関甲新学生野球秋季リーグ2部
~山学大が1部復帰を目指し初戦を迎える~
~今春2部3位の松本大と対戦し白星発進~
関甲新学生野球秋季リーグ戦2部が9月3日に開幕。今春2部に降格した山梨学院大は、山梨学院川田『未来の森』運動公園野球場で2部3位の松本大と対戦した。試合は2回表に四死球などから山学が1点を先制。その裏、松本大に逆転を許すも5回表に山学は同点に追い付く。その裏、山学のミスなどから再度追加点を許し試合は2対3と山学が追う展開に。しかし、6回から山学が前季1部の意地をみせ、猛攻を仕掛ける。1死から1番・金城義が出塁すると3番・枝川大哉の右越適時二塁打で3点目を追加し同点に。さらに6番・池谷侑貴の犠飛、7番・新井栄輝の右前適時打などで3点を挙げ、6対3に。投げては先発・梅原隆斗が3回以降は要所を締め、6回裏を無得点に抑える。7回表、山学は 3番・枝川の右前適時二塁打、4番・飯島稔之の中前2点適時二塁打、5番・駒崎真也の右越適時二塁打で4得点を挙げる猛攻。その裏、梅原は2死満塁のピンチを背負うも、最後の打者をフライに打ち取り、コールドゲーム成立。山学は、10対3(7回コールド)で松本大に勝利し、初戦を白星で飾った。
山梨学院大硬式野球部は今年の関甲新学生野球春季リーグ戦で1部6位となり、1部2部入替戦では、2部優勝の新潟医療福祉大と対戦し2連敗。平成13年秋以来15年ぶりに2部で戦うこととなり、初戦で2部3位の松本大と対戦した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 | |
山梨学院大 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 | 4 | × | × | 10 |
松本大 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | × | × | 3 |
試合は2回表に四死球などから山学が1点を先制。その裏、松本大に中越三塁適時打や犠飛などで逆転を許す。再逆転したい山学は3回、4回と得点圏まで出塁するも後続が続かず無得点。山学は5回表に2死から5番・駒崎真也(1年 川越東高)が中前安打で出塁すると、7番・新井栄輝(4年 各務原高)の右前適時打で同点に追い付く。一方の松本大は5回裏にセーフティスクイズから山学のミスをさそい1点を追加し試合は2対3と山学が再度追う展開に。しかし6回表から、前季1部の意地をみせ、山学が猛攻を仕掛ける。1死から1番・金城義(2年 山梨学院高)が左前二塁打で出塁すると2番・河本賢一(2年 東海大相模高)の内野安打、3番・枝川大哉(2年 東海大甲府高)の右越適 時二塁打で3点目を追加し同点に。さらに4番・飯島稔之(2年 土浦第三高)が四球を選ぶと6番・池谷侑貴(2年 甲府工業高)の犠飛、7番・新井の右前適時打などで3点を挙げ、6対3と松本大を突き放しにかかる。投げては先発・梅原隆斗(3年 山梨学院高)が3回以降は要所を締め、6回裏を無得点に抑える。7回表、山学は先頭打者の9番・輿石海(4年 山梨学院高)が四球を見極め出塁し、1番・金城の内野安打、2番・河本の犠打、3番・枝川の右前適時二塁打、4番・飯島の中前2点適時二塁打、5番・駒崎の右越適時二塁打で4得点を挙げる猛攻。その裏、先発の梅原は2死満塁のピンチを背負うも、最後の打者をフライに打ち取り、大会規定でコールドゲーム成立。山学は、10対3( 7回コールド)で松本大に勝利し、初戦を白星で飾った。
試合後、伊藤彰監督は「序盤は積極性と冷静さのバランスを欠いた入りだった。梅原は初回は良かったが、2回、3回、4回と受け身になっていて、チームもそれに合わせるように受け身になり、必要以上に冷静さを欠き、進塁や守備、打撃面に影響が出ていた。残塁から来る焦りもあったのかもしれないが、もっとやれることはあったと思う」と試合を振り返り、次戦以降「このようなゲームをしているようでは、すぐに足元をすくわれてしまう。1戦必勝が毎試合続くので、打つべきところでしっかりと点を取り、自分たちの戦いができるように、やっていくだけです」と述べた。坂本駿作主将は「序盤あたふたしてしまって自分たちの野球をすることができなかったが、最後勝ちきることができたので、結果としては良かったと思います。最後打線が繋がったので良かったですが、自分自身を含めて守備面で記録に残らないミスも多かったので、修正しなければいけないと思います。チームとして、2部で勝つことが目標ではなく1部昇格が目標なので、一つ一つ1部昇格に向けてやっていきたいと思います」と語った。
山梨学院大は2部降格後の平成13年度秋季リーグ戦では、1季で2部優勝し、1部復帰を果たしている。2部リーグは、1部の2戦先勝方式の総当たりによる勝点制とは違い、2戦固定の総当たりによる勝率制。1勝1敗等による再試合は行われないため、一つでも多く勝利することが求められ、1部昇格には、この2部優勝が至上命題。毎試合見えないプレッシャーがかかる中で、山学ナインは、一戦必勝を掲げ、次戦以降の戦いに臨む。
文(Y.Y)カメラ(今村佳正)2016.9.3