山梨学院パブリシティセンター

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2016東京都大学サッカーリーグ1部
~山学大、大事な試合を落とし6位に後退~
~関東大学サッカー参入戦圏内3位争い黄信号~

「第49回東京都大学サッカーリーグ戦1部」14節が9月22日行われた。山梨学院大学サッカー部男子は、埼玉県富士見市の立教大学富士見総合グラウンドで帝京大学と対戦した。山梨学院は前期リーグを5勝4敗の成績で折り返し、後期リーグは前節まで1勝3敗とし5位につけている。関東大学リーグ参入戦圏内の3位まで勝ち点7の差。帝京大とは勝ち点で並び得失点差で上位にいる。この試合は、どうしても負けられない試合だった。試合は、山梨学院が前半13分に左コーナーキックから4番DF西山雄介(4年)がヘッドで合わせ先制点を奪う。しかし5分後に相手コーナーキックのクリアボールを正面から得点され同点に追いつかれた。その後互いに激しい攻防が繰り返されチャンスをつくるが同点で前半を折り返した。後半になり、山梨学院は積極的に攻め込むが得点に至らず、一方の帝京大に中盤に2点を勝ち越され劣勢にたったが、終盤、途中交代の高橋健也(3年)がドリブルで中央突破を図り相手ファールで得たペナルティキックを決め1点を返した。山梨学院は最後まで諦めず攻撃をし続けたが、あと1点が遠く大事な試合を落とした。このゲームに敗れ帝京大との順位は入れ替わり6位となり、勝ち点も参入戦圏内の3位争いに非常に厳しい8と開いた。

東京都大学サッカーリーグ戦は1~4部で構成され、山梨学院大は1部に所属している。1部10チームは、前期リーグと後期リーグに分け2回戦総当りで行われる。今年の山梨学院大は前期リーグを5勝4敗で折り返した。後期リーグ5試合目、この日の対戦は帝京大。前期リーグ5節を1-4で負けている相手。現在、山梨学院は帝京大に勝ち点で並び失点差で上回り5位にいる。この試合は関東大学サッカー参入戦圏内争いに止まる正念場の絶対に負けられない試合。関東大学サッカー参入戦は、年間のリーグ戦終了後に関東大学サッカーリーグ2部と都県リーグの間で入れ替えを行っており、関東大学サッカーリーグ2部昇格校を選出するために毎年11月に開催されている。

白のユニホーム山梨学院大のキックオフで試合は始まった。人工芝のフィールドは午後3時の試合直前まで降った雨のため、ボールの勢いが弱まる条件下で行われた。前半序盤は帝京大のペースで進められたが、徐々に山学もペースを上げ13分に得た左コーナーキックを6番MFの小林智光(3年)が上げたセンタリングを4番DF西山雄介(4年)がヘッドで合わせ先取点を入れた。16分にもパスを受けた9番FW花元洋慶(3年)がシュートするもゴールポストの上をかすめるシュートで得点機を逸した。逆に19分には相手の右コーナーキックをクリアした山梨学院だが、転がったこぼれ球を相手5番の選手にゴール中央に決められ同点とされた。その後はしばらく帝京に攻め込まれる時間帯が続いたが、終盤建て直しチャンスをつくるものの得点に結びつかない。さらに終了間際にはカウンターから11番FW名嘉真朝季(4年)がドルブルで持ち込みシュートを打つが2点目が遠く、前半を終了した。後半に入り山梨学院は盛んに敵陣に攻め込み得点機を窺う。20分には交代した7番FW樋口竜也(3年)から出たパスを26番MF宇佐美佑樹(2年)が放ったシュートは、キーパーの正面に、チャンスを逸した。その5分後には、攻め込まれゴール前に上がった浮き球パス2を相手9番に頭で合わされ逆転を許した。さらに10分後にもシュートを決められ1-3の劣勢に立った。残り時間も僅かになり追いつきたい山梨学院は途中投入された16番MF高橋健也(3年)がペナルティエリアにドリブルで持ち込み、相手からファールを受けペナルティキックを得た。これを落ち着いて決めた。さらに高橋は果敢にドリブルで攻め、再びペナルティエリアの外で倒されフリーキックを得ると左足を振りぬくがボールは無念にもポストに嫌われた。ロスタイムも山梨学院イレブンは攻め込むがあと1点が奪えず、2-3で敗れ勝ち点の上積みもできなかった。得失点差で帝京大の上にいた順位も逆転され6位に後退した。

第49回東京都大学サッカーリーグ戦 14節
山梨学院大学VS帝京大学 9/23 立教大学富士見総合グラウンド
● 山梨学院大 2 前半 1-1
後半 1-2
3 帝京大 ○
得点 前半◆西山雄介1(HS) 後半◆高橋建也1(PK)
◆スターティングメンバー
12番GK太田耀介(4年 東京・成立学園高) 19番MF小野龍弥(3年 山梨学院高)
2番DF松永将磨(4年 静岡・清水商高) 26番MF宇佐美佑樹(2年 山梨学院高)
4番DF西山雄介(4年 東京・井草高) 29番MF大場祐樹(2年 山梨学院高)
25番DF多田倫浩(2年 山梨学院高) 9番FW花元洋慶(3年 千葉・習志野高)
34番DF佐藤 開(1年 山梨学院高) 11番FW名嘉眞朝季(4年 山梨学院高)
6番MF小林智光(3年 山梨学院高) 


◆途中交代 
2番DF松永→28番DF小俣優人(2年 山梨・白根高) 
9番FW花元→16番MF高橋建也(3年 山梨学院高)
19番MF小野→ 7番FW樋口竜也(3年 山梨学院高)
26番MF宇佐美→23番MF浅田湧太(3年 宮城・仙台育英学園高)
11番FW名嘉真→40番FW朴 尚律(3年)
25番MF多田→10番MF渡邉雅樹(4年 山梨・甲府工高)

試合後、先制点を挙げた西山雄介ゲームキャプテン(4年 東京・井草高)は「痛すぎますね。最近立て続けに負けていて、その流れをどこかで断ち切りたいとの思いはあったのですけど、先制できていつもと違うという雰囲気が前半からあったのですけど、これだけ失点してしまうと正直しんどいです」と肩を落とした。参入戦圏内については「次の試合は中2日しかないので気持ちを切り替えて、残りの試合は全力で頑張ります」と前を向いた。前節の試合の前に練習中に腕を負傷した山田純平主将は「正直一番大事な試合だったのでものにしたかったですけど、今日は先手を取れいい形で試合を進めて行けていたところの失点だったので、そこは修正できると思うので次の國學院戦に向けてチームでできることをやっていきたい。腕はあと1試合休めば大丈夫です。うずうずしています」と話した。塚田雄二監督は「ゲーム自体の入りは悪くなかったです。2点目を取れるところで取り切れないところでこういう結果になってしまった。点を取れるチャンスはたくさんあった」と悔やんだ。「やることを徹底して、しっかり残りの試合をします」ときっぱり。

一昨年、昨年と4位で関東大学サッカー参入戦進出を逃した山梨学院大は、後期リーグに入り1勝4敗と不調が続いている。悲願の3位以内の参入戦圏内を是が非でも勝ち取りたいところだが、非常に厳しい状況には変わりがない。残り4試合、一つの取りこぼしもなくし一縷の望みを懸け、一戦必勝の心意気で次に繋げる戦いをしたい。次の試合15節は9月25日11:00から國學院大学たまプラーザグラウンドで現在8位の國學院大学と対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.9.23