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2016秋季関東地区高校野球大会 準々決勝
~山学高、先取するも後が続かず2戦目敗退~
~選抜甲子園出場校選考に厳しい状況~

来春の選抜甲子園出場校選考の重要な参考資料となる「第69回秋季関東地区高校野球」準々決勝が10月24日、栃木・宇都宮清原球場、県営総合運動公園野球場(宇都宮市)で4試合が行われた。東京を除く関東7県、15校が出場するこの大会は22日に3試合が行われベスト8が決まり、山梨学院高は1回戦で茨城2位代表の霞ヶ浦高に勝利し、2回戦準々決勝に臨んだ。対戦相手は千葉1位代表で好投手を擁する東海大付属市原望洋高。この試合に勝ちベスト4に残ると選抜甲子園の道が大きく開けてくる大事な試合。先攻は東海大市原望洋高。山梨学院高の先発は宮内大河投手(2年)。山梨学院は2回裏、先頭打者5番関口俊哉(2年)が四球で出塁。6番山本瑞基(2年)が右前安打で続き、7番小澤陸(1年)が手堅く犠打で走者を三塁二塁に送ると、8番宮内が左犠打で1点を先取した。3回の望洋高の攻撃は、先頭打者が右中間に三塁打を放ち、続く打者に中前適時安打され同点に。その裏、山梨学院は1死満塁のチャンスを作るも後続が打ち取られ無得点に終わる。望洋高は、5回代わった栗尾勇摩(2年)を3連続安打で攻め立て2点を加え、さらに8回にも2死三塁から2者連続四球で満塁に。続く打者にダメ押しの2点適時打を打たれ点差を広げられた。9回裏山梨学院は意地を見せる1点を入れるが万事休す。2戦目で敗れ選抜甲子園の道は厳しくなった。

1回戦に茨城・霞ヶ浦高に辛勝した山梨学院高は2戦目準々決勝に勝利すると準決勝ベスト4に勝ち上がり、来春の選抜甲子園出場校の選考の重要な選考資料に大きく道が開ける大事な試合に臨んだ。対戦相手は初の関東大会出場となる千葉1位の東海大付属市原望洋高。最速146キロの直球と変化球で打者を翻弄する金久保優斗投手を擁し、県大会で4試合をコールド勝ちする打撃も好調で侮れない。

午前9時30分、一昨日の肌寒さから打って変わって、秋らしい快晴の野球日和になった。山梨学院からは古屋忠彦大学長初め、教職員、高校生徒会、吹奏楽部、チアリーダー部、約120人、野球部保護者約60人、計180人が駆けつけ熱い応援で野球部を鼓舞した。先攻は東海大市原望洋高。山梨学院の先発は宮内大河(2年)。1回表、先頭打者がいきなり左前打で出塁。三塁まで走者を進めたが、4番打者を空振り三振に仕留め無得点に抑えた。山梨学院は2回裏、先頭の5番関口俊哉(2年)が四球で出塁すると、6番山本瑞基(2年)が右前安打で続き、小澤陸(1年)が手堅く犠打で進め、1死三塁二塁。次打者8番宮内大河(2年)が左犠飛を放ち1点を先制した。その宮内は3回表、望洋高の先頭打者に右中間三塁打を打たれ、続く打者に中前適時安打され同点に追い付かれた。その裏、山梨学院は先頭打者松尾孝太(2年)が遊撃内野安打で出塁。続く小林侃汰(2年)は左前安打で続き、1死後5番関口俊哉(2年)は四球を選び1死満塁。1打出れば引き離すチャンスに後続が繋がらず無得点に終わった。4回2死から宮内を救援した栗尾勇摩(2年)は5回表、先頭打者に二塁打、次打者に投手強襲安打、中前適時安打と失策が絡み1点を入れられ均衡を破られた。さらに1点を追加され1-3とリードされた。8回表には5回1死後に栗尾を救援した吉松塁(2年)は、先頭打者を左前安打で走者を出すと盗塁、犠打で1死三塁。2死後に制球を乱し、連続四球で満塁のピンチにダメ押しともいえる2点中前適時安打を浴びた。山梨学院打線は、相手投手が制球に苦しみ毎回安打や四球で出塁はするもののあと1歩打線が繋がらず2回以降無得点が続いた。9回裏最後の攻撃に1死後3番小林が四球を選ぶと4番五十嵐が左前安打で続き、5番関口も四球で満塁。次打者吉松の一塁ゴロの間にようやく1点を返したが万事休す。2-5、準々決勝で敗れ、選抜甲子園が懸かるベスト4は叶わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆山梨学院高VS千葉・東海大市原望洋高 10/24(月) 栃木県総合運動公園野球場

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
東海大望洋高 0 0 1 2 0 0 0 2 0 5
山梨学院高 0 1 0 0 0 0 0 0 1 2


山梨学院高 安打 9 四死球7 三振6 失策1
東海大望洋高 安打12 四死球8 三振8 失策0
◆山梨学院高
[投手]○宮内3回2/3 安打5 四死球2 三振2 
    ○栗尾1回0/3 安打3 四死球0 三振2   
    ○吉松4回1/3 安打4 四死球6 三振4 バッテリー:[捕手]五十嵐寛人

[交代] ○山本(一)→栗尾(一) 丹沢(中)→清水玄(H)→清水雄(中) 
 
試合後、吉田洸二監督は「全体的に後1本が出なかった山梨学院と再三のピンチを踏ん張った相手投手の差です」と敗因を語った。「今日の試合だけではなく、チーム全てをスケールアップする必要があります。まだこじんまりしています。冬場にしっかりスケールアップできたらと思います」とチームの立て直しを図る。広瀬巧真主将は「3回裏のチャンスで打てなかったのが今日の敗戦に繋がりました。うちのいいところは打線の繋がりがあって点を取ることなので、それが出来なかったことが本当に悔しいです。今のチームでは甲子園には行けないのでもう一度全てを鍛え直して甲子園に行っても勝てるチームを作っていきたい」と来年の春、夏の活躍を誓った。

山梨学院高野球部員は残念ながら準々決勝に敗れ、選抜甲子園出場は非常に厳しい状況になった。しかし、今回3年ぶりに出場した関東大会を足がかりに、甲子園を経験した7人の2年生が中心になった新チームは、3本柱の投手と堅守の守備、単打で繋ぐ“総合力の山梨学院”というスタイルの確立に向け、冬場を乗り越え一回りも二回りも大きくなり、我々の前に勇姿を見せ、雄飛の手応えを掴んでくれるだろう。

文(K.F)カメラ(平川大雪)2016.10.24