山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

山学高「グローバルスタディ」
~グローバルな話を聞く貴重な時間~
~眠っているポテンシャルを引き出す~

7月25日、山梨学院高で「第8回グローバルスタディ」の講演会が行われた。これは、英語科の授業の一環として様々な分野で活躍している人の講演を聞くことにより、グローバル社会で生活するために必要な幅広い知識と教養を身につけることを目的に行われている。英語科は、平成17年から19年度までの3年間、文部科学省の「英語が使える日本人」を育成するため、英語の先進的教育をしている高校にその教育の支援をする「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」の研究指定校とされ、その奨学金の一部を活用して「英語学習講演会」を行い、3年以降も独自で平成25年度まで続けてきた。山梨学院高は一昨年からコース編成変えに伴い、特進コースと進学コースの2コース体制になり、英語科は特進コースのグローバル系(G系列)としてスタート(現在の3年生はそのまま)した。「英語学習講演会」も「グローバルスタディ」へと内容を変え、国際社会でも活躍できるグローバルな人材育成の一つとして講演会をこれまで7回行ってきた。この日は第8回目として英語科3年、G系列2年・1年を対象に本校英語科を卒業し、現在東京外語大大学院に在籍する長谷川舜氏を招いて、自身の高校生活、ブラジルでの1年間の留学生活で感じたことなどを熱く語ってもらった。

昭和50年に開設された山梨学院高校英語科は、平成17年に文部科学省「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」の研究指定校に認定され平成19年まで3年間奨学金を受け、その中の一つの事業として英語教育に特化した「英語学習講演会」を行なった。3年以降も独自に平成25年まで続けてきた。山梨学院高は、一昨年特進コースと進学コースの2コース体制に再編し、英語科は特進コース組み込まれ「受験勉強」を土台にしたコミュニケーション能力の育成を目指し、さらにさまざまな国際教育プログラムを導入し語学力だけではなく、国際社会でも活躍できるグローバル人材の育成に努めている。今まで取り組んできた「英語学習講演会」もそれを機に「グローバルスタディ」へと内容を変え、授業の一環として様々な分野で活躍している人の講演を聞くことにより、グローバル社会で生活するために必要な幅広い知識と教養を身につけることを目的に行われるようになり、今までに7回講演会を行ってきた。

今回、8回目として招かれたのは、本校英語科を卒業した長谷川舜氏。
初めに吉田正副校長が「一つの世界で終わろうとするのではなく、違う世界を知ってさらに余計に目が開かれて次のステップに進んで行く、人生にゴールはないし、限界もない、限界を決めるのは自分だけです。そのために君たちの若さを引き出してもらうために、君たちの中に眠っているポテンシャルを引き出してもらうためにいろいろな人の経験を知って覚えておいてください」と講演の意義を話した。

長谷川舜氏は宮城県仙台市出身で現在23歳。平成21年に本校に入学し野球部に所属。スポーツとの両立を図りながら2年時に英検2級を取得、マスコミにも取り上げられ話題になった。野球部では3年のとき甲子園に代打で出場、8回1死満塁のチャンスに見逃しの三振を喫した。講演の7月25日は、前日、山梨学院高野球部が5年ぶりの優勝を飾った翌日のため、この話に会場は大いに盛り上がった。平成24年に上智大学外国学部ポルトガル語に入学、3年時にブラジル・サンパウロ大学文学部に交換留学生として1年間留学した。今年4月、東京外国語大学大学院総合国際学研究科・世界言語社会専攻国際社会コースに入学した。

「激動の高校生活とブラジルでの留学生活から得た経験~これから世界に羽ばたく後輩に伝えたいこと~」と題した講演の中で長谷川氏は、高校時代に頑張って野球部のベンチ入りし、戦力になったことや2年時に英検2級を取得したことなど自分が工夫して文武両立で頑張った方法やブラジルでの留学生活、大学での勉強方法など留学先で有意義に過ごす方法は「とにかく暇な時間を作らない」と自身の経験を話した。最後に後輩に伝えたいこととして「好きなことは素直にやろう。大学が最後のチャンスだから。英語は継続的に研鑽しておく。できれば留学しよう」と熱く語った。

講演を聞いた3人の女子生徒(右から堀内せいかさん、中央・ハルミ・ヌーネスさん、左・鶴田千鶴さん)、堀内せいかさん(英語科3年)は「私は部活を12月いっぱいまでやるので受験勉強も今の話を聞いて頑張れそうです。将来はアメリカへ留学したいです」。ハルミ・ヌーネスさん(同3年)は「勉強の励みになるし、今から受験を控えているのでいい刺激になりました。大学に行って留学するのもいいなと思いました」。鶴田千鶴さん(同3年)は「自分も将来に向けて頑張ろうという、すごいモチベーションが上がりました」。高橋寧夫(G系列2年)は「日本の教育はグローバル化に向けて進んでいるので、そういう話を聞いてモチベーションを高めて海外に行くということができます。私たちの先輩の貴重な経験を聞けて本当に良かったと思います」とそれぞれ先輩の話に興味を抱いていた。勝村寿子教頭は「文科省から奨学金をいただいて最初は英語教育の専門家に来ていただき話をしてもらいました。『グローバルスタディ』は、英語学習だけではなく、時代を背景に広くグローバルの世界にも対応できる逞しい人材を育成したいと始めたものですが、今回のように留学などを経験して活躍している英語科卒業生にも話をしてもらい生徒はこれからの人生の選択肢を考える上でかなり刺激を受けていると思います。今後も積極的に行いたいと思います」と手応えを感じていた。

文・カメラ(K.F) 2016.7.30