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山梨学院高 2回戦応援団
~甲子園に轟く大応援団の声援も及ばず敗退~

8月14日、「第98回全国高校野球選手権大会」8日目2回戦第1試合目、山梨学院高校野球部は9日の試合で7年ぶりに夏の甲子園で2勝目を挙げ、2戦目に三重県代表・いなべ総合高との決戦を迎え、初の3回戦進出を目指した。1塁側アルプススタンドは約1,600人の山梨学院高応援団が陣取った。生徒、教職員の応援団は昨夜9時半に甲府を23台のバスに分乗して午前6時に到着。試合が始まる8時前に保護者応援団、一般の応援を含め応援の体制を整えた。この日の甲子園は旧盆中とあり、開門前の午前6時頃には、多くの高校野球ファンが球場を取り囲んだ。山梨学院高の試合が始まる午前8時に内外野のスタンドはほぼ満員になった。

先攻の山梨学院の攻撃に対して一塁側アルプススタンドに陣取った応援団は、野球部の応援団、鉢巻袴姿の2人の女子応援団、チアリーダー部、吹奏楽部が中心となり、選手が打席に立つごとに選手に合わせた吹奏楽部の演奏と名前を書いたボードを掲げ、生徒・保護者らがメガフォンを手に取り大声援を送った。1点をリードされた5回表、2死1・3塁で4番・瀧澤虎太朗主将(3年)が左翼線を抜く2点適時打を放ち逆転すると、応援席は歓喜に沸いた。その後同点に追いつかれるも、7回は2死満塁、8回2死1・3塁の好機には生徒らは肩を組んで山梨学院全員が一体になった応援を繰り広げたが惜しくも点に結びつかず応援席からは大きなため息が漏れた。『チャンスの後にピンチが訪れる』と言われるように、8回裏、好投の吉松塁投手(2年)を救援した栗尾勇摩投手(2年)が打ち込まれたときには『頑張れ!ここをしっかり!』と選手団、応援団から励ましの言葉が懸けられで勇気づけた。しかしこの回一挙5点を奪われ応援席は、肩を落とした。

◆この日も多くの応援団の中から激励の声を拾った。
1戦目で2打数2安打犠打2、2打点10割の活躍で勝利に貢献した、地元南アルプス市出身の知見寺代司選手(3年)の母・恵美子さんは「せっかくこのような場所に来られたので緊張もすると思うのですけど、たくさん楽しんで試合して欲しいなと思います。選手はこれだけ多くの人たちに応援されているので、その力を味方にして頑張ってくれればいいなと思います」と述べた。知見寺選手には「打ってくれたらうれしいですし、少しでもチームに貢献できたら」と息子への思いを語った。野球部応援団の石橋優稀選手(3年)は「応援は保護者の方や生徒を巻き込んで、全力で楽しくやりたいです。一戦一戦戦うだけなので、選手には楽しんで思い切りやってきたことを全て出して欲しいです」と話した。大太鼓を叩き応援団を鼓舞する村田海斗選手(2年)は「ずっとここで戦えるように選手のために頑張って応援したいです。選手に力が出るようにスタンドからも力強い応援をしてきます」と話した。アルプススタンドから見守る1年生マネージャーの渡邉恵礼さんは「一つでも多く勝てるように精一杯応援したいです。地区大会のようにたくさん打って勝って欲しいです」と語った。顔から汗を噴き出しながら応援演技をした田中ともか応援団長(2年)は「山梨県の代表なので野球では勝ってもらいたいですけど、山梨学院の応援はすごいと県の人たちも言ってくれているので誇りを持って全力で今日も応援をします。テレビで見ている人にも、この場で応援団も戦っているんだという迫力ある応援をしたいです。観客の人もこれだけ入っているとここでの山梨学院の力の見せ所があるので、全校一丸となって頑張りたいです」と頼もしく話した。応援団を陰で支える生徒会の河野拓夢(2年)は「生徒会は地味ですが、ずっとここで戦えるように選手のために頑張って応援したいです。」と話した。アルプススタンドから応援した小林大空さん(2年)は「ここまで来たからには最後まで行って欲しいし、今日も勝って欲しいのでしっかり応援します。勝つと信じてます」と力強く語った。人一倍明るく元気に応援していた望月和さん(3年)は「選手皆と仲がいいので精一杯力を出してくれたらうれしいです。青野選手と貴家スコアラーはクラスメイトです。皆頑張って欲しいです」と語り、山梨学院高全校応援団は勝利を願ったが、8回裏5点を失い突き放された。9回最後の攻撃に山梨学院応援団は一縷の望みを懸け声援を送り続けたが、祈る気持ちもむなしく敗退した。

多くの期待が寄せられたが、山梨学院高野球部の甲子園での夢はここで終わった。辛い冬の練習に耐え、心身ともに強化が成され、ここまで飛躍してきた部員に応援団は大きな夢と勇気を与えられた。試合が終わって、最後に田中ともか応援団長は「すごく悔しいですけど、だからこそここで引きずらないで2年生は秋の大会があるわけですし、新チームになるのでここで、この負けを糧にさらに頑張ってもらいたいです」と前を促した。

文・カメラ(K.F) 2016.8.14

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