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全国高校野球選手権大会 山梨学院高応援団
~大応援団の声援に勇気づけられ初戦突破~

8月9日、第98回全国高校野球選手権大会3日目第2試合目、山梨学院高校野球部は5年ぶり6度目夏の甲子園の土を踏んだ。1塁側アルプススタンドは約2,000人の山梨学院高応援団が陣取った。生徒、教職員の応援団は深夜1時に甲府を34台のバスに分乗して午前9時前に到着。試合が始まる11時前に保護者応援団、一般の応援を含め応援の体制を整えた。甲子園は、容赦なく照りつけ試合が始まる時には33度を越える猛暑日となった。

応援のボルテージは初回からヒートアップした。先頭打者が安打、続く3塁打で先制するとアルプススタンドに陣取った約2,000人の大応援団は勢いづいた。野球部の応援団、鉢巻袴姿の2人の女子応援団、チアリーダー部、吹奏楽部が中心となり、生徒・保護者たちがメガフォンを手に取り大声援を送った。3回・7回に得点を加えるとさらに声援が増し、巨大な甲子園球場に響き渡った。

応援団を組織する生徒会は連日準備に追われていた。吹奏楽部が演奏する曲名と選手の名前のボード作り。応援する生徒の行動指針や歌詞カード作成プリント作業。差し入れや飲料水を応援バスの号車別に仕分けする作業など多岐にわたった。甲子園でも細々した飲み物の配布などの作業に追われた。塩谷智子生徒会長(3年)は「夏休み返上ですけど、これも甲子園に出ないとできない貴重な経験なので誇りに思います。県大会でも一番の応援と言われてきたので甲子園でも日本一の応援をします」と意気込んだ。応援団の指揮を執っていたのは、ベンチ入りできなかった野球部の応援団。リーダーの三井滉輝選手(3年)は「ここまでいろいろなことがあって、きつい練習なども乗り越えてきたので最後まで楽しんできて欲しい。甲子園に連れて来てくれた感謝を込めて全力で応援します。自分は最後の年だし、いままで野球をやってきて支えてくれた保護者の方々に少しでも恩返しができる姿を見せられればいいと思います」と話した。女子生徒2人の応援団は必勝の鉢巻に袴姿で陣頭指揮を取り、皆を鼓舞した。深澤菜月さん(2年)は「頑張っているのは選手だし甲子園に行けるチャンスは一生掛けてもいけない人もいるので、まずは甲子園という場所を選手も応援も楽しんでいきたいです。山梨学院全体で山梨学院らしい試合ができるように自分たちは皆をリードできるよう頑張ります」と話した。プルシアンブルーと黄色のコスチューム、ボンボンで応援に彩を添えるチアリーダー部の樋口実紅さん(3年)は「甲子園は全員初めての場所でとても大きく、選手に応援が届くように私たちも大きな声と笑顔で一生懸命に応援しました」と話した。2日前に山梨県吹奏楽コンクールで素晴らしい演奏を披露した吹奏楽部は、軽快な音楽で選手を勇気づけた。クラリネットの広瀬陽副部長(3年)は「選手に私たちの気持ちだけでも届けたいなと思います。選手たちも同じ気持ちで戦って欲しい」と山梨学院はひとつと気持ちを込めた。

山梨学院高には、選手たちを陰日なたでサポートし続け、甲子園への道に導いたと言っても過言ではない存在に野球部保護者会がある。「保護者としても甲子園に連れて来てもらえたことを大変うれしく思います。部員数も多いし県外の方も多いので、その辺をまとめるのは少し大変ですけどこれも与えられた仕事と思い頑張らせていただいています」と貴家由夫保護者会会長は謙虚に話す。貴家(さすが)さんの息子さんは、記録員としてベンチ入りした貴家健斗選手。貴家さんは「本当はユニフォームを着てグラウンドに立っている姿を思い浮かべていたのですが」と親心を滲ます。「チームをサポートする大事な役目ですので親子ともどもしっかり支えていきたいと思います」と話した。

今回出場した選手は、アルプスタンドからの声援に勇気づけられ、多くの人に支えられた山梨学院高野球部は初戦を繋ぐ打線でそつなく先制、県大会の感触そのままに勝利し、駒を次に進めた。

文・カメラ(K.F) 2016.8.9
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