●第93回箱根駅伝 壮行会
~学生・教職員らが、エントリー選手らを壮行~
~襷を新調し、新たな誇りを胸に箱根路に挑む~
第93回東京箱根間往復大学駅伝競走に出場する山梨学院大陸上競技部の壮行会が12月14日、大学キャンパスで行われた。山学大陸上競技部は31年連続31回目の箱根駅伝出場で、会場には学生や教職員など約800名が詰め掛けた。壮行会では16人のエントリーメンバーが上田誠仁監督らスタッフとともに入場。安廣丈駅伝主務がメンバーの名前と学年・出身校を紹介した。古屋忠彦学長らの壮行の辞、代表学生からの激励言葉などに続き、選手を代表し上村純也主将が「出雲駅伝は2位、全日本駅伝は3位と例年以上の結果を残す中でも目標としている優勝にはまだ手は届いていません。自分たちには100人以上のチームメートがいます。人数を武器に、全員で優勝を勝ち取りに行きます」と挨拶し、箱根路での活躍を誓った。山梨学院は今年6月に創立70周年を迎え、シンボルマークとロゴタイプを一新し、新春の箱根路は新しいマークが配された襷で継走する。箱根駅伝の号砲まであと19日、応援を力に変え、チーム一丸となり戦いに挑む。
今年1月に行われた第92回箱根駅伝では、山梨学院は往路4位、復路10位、総合8位で第93回大会のシード権を獲得。10月の出雲駅伝は優勝した青山学院に31秒差の2位でフィニッシュ。11月の全日本大学駅伝では3位に入り、来年のシード権を確保した。
壮行会に先立ち、今月10日早朝に甲府市内でエントリーメンバーの発表が行なわれ、上田誠仁監督から上村純也主将にプルシアンブルーの伝統の襷が手渡された。今年山梨学院は創立70周年を迎え、シンボルマークとロゴタイプを一新。伝統のプルシアンブルーの襷には新しいマークが配された。16人のエントリーメンバーは、箱根駅伝経験者7人、登録経験者4人、初登録者5人。
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壮行会は12時20分から大学キャンパス内40周年記念館前で行われた。開会の挨拶の中で込山芳行学生センター長は「箱根駅伝での山梨学院の走りには、山梨県中が注目し、健闘を祈ってくれています。出雲では2位、全日本では3位、2位と3位なので、次は1位ではないでしょうか。来年の箱根駅伝で優勝の美酒に酔いたいと思うのは、私一人ではなく、山梨県民、本日お集まりの皆さん、多くの方の切なる願いだと思います」と語った。ウインドブラスアンサンブルの演奏に合わせて伊藤淑記選手を先頭に16人のエントリーメンバーと上田誠仁監督らスタッフが入場。安廣丈駅伝主務がメンバーの名前と学年・出身校を紹介した。古屋忠彦学長はこれまでの歴史を振り返り「本年は学園創立70周年の記念すべき年でした。その年に確実に陸上部の諸君は一度も絶えることなく箱根路に駒を進め続けてきました。見事の一語であります。大学の世界において一番大きな勲章は伝統と栄光の歴史と言われます。山梨学院のカレッジスポーツ振興の先頭に立って実績を積み重ねてきた陸上部の諸君には本当に感謝をいたします。この記念の年に、学園の卒業生や校友、ふるさと山梨の人々の期待を背負って悔いの無いレースをしてきてください」と壮行の辞を述べた。また、下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「今年はリオ五輪での本学関係者の活躍、レスリング、柔道、ホッケーで大学日本一、出雲駅伝2位、全日本大学駅伝で3位と勢いのある年だと思います。カレッジスポーツの各クラブがチーム山梨学院として本日ここに集まり、応援をしてくれています。31回目の出場を決めた陸上部の全選手が勝者で、我々のヒーローです。我々は、選手の皆さんを応援するとともに敬意を表したいと思います」と述べた。在学生を代表し後藤広憲学生会長は「これまで積み重ねてきた努力に敬意を表します。お正月と言えば箱根駅伝です。本学関係者はもちろん山梨県民にとっても風物詩となりました。今年はリオ五輪が開催され、本学からも多くの卒業生・在学生らが活躍し、本学の創立70周年の節目に相応しい年になりました。来年も今年以上に山梨学院が輝けるよう、私たち学生も選手の皆さんと心を一つにし、精一杯応援いたしますので、今までの努力を箱根の地で思う存分奮ってきてください」とエールを送った。さらに、山梨学院幼稚園の園児代表から折り紙などで作られ、金メダルのモチーフがあしらわれた激励品が贈られた。選手を代表して上村純也主将が「自分たち陸上部は三大駅伝優勝を目標にこの1年間取り組んできました。出雲駅伝は2位、全日本駅伝は3位と例年以上の結果を残す中でも目標としている優勝にはまだ手は届いていません。箱根駅伝は距離も伸びてさらに厳しい戦いになると思いますが、自分たちには100人以上のチームメートがいます。一人ひとり貢献領域は違いますが、箱根駅伝に向けて取り組んでいけば、この人数は武器になると思います。全員で箱根駅伝、優勝を勝ち取りに行きます。応援よろしくお願いします」と語り、箱根路での活躍を誓った。チアリーダー部とウインドブラスアンサンブルから編成された山梨学院応援部や集まった学生らから、思いのこもったエールが送られると上田誠仁監督が「いよいよ本大会を迎えます。夢を思い描いた時、とても楽しいです。その夢を目標に変える時、覚悟が必要となります。そして一歩を踏み出す時は勇気という言葉が不可欠です。そして弛まない継続した努力、そんな日々を紡ぐ時、自分だけの信念ではなく、このキャンパスでともに学び、語らい、励ましあってくれる学友たちがいる、そういった支えによって、我々はこの場に立っています。今年は70周年を迎えた年です。新たにデザインされた山梨学院を象徴するロゴマーク、私たちは誇りを持ってこのロゴマークを襷に記し、我々の肩にかけ、声援を送ってくれる君たちの思いを込め、70年の歴史を築いてきていただいた先人たちの思いを込めて、箱根路を駆け抜けたいと思います」と集まった在学生らに語りかけた。壮行会を終えた選手たちは、午後1時から山梨学院広報スタジオで報道各社の合同取材に応え、各選手が意気込みなどを語り、午後3時からは山梨学院川田『未来の森』運動公園陸上競技場で練習を公開した。
第93回箱根駅伝は来年1月2日・3日、東京都大手町から神奈川県芦ノ湖までの往路5区間、復路5区間の往復10区間で関東学生連合チームを加えた21チームが出場し行われる。第93回大会から4区と5区の区間距離と中継所が変更された(総距離は217.1キロと変更なし)。31年連続31回目の出場となる山学大陸上競技部は今年のチームスピリッツ「勁草の如く 覚悟を決めろ!情熱を燃やせ!!勝利への徹底!!!」を胸に、チーム一丸となって19日後に迫った戦いに臨む。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪、Y.Y)2016.12.14