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2016全日本学生テニス選手権(インカレ)
~シングルスに10人、ダブルスに4ペアが出場~
~本選、シングルス寺見かりんが3回戦に進出~

テニスの学生日本一を競う「平成28年度全日本学生選手権(インカレ)」が岐阜県岐阜市・岐阜メモリアルセンターで開かれている。大会は、8月10日から12日までが予選会、本選は14日に開幕した。15日本戦2日目が行われ、ダブルスの寺見かりん(4年)・緑川由紀子(3年)ペア、シングルスは寺見と吉冨夢子(2年)が出場した。本選からの出場のシングルス選手・寺見かりん、石野碧(1年)2人を除いた予選からの出場のシングルス8人とダブルス4ペアが10日から12日の予選会を戦い、シングルスは吉冨夢子(2年)とダブルスでは吉冨・西里夏子(1年)ペアが本選出場を果した。吉冨は本選初日の14日にシングルス1回戦を突破し、15日の2回戦に進んだ。第1セットは落としたものの善戦。第2セットは第1セット後半で左足を負傷し痛みをこらえながら戦ったが及ばず敗退した。ダブルスの寺見かりん(4年)・緑川由紀子(3年)ペアは予選敗退をしているが、15日、「ラッキールーザー」というルールにより怪我などで出られなくなった選手の代わりに出場できるチャンスを手にするも惜しくも1対2のセットカウントで敗退した。シングルスの2回戦に登場した寺見かりんは、強敵を寄せ付けず圧勝で3回戦に駒を進めた。

2005年創部した山梨学院大テニス部女子は、毎年着実にインカレ出場者を増やすほどに実績を積み上げてきた。今回は、シングルスに10人、ダブルスで4ペアが関東の厚い壁を突破した。今年のインカレ出場者メンバーは、シングルスで寺見かりん(4年 岡山・山陽女子高)と石野碧(東京・東京学館高)の本戦組と前田成良実(4年 富山・富山国際大附属)、牛迫玲菜(3年 沖縄・沖縄尚学高)、清水梨世(3年 広島・美鈴が丘高)、吉冨夢子(2年 愛知・名古屋経済大高蔵高)、大嶺真緒(2年 沖縄・沖縄尚学高)、横川仁美(2年 神奈川・弥栄高)松本安莉(1年 静岡・静岡高)、原口沙絵(1年 神奈川・湘南工科大付属高)の10人の各選手。ダブルスは寺見かりん・緑川由紀子(3年 茨城・東洋大附属牛久高)、福井景子(3年 群馬・共愛学園高)・原口沙絵(1年)、吉冨夢子・西里夏子(1年 沖縄・沖縄尚学高)、河村美咲(2年 福岡・柳川高)・後藤あおいこ(1年 愛媛・済美高)の4組8人が出場した。

岐阜地方は7月29日から昨日の8月14日まで、連日猛暑日を記録し、予選会が始まった10日からもうだる暑さの中で戦いが繰り広げられた。本戦2日目の15日は朝から雲が広がり暑さも少しだけ弱まった。この日午前9時過ぎに山梨学院から最初に登場したのは、ダブルスペアの寺見かりんと緑川由紀子。このペアは、予選で筑波大ペアに敗れたが、二人は、怪我などで本戦に出場できなくなった選手の代わりに予選敗退した選手の中から抽選で決定・補充する「ラッキールーザー」というシステムで選出された。第1セット、ファーストゲームを先取されたものの、寺見の正確なバックストロークや強烈なフォア、緑川の左手のフォアが冴え、徐々にポイントを加え6-4で第1セットを奪った。第2セットに入ると山学ペアはサーブミスやネットプレーに精彩を欠き、2-6でセットを落とし1対1となった。第3セットは先に10ポイントを取った方が勝ちとなるが、このセットも流れに乗れないまま3-10で落とし、1対2のセットカウントで敗退した。午後にシングルスの寺見と吉冨の2回戦が行われた。室内コートの吉冨は慶応大学の押野沙穂選手との対戦。試合は、ハードヒッターの押野選手に第1セット4ゲームまで先行されたが、徐々にボールを見極め反撃、3ゲーム連取するなど挽回するも左足太ももを痛め、結局4-6で第1セットを落とした。第2セットに入っても負傷の影響で自分のプレーができずに0-6でこのセットも失い3回戦進出はならなかった。吉冨夢子選手は「気持ち的には第1セットの最後のほうが良かったので、もっともっと行けるなと思ったのですけれど、うまく自分の思い通りにいかなく、足が痛いのは気にしないようにやっていたのですけど、踏ん張れなかった。自分のほうにミスが多くて」と悔し涙を浮かべた。インカレに初めて出場した吉冨選手は「レベルの高い選手は競っている時に最後の最後にしっかり取り切るなど、自分の経験不足を思い知らせられました」。明日のダブルスについては「今日しっかりケアして絶対に勝ちます」と最後は力強く断言した。シングルス2回戦に寺見かりんが出場する前に久しぶりの雷雨があり、屋外コートの試合は2時間ほど中断した。寺見の試合は、日差しが戻り少し蒸し暑い午後5時過ぎに始まった。寺見は黒のタンクトップにグレーのチェックのスコートというウエアが、よく日に焼けた筋肉質の身体をより精悍さを醸し出しコートに立った。寺見のサーブで試合は始まり、続けて2ゲームを落とす立ち上がりで心配されたがその後サービスエースを立て続けに決め修正した。寺見かりん選手は「最初にダブルスで負け、4年生最後のインカレで後はシングルスしかないので出足は緊張しました」と話した。第1セットは力強いフォアやバックハンドのショットが深い位置に決まり相手を圧倒した。第2セットも先行するものの相手の古川鈴夏選手(筑波大)もラリーで応酬、しばらく一進一退が続いた。最後の2ゲームで鋭いショットを正確に決め3回戦に進出した。「4年生最後で優勝を狙って来ているので、徐々にではなく、最初から出し切って勝ちを取りに行きます」と優勝を宣言した。

全日本学生選手権 本選2回戦(8/15)岐阜市・岐阜メモリアルセンター
寺見かりん ●
緑川由紀子
6-4
2-6
3-10
○ 河内ほのか
  越野菜摘
 (関西大)
2回戦敗退
寺見かりん ○  6-1
6-2
● 古川鈴夏
 (筑波大)
3回戦進出
吉冨夢子  ● 4-6
0-6
○ 押野紗穂
 (慶応大)
2回戦敗退

明日16日は、シングルス3回戦とダブルス2回戦が行われる。シングルスには寺見かりん、ダブルスは吉冨夢子・西里夏子(1年)のペアが出場する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.8.15