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●山学短大食物栄養科、資格試験に過去最高合格率
~今井さん「栄養士実力認定試験」短大1位を達成~
~プロの現場へ即戦力の人材を送り込む~

平成28年度、山梨学院短期大学食物栄養科の学生が挑戦した資格試験で合格者数・合格率とともに過去最高を記録した。12月に行われた栄養士の資質向上と質の均一化を図る「栄養士実力認定試験」で栄養士コースの今井柚花さん(2年)が全国4位、短大の中では1位の成績を挙げる快挙を達成、認定証Aを受けた。また、フードクリエイトコース28人が受験した安全安心なお菓子をつくるものに与えられる国家資格「製菓衛生師」では26人が合格、92.9%の高い合格率を挙げた。栄養士コースとフードクリエイトコースの2コースから13人が受験した飲食サービスに関する唯一の国家資格「レストランサービス技能検定3級」は13人全員が合格、100%の合格率を達成。山梨学院短大食物栄養科からは、毎年プロの現場へ即戦力の人材を送り込んでいる。

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◆「栄養士実力認定試験」今井さん全国4位、短大では1位。優れた成績を修める

昨年12月11日に行われた平成28年度一般社団法人全国栄養士養成施設協会主催「栄養士実力認定試験」で食物栄養科栄養士コースの今井柚花さん(2年)は受験者1万350人のうち全国で4位、短大生受験者4501人の中で全国1位の栄誉ある成績で認定証Aが交付された。試験は80点満点で本年度の全国平均は43.9点、今井さんは76点、偏差値88.7という極めて優秀な成績を修めた。この試験は、栄養士資格の取得を見込まれる学生や養成施設を卒業した栄養士・管理栄養士の資格を有する者の全体の資質向上と質の均一化を図るとともに、各養成施設の教育に関する認識の強化の目的がある。試験科目は「食品学」「栄養学」「公衆衛生学」「解剖・生理学」「栄養指導」「給食管理論」など栄養士に必要とされる専門科目全般にわたる。AからCまでの認定証があり、山梨学院からは栄養士コース2年の85人中79人が受験、1000位以内に5人が入り、ほぼ全員が認定証A、認定証Bのいずれかを取得した。特に認定証A取得者は9人増えた。今井さんが認定されたAは、栄養士として必要な知識・技術に優れ、絶対的信頼がおけると認められた者に与えられる。指導する青木慎悟講師は「資格試験のためではなく本人が1年の時から積み重ねてきた結果なのでこの成果はうれしいです」と語った。今井さんは、高校卒業後2年間県外で社会人を経験。栄養士になりたいと山学短大に入学した。今井柚花さんは「栄養士になるためには当たり前のこととして勉強はしなくてはいけないと思い、大学に通っている間に最大限のことを吸収していこうとこの2年間突っ走ってきました」と振り返った。「食育活動が盛んな保育園に就職が決まっているんですが、管理栄養士になることを目指してまた、勉強をします」と目標を語った。

◆「製菓衛生師」国家資格に合格者26人、合格率92.9%ともに過去最高
 「レストランサービス技能検定3級」13人に国家資格。合格率100%を達成

「製菓衛生師」資格は、安全なお菓子を作る知識と技術を持った者に与えられる国家試験資格。技術面だけではなく製菓材料に使われる添加物の安全性や衛生管理面についての知識が厳しく問われる。受験資格は、厚労省指定の製菓衛生師養成施設で1年以上必要な知識及び技能を修得した者か、2年以上菓子製造業に従事した者に与えられる。試験科目は、「衛生法規」「公衆衛生学」「栄養学」「食品学」「食品衛生学」「製菓理論及び実技(実技は洋菓子・和菓子・製パンから1分野選択)」の6科目で実施される。フードクリエイトコースの学生たちは、2年生前期までに1020時間の規定時間を満了させ受験資格を獲得。その後、週1回の試験対策講座などで傾向と対策を学び、10月から模擬テストなどの受験対策で実力を伸ばした。11月14日に「平成28年度山梨県製菓衛生師国家試験」が実施され、同月29日に合格者が発表された。現在31人が在籍する短大フードクリエイトコースからは28人が受験し26人が合格、合格率は92.9%となり、ともに過去最高を記録した。合格者の一人池谷のぞみさん(2年)は「うれしいです。試験前1か月は集中して教科書を最初から読んで1日1問は過去問を積み重ねました。入学当初からこの資格を取りたくて入ったので、努力が実り合格して良かったです」と話した。「今は、就職する食品会社でスイーツの開発に力を入れていくようなので、少しでも力になれば」と前を見据えていた。

「レストランサービス技能検定3級試験」は、レストランやホテルなどで料理・飲み物を給仕するウェイター、ウェイトレス、そしてマネージャーの接客能力を見極める国家資格の検定試験。山梨学院短大からは8月の3級学科試験を栄養士コース6人、フードクリエイトコースから7人、計13人が受験。11月に行われた実技試験に学科合格者13人が臨み、12月21日13人全員が合格、100%を達成した。こちらも過去最高の記録となった。合格者のうち3人が資格を取得したことで県内ホテルと東京のホテルにレストランサービス業務担当として採用された。4月からは即戦力として活躍する。大澤綾乃さん(2年)は「大学に入った頃は、パティシエになってケーキを作りたいと思っていましたが、1年の後期から始まったレストランサービスの授業を受けて興味が湧き、仕事にしたいと思い受験しました」と動機を語った。大澤さんは、県内にある全国規模の大手ホテルに就職が決まっている。「良いホテルを作るために他のスタッフと頑張りたい」と決意を語った。また、大澤さんは、製菓衛生師国家試験にも同時に挑戦し合格している。

自分の夢へと一歩ずつ駆け上がる。その手助けになるのが資格。しっかり堅実に地固めを成し遂げ、未来に向け羽ばたく!

文・カメラ(K.F) 2017.2.23