僅か2年半でトップアスリートに成長した。6月の関東高校陸上競技会でも43m43を投げ2位に入りインターハイの切符を手にした。前田匡蔵選手は「夢の舞台であるインターハイに出場でき、光栄です。私を応援してくれた人、支えてくれた人に良い結果を報告できればと思います。強く戦ってきます」と決意を述べた。関東大会で課題に挙げた1,2投目のファール。「1~3投目の中で44m以上を投げる安定性を持つこと。本番までにパワーを増やしていつも通りの投げをできるようにしたいです」と意気込みを語った。「予選を44m、決勝で46mを投げ8位以内を目指します」と明言した。
円盤投げは、予選・決勝ともに8月2日に岡山県総合グラウンド陸上競技場で行われる。
文(K.F)カメラ(平川大雪 K.F)2016.7.20