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全国高校サッカー選手権山梨県大会 3回戦
~山梨学院は県総体3位の笛吹とホームで対戦~
~ゴールが遠い時間が続くも2対0で勝ち切る~

第95回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会は10月22日、各高校等のグラウンドを会場に3回戦が行われた。第2シードの山梨学院高は3回戦からの登場でホーム・山梨学院和戸サッカー場で県総体3位の笛吹高と対戦した。試合は前半序盤から山学がボールを支配し笛吹ゴールに襲い掛かる。一方の笛吹は守備重視の布陣で素早いプレスやセカンドボールへの対応で攻撃の芽を摘み、山学は我慢の時間が続く。前半28分、ついに試合の均衡が破れる。左サイドからクロスが入り、最初は笛吹DF陣に阻まれたものの、FW増田李維のシュートで山学が先制。前半を1対0で折り返すと、後半10分にU-17日本代表のFW加藤拓己を投入。加藤が前線に入ったことでチームが勢いを取り戻すが、鉄壁の笛吹DF陣をなかなか攻略できない。このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、FW加藤がインターセプトからそのままゴール前にドリブルで持ち込み、笛吹DF陣をかわしシュート、ボールは大きくゴールネットを揺らした。山学は2対0で笛吹に勝ち切り、準々決勝進出を決めた。

山梨学院高校サッカー部は、全国制覇の翌年度の平成22年度から清水エスパスルスヘッドコーチの経験のある吉永一明ヘッドコーチが監督に昇格。吉永監督が平成28年シーズンからヴァンフォーレ甲府のトップチームコーチに就任することに伴い、JFA公認S級ライセンス保持者の前東京国際大サッカー部コーチで川崎フロンターレの前身の富士通川崎FCでヘッドコーチを務め、川崎フロンターレU-18元監督の安部一雄監督が3月からチームを指揮。今シーズンは県総体・インターハイ県予選ともに2位で決勝で涙をのんでいる。2年ぶりの“選手権”の舞台に向け、負けられない戦いが始まった。

第95回全国高校サッカー選手権山梨県大会 3回戦
≪山梨学院高VS笛吹高≫(10/22)山梨学院和戸サッカー場
○ 山梨学院高 2 前半 1−0
後半 1−0
0 笛吹高 ●
得点 増田李維、加藤拓己

試合は前半序盤から山学がボールを支配し、相手陣内で試合を進める。一方の笛吹は守備重視の布陣で素早いプレスやセカンドボールへの対応で攻撃の芽を摘み、山学は得点が奪えず我慢の時間が続く。前半28分、ついに試合の均衡が破れる。左サイドからDF池澤飛輝(3年)がクロスを入れ、最初は笛吹DF陣に阻まれたものの、FW増田李維(3年)のシュートで山学が先制。この後両チーム得点はなく、1対0で前半を折り返す。後半に入っても試合の主導権は山学が握る。後半10分には先制ゴールを決めたFW増田に代え、U-17日本代表のFW加藤拓己(2年)を投入。加藤が前線に入ったことでチームが勢いを取り戻したものの、セカンドボールが奪えず、鉄壁の笛吹DF陣も攻略できず、ゴールが遠く時間だけが過ぎていく。このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、FW加藤が相手陣内中盤で相手のパスをインターセプトするとそのままゴール前にドリブルで持ち込み、最後は相手DF陣をかわしシュート。ボールはゴールマウスに吸い込まれ、大きくゴールネットを揺らし、山学待望の2点目が誕生。残り時間、笛吹の最後の攻撃を山学DF陣が守り切り、山学は2対0で笛吹を退け、翌週の準々決勝進出を決めた。
 
試合後、選手を集めた横森巧総監督は「このゲームで何を感じたか。お互いが必死にやっている中で、球際やゴール前での競り合いは負けていないが、一人一人のゴールに対する気持ちが負けている。セカンドボールへの対応を含め、力強く戦う気持ちを持つことが大切。周りがしっかりそれをフォローして自信を持ってボールを繋ごう」と選手に語りかけた。安部一雄監督は「初戦ということもあり、堅かった。普段の力は半分も出ていないと思う。(相手が守り重視で)普段のプリンスリーグとはまったく様相は逆になり、そこを崩せないと勝ちは難しく、こういう中でしぶとく勝って、最後まで(勝ち続ける)という形になると思います」と試合を振り返り、「良かった点については失点が0で勝てたこと、悪かった点は、今までやってきたこと、特にセカンドボールを拾うこと、運動量、ボールをシンプルに動かすことなどが出せなかったことがあげられます。来週に向け、日々の練習で改善して頑張ります」と述べた。
 
山学は次戦・準々決勝を10月29日に韮崎中央公園芝生広場で北杜高と11時キックオフで対戦する。山学が2年ぶりの選手権出場に向け走り出した。
文(Y.Y)、カメラ(藤原 稔)2016.10.22