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関東大学女子バスケットボールリーグ戦 第5戦
~“常勝常笑”軍団、悲願の1部昇格に挑む~
~日本女子体大に競り勝つも、課題残る~

「第66回関東大学女子バスケットボールリーグ戦」が8月27日開幕した。山梨学院大学バスケットボール部女子“常勝常笑”軍団は、一昨年、昨年と2年連続で順天堂大との1部・2部との入れ替え戦に臨み、一昨年は4点差、昨年は僅か2点差で悲願の1部昇格を逃した。『今年こそは』と、1部昇格へのリベンジを果たす戦いが始まった。今年度から2部リーグは1部リーグと同様に2回戦制のリーグ戦でAブロックに所属する山梨学院は10月16日までの毎週土・日曜日に他7大学と2戦ずつ14試合を戦い1・2位を目指し入れ替え戦に挑む。初戦は、8月27日・28日に桐蔭横浜大と戦い2勝0敗。9月3日・4日には青山学院大と対戦し、不覚にも1敗を喫した。昇格争いに一つも落とせない状況で10日午後から日本女子体育大との一戦に臨んだ。試合は、第4ピリオド終盤まで7,8ポイント差で山梨学院が高木佑佳主将(4年)や岩本莉奈(3年)など個人技で見せ場をつくりリードして推移するが、パスミス、シュートミス、ディフェンスの脆さなど課題が露呈し、終盤4点差まで追い上げられ何とか52-48で逃げ切り勝利したが後味の悪い試合となった。山梨学院は10日現在、松蔭大、日本体育大に次ぐ3位に位置する。明日も日本女子体育大学と対戦、負けられぬ一戦となる。

山梨学院大バスケットボール部は、2008年に強化育成クラブとして創部。4部からスタートし、2009年には、早くも2部に昇格。2010年に創部時に入学した選手が3年生の時に2部初優勝、1部の挑戦権を得た。これは、最速の快挙だったものの惜しくも1部の夢は叶わなかった。その後チャンスは巡らず、2014年、「関東大学女子バスケットボール選手権」で1部の強豪校を次々に破り2部校が史上初の優勝。その勢いをリーグ戦でも発揮、4年振りに2部優勝を勝ち取り、2度目の入れ替え戦に挑むも順天堂大を相手に僅か4点差で涙を飲んだ。そして昨年は2年連続して1部昇格のチャンスを得、対戦相手はまたしても順天堂大との戦いになったが今度は2点差で敗れ、1部の壁の厚さを突き破ることができずに涙を呑んだ。

山梨学院大バスケットボール部“常勝常笑”軍団が4度(よたび)「今年こそは1部昇格」と挑む2部リーグ戦は、昨年まで16校がA・B2つのブロックに分かれて1次リーグを行い、続いてブロックを交換して2次リーグで最終順位を決めていたが、1部リーグと同様、2部も上位チームのAブロックと下位チームのBブロックも2回戦制によるリーグ戦を行なうことになった。Aブロックの上位2校が1部・2部の入れ替え戦を行うことができ、Aブロックの下位2校と・Bブロックの上位2校が入れ替え戦を行うと競技方法を変更した。Aブロックの山梨学院大は、松蔭大、日本大、日本体育大、日本女子体育大、玉川大、桐蔭横浜大、青山学院大を相手に8月27日の開幕から10月16日までの土・日曜日に2戦ずつ計14試合を戦う。8月27日に初戦を迎えた山梨学院は桐蔭横浜大と2日間で2試合を戦い2勝0敗。続く9月3日・4日に青山学院大と対戦、2戦目で不覚を取り、ここまで3勝1敗とし現在3位に着けている。そして9月10日、5戦目に日本女子体育大と対戦した。

試合は、桐蔭横浜大体育館で第3試合、午後2時40分に開始された。山梨学院は第1P(ピリオド)開始早々に6番奥野そよ香(4年)が先制ゴールを決め、10番の山本由真(1年)の3ポイントシュート、5番キャプテンの高木佑佳(4年)のゴール下でのシュートなどで19-11と先行すると、第2Pでは互いにポイントでは互角ながら山梨学院はパスミスやディフェンスを破られ得点を許すなど主導権を握れない。ハーフタイム後の30-23で始まった第3Pでは、パスミス、インターセプト、決めるべきシュートを外すなどミスが続きベンチを苛立たせた。逆に相手にファールで得点を与え、点差を広げるチャンスがあるものの物にできず、41-33とこう着状態でこのピリオドを終える。最終第4Pに入ると相手の選手の強い当たりと速いパス回しで得点を許すと、山梨学院も高木、坂本、岩本らの個人技で得点を加え、点差は8点と変わらない。ここで勝利はほぼ手中にと思われたが、終盤残り1分から、相手の猛攻に3点差まで詰め寄られるも何とか凌ぎ切り52-48の僅差で勝利した。試合後、選手たちをロビーに集め梅嵜英毅監督は「『えーっ』というようなミスばかりでしょう。ラッキーで勝った。30点差位ついたゲームだ。何回も同じミスをするな」と選手に猛省を求めた。明日も日本女子体育大と2戦目を戦う。

◆第66回関東大学女子バスケットボールリーグ戦 第5戦
《山梨学院大VS日本女子体育大》 9/10 桐蔭横浜大学体育館

日本女子体育大学との初戦、スターティング5は、5番F・高木佑佳選手(4年 福岡・東筑紫学園)、6番G・奥野そよ香選手(4年 香川・英明高)、8番G・岩本莉菜選手(3年 福井・足羽高)、10番G・山本由真選手(1年 千葉・昭和学院高)、15番・C後藤裟奈(2年 山形商高)。他に11番・G米長志織(4年 愛知・桜花学園高)、4番・C高木伽奈(3年 宮崎・小林高)、9番F・三上夏侑選手(3年 神奈川・金沢総合高)、12番F・坂本コーコ麻世選手(3年 神奈川・旭高)、16番F丸由梨乃(1年 千葉経済大附属高)らが途中交代出場した。

《山梨学院大VS日本女子体育大》 9/10 桐蔭横浜大学体育館
○ 山梨学院大 52 1P 19-11
2P 11-12
3P 11-10
4P 11-15
48 日本女子体育大 ●

試合後、梅嵜英毅監督は「ひど過ぎる。話になりません。ミスは多いし詰めも甘い。これでは次に繋がらない。とりあえず勝ったという状況で、拾っていかないと、ここでどうにか少しずつでも上げていかねばならないので、戻って練習で確認させ、意識させないと取り返しがつかない」と厳しくチームの課題を挙げた。ガッツあるプレーで23得点を挙げチームを牽引した高木佑佳主将は「今日の試合は、チームとしてディフェンスができていないと思うのでミスを減らしてしっかりディフェンスのポジショニングを意識して、最後までリバウンドに飛びつき、オフェンスはリングにがむしゃらに向っていくという強い気持ちを持って明日プレーしたいと思います」と意気込んだ。

明日9月11日は日本女子体育大学との2戦目。試合会場は日本女子体育大学で行なわれる。

文(K.F)カメラ(平川大雪)2016.9.10