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●全日本学生ホッケー選手権 決勝
~創立70周年を飾る初の男女アベック優勝達成~
~男子は2年連続4回目、女子は2年ぶり8回目~

平成28年度「男子第65回、女子第38回全日本学生ホッケー選手権大会(インカレ)」の決勝が11月13日、ホームの山梨学院ホッケースタジアムで行われた。最初に女子の決勝が山学大対天理大で行われ、山学大女子が天理大女子に1-0で勝利した。続いて行われた男子の決勝も、山学大対天理大の対決となり、山学大男子が2-0で天理大男子を下し優勝した。女子の優勝は2年ぶり8回目、6月の大学王座と合わせ二冠を達成した。男子の優勝は2年連続で4回目、最優秀選手には、女子は攻撃の中心河村元美、男子は朝倉祐樹主将が選ばれた。男女揃っての優勝は創部23年目で初、山梨学院創立70周年を飾る快挙のアベック大学日本一となった。

山学大女子は前日の準決勝は、白とワインカラーのセカンドジャージで戦ったが、決勝はファーストジャージのプルシアンブルーに戻り、颯爽と山梨学院ホッケースタジアムに登場した。スタンドにはベンチに入れなかった部員だけでなく、他のクラブの選手たちも駆けつけ、今年のスローガン「THE SKY IS THE LIMIT 一人一人の色を合わせて虹を作れ」を掲げて、決勝のフィールドに選手を送り出した。

平成28年度全日本学生ホッケー選手権 女子決勝
≪山梨学院大vs天理大≫(11/13)山梨学院ホッケースタジアム
○ 山梨学院大 1 前半 1-0
後半 0-0
0 天理大 ●
得点 小宮陽菜

前半は山学大の優勢で、天理大にいい形を作らせなかった。得点を入れたのは前半30分だった。小林葉月(3年 丹生)がゴール前に攻め込み、小宮陽菜(2年 川棚)がうまく合わせゴールを決めた。しかし、後半は一転して天理大の方がペナルティ・コーナー(PC)のチャンスが多く、山学大が守る時間の方が長かった。特に終了直前には2回連続してPCを奪われ大ピンチに立たされた。この窮地を山学女子は、GK笹木美里(4年 伊吹)を中心に、一人一人の色を合わせて守り切り、大学日本一の大きな虹の架け橋を作り上げた。

井澤美空主将(4年 巻)は優勝の勝因について「みんなが色を合わせたことに尽きます」と語った。最優秀選手になったFW河村元美選手(3年 羽衣)は「大会を通して、いい攻撃参加はできていたと思います。明日から女子ジュニアワールドカップの代表合宿に入りますが、24日からのチリでの世界大会でも自分のカラーを出せるようにしたい」とリオ五輪に続く世界舞台での健闘を誓った。ピンチを再三防いだGK笹木美里選手は「みんなで一つの虹を作って防ぎました」と全員一体で防いだと表現した。ジョン・シアン監督は「学生の大会では年間を通して1失点だけ、守りがよくないと勝てない、創部最高のチーム」と選手の健闘を称えた。

優勝した女子が歓喜に包まれている最中に、男子の決勝が慌ただしく始まった。今年の山学男子は個人の技術力が高く、個の力を最大限に発揮できるよう徹底的に練習してきた。決勝に臨む山学男子のベンチ裏には「闘魂」の幕が張られた。

平成28年度全日本学生ホッケー選手権 男子決勝
≪山梨学院大vs天理大≫(11/13)山梨学院ホッケースタジアム
○ 山梨学院大 2 前半 2-0
後半 0-0
0 天理大 ●
得点 山崎晃嗣・小沢諒

山学男子は女子以上に強かった。前半19分に、山崎晃嗣(3年 横田)が単独でエリア内に持ち込み、切れ味鋭いヒットシュートで先制点を入れた。そして、33分には小沢諒(3年 沼宮内)がエンドラインぎりぎりから豪快なリバースヒットシュートを芸術的に決め、2-0で前半を折り返した。ハーフタイム、三澤孝康監督は「もっとプレッシャーをかけろ、やるべきことをやれ、0-0のつもりで戦え」と選手を鼓舞した。後半は得点こそ奪えなかったが、しっかり攻め、しっかりプレッシャーをかけた。特に最後のインカレとなる4年生が、闘う魂を胸に、熱く燃え、冷静に試合をコントロール、危なげなく宿敵天理大に勝利した。その瞬間、応援スタンドにいた男子部員も、女子部員も、部員全 員がフィールドに飛び出し、歓喜の輪を作った。

朝倉祐樹主将(4年 横田)は「最優秀選手賞は、主将ということで僕になっただけで、心を一つにして相手にプレッシャーをかけたチーム全員に対する表彰だと思います」と語った。伊藤義一選手(4年 山学高)は「仲間とのコミュニケーションを大切にして戦いました。高校から7年間山梨学院で色々なポジションを経験させてもらいました。経験を生かして東京五輪を目指したい」と社会人クラブでの活躍を誓った。OBでもありコーチから昇格した三澤孝康監督は「やるべきこと、やらなければいけないことに集中して戦おうと指示しました。地元で大きな声援を頂いたことが勝因で、前半の2得点で落ち着いて試合を運べました」と決勝戦を振り返った。寺本祐治総監督は「創部23年目、女子のインカレ初優勝から10年、女子から7年遅れて創部した男子が、伝統校の壁を2年連続して破り、初の男女アベック優勝、感慨無量です。歩んできた歴史が自信になり、この日を得たのだと思います」と歩みを振り返った。

表彰式で、日本学生ホッケー連盟会長の古屋忠彦学長から、優勝した山学大男女に表彰状・優勝カップが贈られ、上位4大学が表彰されると共に、最優秀選手の朝倉祐樹主将と河村元美選手に賞状とトロフィーが贈られた。表彰を終えた古屋忠彦学長は、山学大選手に対し「70周年の時に初のアベック優勝、こんなうれしいことはない、ありがとう」と男女揃っての大学日本一を称えた。夕闇に包まれた山梨学院ホッケースタジアムは、戦場だったフィールドが歓喜の舞台に代わり、喜びに包まれた。選手たちは監督を、4年生選手を、学生マネージャーを、次々に胴上げした。自分たちを自撮りし、遠くから駆け付けてきた保護者とも抱き合い、次々に喜びの輪を繰り広げた。痛さに耐え、苦しさに耐え、けがを乗り越えてつかみ取った大学日本一の味を、心行くまで味わっていた。この日ばかりは喜ぶがいい、そして、明日からまた新たな一歩 を歩み始めればいい!

大会最終成績

女子優勝山学大(2年ぶり8回目)、2位天理大、3位東海学院大、4位立命館大、
男子優勝山学大(2年連続4回目)、2位天理大、3位立命館大、4位東農大、

 文(M.Ⅰ)カメラ(小池裕太)2016.11.13