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関東大学テニスリーグ戦女子1部 最終戦
~ともに無勝利の専修大戦に敗れ、入替戦に~
~先輩たちが築いた1部残留に総力を挙げて~

「平成28年度関東大学テニスリーグ戦女子1部」が8月27日から9月9日の日程で東京・有明テニスの森公園と各大学テニスコートで激戦が繰り広げられてきた。山梨学院大が所属する1部リーグは6チームからなり、力が拮抗、優勝チームも入れ替え戦に回る可能性もある激戦区。大会は午前中にダブルス2試合、午後からシングルス5試合が行われる。山梨学院大テニス部女子は第1戦を筑波大と対戦し0-7で敗れ初戦を落とした。2戦目の亜細亜大戦は2-5で落とし、3戦目も早稲田大相手に1-6、4戦目も慶應義塾大に1-6で敗れ、これまで0勝4敗と低迷した。9月9日、慶應義塾大学日吉キャンパスで最終戦を迎えた。対戦相手の専修大も同じく0勝4敗で互いに敗れれば、2部リーグとの入れ替え戦に回ることになる。試合は、1部残留に向け必死の攻防が繰り広げられ、山梨学院は、今大会苦戦したダブルスに1勝1敗。シングルスの5戦は、善戦したものの3戦続けて敗れ1勝4敗、この時点で6位が決定し、入れ替え戦に回ることになった。残りの2戦は寺見かりん(4年)がランキング3位の貫禄を見せ、勝利。吉冨夢子(2年)は粘りに粘って3セットともフルセットの末2勝1敗で勝利し、チームの結束に貢献した。

関東大学女子テニスリーグ戦は、1部リーグから5部リーグまであり、山梨学院大が所属する1部リーグ(慶応義塾大、早稲田大、山梨学院大、亜細亜大、専修大、筑波大)の今大会は、8月27日から9月9日までの日程で行われた。2日おきにダブルス2試合、シングルス5試合を5大学総当りで戦う過酷な短期決戦。1部リーグの決戦の舞台はテニスの聖地、東京・有明テニスの森公園ほか各大学で行なわれた。

◆最終戦ダブルス戦(午前)慶應義塾大学日吉キャンパス・蝮谷テニスコート

山梨学院大の初戦は、8月27日、筑波大と対戦し、まさかの0勝7敗全敗でのスタートとなった。8月30日2戦目の亜細亜大との対戦は2勝5敗、9月3日の第3戦は早稲田大に1勝6敗、9月6日の昨年の覇者慶應義塾大とは1勝6敗と大敗し、今大会0勝4敗で最終戦を迎えた。対する専修大も0勝4敗、互いに1部残留を死守すべく戦いに臨んだ。午前10時に2試合同時に始まったダブルスの試合は、寺見かりん(4年 岡山・山陽女子高)と西里夏子(1年 沖縄尚学高)のペアは4連続して連取される苦しい立ち上がりに、5ゲーム目に相手のサービスをブレークして1ゲームを返すと、ようやくコンビネーションが機能し6連続ゲームを連取して第1セットを6-4で奪った。第2セット目に入ると4ゲームまで一進一退の2-2で推移する。5ゲーム目から山梨学院ペアが寺見のサービスで相手を崩して西里がショットを決める展開で一気に5-2と突き放したが、相手も粘りを見せ2ゲームを返され5-4と詰め寄られる。10ゲーム目に最後は寺見のサービスエースで第2セットも6-4で今大会ダブルスで初勝利を挙げた。隣のコートで行なわれていた大嶺真緒(2年 沖縄尚学)・吉冨夢子(2年 愛知・名古屋経済大高蔵高)ペアは、随所にいいプレーを見せるも攻めきれずに2セットとも0-6で完敗した。

◆シングルス戦5試合(午後)

