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秋季関東高校野球山梨県大会 準決勝
~吉松完封、日本航空に2対0と勝ち切る~
~関東大会出場権獲得、決勝は市川と対戦~

第69回秋季関東高校野球山梨県大会は10月1日、山日YBS球場で準決勝2試合が行われた。山梨学院高はこの日の第2試合で日本航空高と対戦。試合は5回まで両校とも無得点。試合が動いたのは6回。ここまで山学先発・吉松塁が要所を締める投球で3塁を踏ませなかったものの、四死球や犠打で2死満塁とされる。しかし、吉松は落ち着いた投球で後続を内野飛に打ち取り、その裏、山学が反撃。先頭の3番・五十嵐寛人が右中間安打で出塁し、4番・小林侃太の犠打、5番・関口俊哉の中前安打、6番・山本瑞基の死球で1死満塁とすると、7番・吉松が四球で押し出しとなり1点を先制。続く7回裏には、2死から3番・五十嵐、4番・小林の2者連続二塁打で2点目を追加。その後も先発・吉松は得点を許さず完封し、山学が2対0で航空に勝利。山学は関東大会出場権を獲得し、センバツ甲子園に向け1歩前進した。決勝は2日の午前10時から山日YBS球場で行われ、16年ぶりに関東大会出場を決めた市川高と対戦する。
 
秋季関東高校野球山梨県大会は、来春のセンバツ甲子園に向けた第一関門。県大会上位2校には10月22日に栃木県で開幕する関東大会の出場権が与えられ、関東大会の結果により、センバツ出場校として選考される。山梨学院は今夏の甲子園に5年ぶり6度目の出場を果たし、29年ぶりとなる初戦勝利を飾った。今大会は、初戦・2回戦で塩山高と対戦し、9対3で勝利、3回戦では、甲府工業高を8対0(7回コールド)で退け、準々決勝に進出。準々決勝では、日大明誠高と対戦し、3人の投手リレーで5対0と完勝。山学はここまで、打率3割4分、安打33、犠打3、盗塁3、防御率0.72、失策2のチーム成績。関東大会出場がかかる準決勝で日本航空高と対戦した。
 


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
日本航空 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
山梨学院 0 0 0 0 0 1 1 0 × 2

山学・安打8、失策0   航空・安打3、失策2
【山学バッテリー】吉松-五十嵐
【長打】2塁打:五十嵐、小林(山学)

試合は5回まで両校とも得点圏内まで走者を進めるものの後続が続かず無得点。試合が動いたのは6回。ここまで山学先発・吉松塁(2年)が要所を締める投球で3塁を踏ませなかったものの、6回表の先頭打者に四球を与えると犠打や四死球で2死満塁とされる。しかし、吉松は落ち着いた投球で後続を内野飛に打ち取り、その裏、山学が反撃。先頭の3番・五十嵐寛人(2年)が右中間安打で出塁し、4番・小林侃太(2年)の犠打、5番・関口俊哉(2年)の中前安打、6番・山本瑞基(2年)の死球で1死満塁とすると、7番・吉松がしっかりと見極め、四球を選び、押し出しで1点を先制。続く7回裏には、2死から3番・五十嵐が左中間を抜ける二塁打を放ち、4番・小林のフェンス直撃の右越適時二塁打で続き2点目を追加。7回以降、先発・吉松は四球などで出塁を許す場面があったものの、最終回は航空打線を三者凡退に打ち取り、9回を投げ抜き完封。山学は2対0で勝ち切り、翌日の決勝進出と関東大会出場権を獲得した。

試合後、吉田洸二監督は「新チーム結成以来、打撃練習には力を入れているものの、経験値が少ないので、打てなかった時にいかに負けない様に守備練習も多めにやってきて、きょうも朝からノックや捕球をやり、3試合ノーエラーと力が出せていると思います。完投した吉松については、ずっとつないでばかりだったので、一試合任せられるピッチャーが初めて育ったような気持ちがします。最後までエースらしいピッチングをしてくれました。関東や全国で高い目標を目指すとしたら一人の投手では無理なので、残りの栗尾(勇摩)や宮内(大河)の奮起にも期待したいです」と語り、広瀬巧真主将は「ピッチャーが零点に抑えてくれたことが大きく、少ないチャンスの中でしっかり確実に点を取ることができたので良かったです。目標はセンバツ出場なので、一戦必勝で県大会優勝し、関東でも勝てるようなゲームをしたいです」と語った。完封した吉松塁投手は「腕が振れていなくて、先頭打者に四球が多かったのが反省点です。関東では、四球から長打を打たれただけで1点が入ってしまうので四球が課題かなと思っています。スピードも大事ですが、コントロールがまだダメなので、ランナーを背負った場面など狙った所では三振が取れるように投げました。センバツに向けて、甲子園はベンチ入りメンバー7人しか経験していないので、自分たちがその経験を活かして、まずは明日山梨1位で抜けて、関東では相手をしっかり見て自分の投球ができれば良いと思います」と述べた。
 
山学は準々決勝に勝利したことで、3年ぶり7度目の関東大会出場権を獲得し、センバツ甲子園に向け一歩前進した。関東大会は今月22日に栃木県で開幕。前回関東大会出場時にはベスト4に残り、20年ぶりのセンバツ出場権を獲得。山学は明日・2日に山梨第1代表を目指し、山日YBS球場で10時00分から16年ぶりに関東大会出場を決めた市川高と決勝戦を戦う。

文(Y.Y)、カメラ(今村佳正)2016.10.1