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2016秋季関東地区高校野球山梨県大会 3回戦
~初回、山本の3点本塁打で甲府工高を撃破~
~夏の県大会で見せた繋ぐ打線の継承が課題~

「第69回秋季関東地区高校野球山梨県大会」7日目3回戦が9月19日、甲府・山日YBS球場で3試合が行われた。山梨学院高校は、今大会で一昨年春以来の関東大会代表(2枠)出場を懸け、さらに春の選抜に照準を合わす。選手たちは5年ぶりの甲子園大会出場の高揚感を保ち、大会までの1ヶ月間の短期間で新チームを構築すべく練習に励み今大会に臨んだ。新チームでの2戦目(3回戦)は、山日YBS球場の第2試合、ノーシードながら侮れない甲府工業高と対戦した。試合は、山梨学院高の先攻で始まった。初回、1番広瀬巧真主将(2年)が強烈な遊撃内野安打で出塁すると、2番松尾孝太(2年)が四球を選び走者2・1塁、3番打撃力に定評のある五十嵐寛人(2年)に先制打を託すが、気負いからか初球を打ち上げ、走者そのままに4番小林侃汰(2年)がまたも初球の変化球を狙い済ます中前適時打で1点を先制した。続く5番関口俊哉(2年)も中前に弾き返し、1点を追加した。6番の山本瑞基(2年)は走者を3・2塁に置いて、直球を右中間席に打ち込む3点本塁打で5点を先行した。先発の吉松塁投手(2年)は、1回裏こそ四球、安打で不安定な立ち上がりだったが、続く打者をきっちり抑えピンチを凌いだ。山梨学院は2回にも1点を追加、その後もチャンスをつくるも打線のつながりが悪く、ようやく6回、7回に1点ずつ加えた。吉松は適度に荒れる投球で散発4安打、三塁を踏ませず7回を無失点に抑え完封。山梨学院は8-0の7回コールド勝ちを収めた。

試合はこの日の2試合目、雲が低く垂れ込む空の下で始まった。先攻は山梨学院高。夏の甲子園出場組の1番打者主将の広瀬巧真が遊撃内野安打で出塁すると、2番松尾孝太が四球を選び、3番五十嵐寛人は打ち取られたものの4番小林侃汰が初球の直球を中前に打ち返し、甲子園出場組で1点を先制した。続く5番関口俊哉も中前適時打を放ち1点を追加。止んでいた雨が俄かに降り出し雨筋が見えるほどに。山梨学院の攻撃は尚も走者を3・2塁に置いて6番山本瑞基が右中間越えの3点本塁打を放ち、繋ぐ打線が初回に機能し、あっさり5点をリードした。2回にも1番広瀬が四球、2番松尾が左前打で得点圏に走者を進め、4番小林の二塁ゴロの間に1点を追加した。先発の吉松塁は、1回裏にいきなり四球と安打でピンチを迎えたが後続打者をきっちり抑えた。その後も制球が定まらなく苦しい投球だったが、要所を抑え7回を散発4安打、三塁を踏ませない好投で完封勝ちを収めた。打線は、6回に一死満塁で小林が中犠飛で1点。さらに7回にも先頭打者の6番山本が安打で出塁、2死で三塁まで進むと9番丹沢海輝(2年)が打ったゴロを遊撃手が失策し1点を追加し、その裏吉松は相手打線を3者凡退に打ち取り、山梨学院高は甲府工業高を7回8-0のコールドで勝利した。雨は次第に小雨になったものの両応援団と熱心な高校野球ファンは両チームの熱戦を見守った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆山梨学院高VS甲府工業高 9/19(祝) 山日YBS球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院高 5 1 0 0 0 1 1     8
甲府工業高 0 0 0 0 0 0 0     0


山梨学院高 安打10 四球7 三振0 失策0
(本塁打:山本瑞基 三塁打:吉松塁)
甲府工業高 安打 4 四球2 三振5 失策1
◆山梨学院高
[投手]○吉松7回 安打4 四球2 三振5 [捕手]五十嵐寛人 
[交代] ○山本(一)→(R)長谷川学→小林侃(一) 小林侃(三)→清水玄司(三) 
 
試合後、吉田洸二監督は「繋がりは初回だけだったのですけど、この短期間の中ではいい状態でやれているのではないかと思っています。バントミス、走塁ミスがありましたのでそこを修正しないといけないと思っています。繋がりが課題なのですが、経験を積まないといけないので、ただ守備のエラーが今日はゼロだったのでそこは誉めてあげたいと思ってます。今日自信になったのは、ちょうど1ヶ月前に甲府工業と対戦して、6-2だったのが1ヶ月したら8-0になったという練習の成果がちゃんと試合に活かされているのですごく良かったと思っています」と手応えを感じていた。広瀬巧真主将は「相手は力のあるチームですので最初から気合を入れて、先制パンチでどんどん攻めるつもりで行きました。次も今の勢いのままでしっかり技術を上げて臨みます。皆個々の力はあるのでそれをどれだけ繋げられるのか、しっかりとしたチームワークで一戦必勝の気持ちでやっていきます」と次を見据えた。初回にダメ押しとも思える本塁打を放った山本瑞基選手は「真っ直ぐのインコースの少し浮いた球で少し詰まりました。リードしたところで余裕が出てしまうのですけど、そこで切らさずに点を取れなくても連打でヒット数が増えていければ点に繋がると思います。今日の結果は今日として、次もチームに貢献できるように意識してこれからの1週間練習を一からやり直して頑張りたいと思います」と気を引き締めた。

山梨学院の次の試合、準々決勝は25日(日)午前10時より、山日YBS球場で日大明誠高と対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.9.19