ダブルスが終了後に12時30分からシングル戦が始まった。山梨学院勢はまず福井景子(3年 群馬・共愛学園高)と横川仁美(2年 神奈川・弥栄高)がコートに立った。横川は、第1セット序盤リードされるも速い球速と深いショットで徐々に攻め立て、5-5に追いつくと、その後は目が離せない攻防が続き6-6のタイブレークに持ち込んだが、最後にポイントを奪われ、6-7でセットを失った。第2セットも、粘りを見せたがゲームカウント2-6で敗れた。一方、福井は先取されるも3ゲームを連取して主導権を握るが、相手に徐々に追い付かれ一時は逆転を許した。持ち前の積極性と力強いストロークで相手を跳ね返し、このセットを苦労して奪った。第2セットは2-6で落とし、1部残留に向けて決して負けられない第3セットに入った。試合は互いに負けられない意地と意地がぶつかり合うラリーの応酬が続き、一喜一憂の展開。6-6のタイブレークにもつれ込んだ試合は、最後に右サイドに放たれたショットを福井は必死に追ったが届かず、死力を尽くした3時間に及ぶ戦いに敗れた。山梨学院はここまでで1勝3敗で後がなくなった。続いて登場した松本安莉(1年 静岡市立高)に勝利を託したが3-6、2-6でセットを落とし、ここで1部6位が決定した。続いて登場した吉冨夢子と寺見かりんは母校の名誉と誇りを懸けて戦った。吉冨夢子の対戦相手はランキングの格上の相手だが、正確なショットと軽快なフットワークで相手の強打を打ち返し7-6で第1セットを奪った。吉冨の試合から約1時間後、最後に登場した寺見かりんのシングルスのランキングは3位。第1セットを僅か25分で6-1で奪い、第2セットでは対戦相手もランキング上位者のため若干手間取ったものの深いストロークと強打で寄せ付けず6-4で貫録勝ちした。寺見かりん選手は「シングルスは自分がやっていることを見てもらえたらなという気持ちで、0-7にはできないので自分がひとつでも多く勝ちを取って次に繋げられたらと思い頑張りました」と話した。

吉冨の試合は、第2セットに入り互いにゲームを取り合い、5ゲーム目で2-3と僅かにリードされた。ここで吉冨はストロークラリーで粘りを見せ3・4・5ゲームを連取、残り1ゲームでゲームセットを迎えたが相手も脅威の反撃を開始、6-7で逆転された。コートに照明が灯された第3セットも凄まじい攻防が繰り広げられた。互いに一歩も引かない好ゲームにチームメイトの応援も声を呑むほどの緊張感が漂い、二人の選手の一挙一動を見守った。最後は吉冨の勝利への執念が実を結びこのゲームも7-6のフルセットで3時間半の死闘に終止符が打たれた。

◆平成28年度関東大学テニスリーグ戦女子1部 最終戦
《山梨学院大学VS専修大学》9/9 慶應義塾大学日吉キャンパス

  勝敗 山梨学院大 スコア 専修大
D1 寺見かりん
西里夏子
6-4
6-4
清水千夏
坂本明香
D2 大嶺真緒
吉冨夢子
0-6
0-6
鈴木 葵
高橋里佳
S1 寺見かりん 6-1
6-4
清水千夏
S2 吉冨夢子 7-6
6-7
7-6
坂本明香
S3 松本安莉 3-6
2-6
鈴木 葵
S4 横川仁美 6-7
2-6
高橋里佳
S5 福井景子 6-4
2-6
6-7
宮内梨奈
総計 D1-1
S2-3


試合後、富岡好平監督は「今年の戦力を考えると、厳しいことは予測されていました。その中で第1戦の筑波大戦が0-7でスタートしてしまったことでチームの今までにない雰囲気に落ち込んだことがポイントになったと思います」と振り返った。また、入れ替え戦に向けては「吉冨選手が競った試合を勝ってくれて、今チームの雰囲気が良くなってくれました。チーム戦はこういう競り合いを取ることが大事なので、入れ替え戦が良い結果に結びつけばと思います」と話した。大友結生主将(4年 北海道・札幌清田高)は「今回、厳しい戦いが多くて、6位という結果になってしまったですけど、先輩たちがずっと守ってきた1部という位置は渡せないので何としても守りきることが自分の最後の役目だとの思いで勝てるように入れ替え戦までの期間をしっかりチームとして準備していきたいと思います」と気を引き締めた。チームリーダーとして選手を牽引した寺見かりん選手は「ダブルスが今日は1-1でしたけれど他は全て0-2だったのでそこで全体的にシングルスのモチベーションが低くなってしまいました」と敗因の一つを挙げた。団体戦については、「自分は今までは2位、3位だったのでの6位というのは今回、皆も身に染みたのではないかなと思って、これを教訓にしてどれだけ1ポイントが大事で重みのあるものかということを全員で感じてもらって、来年は王座に出て欲しいなと思います」と後輩に意欲を促した。

入れ替え戦は、9月25日(日)山梨学院横根テニス場で行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪)2016.9.9