●平成28年度「教育ダンス」発表会
~山学パフォーマンスチーム、4団体が結集~
~リズムと身体表現で元気、感動を伝える~
山梨学院大学・短期大学パフォーマンスチームは3月11日、平成28年度「第1回教育ダンス発表会」を山梨学院メモリアルホールで開催した。山梨学院パフォーマンスチームは、チアリーダー部、ダンス部、ジャグリング部、Tier Kreis(動物着ぐるみショー)の4団体がそれぞれ毎年成果発表していたものを山学短大川上琴美ゼミ(KOTOMIC=コトミック)が中心になり、初の全体成果発表会と卒業生を祝う会として行った。山梨学院パフォーマンスチームは、学園の行事や地域のイベント、各施設の行事などでは共演したことがあるものの、4団体が合同で同じステージで発表会を行うのは今回が初めて。メンバーは運営の4人を含め総勢37人。指導・演出の川上教授のもと、照明、音響は交代で受け持つなど役割分担し、手づくりのステージを演出、各団体はそれぞれ日頃の練習の成果を存分に披露した。また、オープニングやエンディングでは、パフォーマンスチームとして出演者33人全員による一体感を持った身体表現の演技でステージを盛り上げた。詰め掛けた観客は、楽しく元気を与えてくれたひとときを充分に堪能した。
山梨学院大学と山梨学院短期大学の課外活動には、カレッジスポーツの強化育成クラブを初め、体育会系クラブ、文化会系クラブ、各種委員会、短期大学公認クラブなど85団体があり、それぞれが活発な活動を行っている。今回、発表会に出演する山梨学院パフォーマンスチームは、大学、短大のチアリーダー部、大学の体育会系クラブのジャグリング部、短大公認クラブのダンス部、Tier Kreis(動物着ぐるみショー)の4つの団体で山梨学院大・短大全学部全学科の学生が所属している。第1回目の教育ダンス発表会は、山学短大川上琴美ゼミ(KOTOMIC=コトミック)の体育・身体表現研究室の学生が運営の中心になり合同でステージを創り上げた。各団体は、全日本大学駅伝や箱根駅伝などカレッジスポーツの応援や学園関係の行事、今年度は50件を超える社会貢献、地域貢献のためのイベント行事などに参加し、身体で表現する感動を伝えている。今まで、それぞれが独自に日々の練習の成果を披露する発表会をしてきたものの特定の人たちにだけしか目に触れることがないため、さらに多くの人たちに活動の成果を見てもらおうと、初めて合同によるステージ発表会を企画した。
本番3日前にステージ練習を見学した際、指導と演出を受け持った川上琴美教授は「学生たちは、身体表現の授業以外にそれぞれのチームで自分の演技を楽しみながら技術の向上を図ってきています。発表会では見せるということを主にして、演技をする楽しさ、どのように演技するのか、また見ている方たちがどのような技術に対して誉めていただけるのか、それぞれの目的を考えて臨むよう伝えてあります。違うジャンルの団体が集まっても、一つの主軸になるリズムということと身体で表現する、身体表現とは何かということを、大学教育を受けている学生と我々も認識しながら、舞台を創っていくということが私の望むことです」と語っていた。川上ゼミ(KOTOMIC)から運営で参加している星野百音さん(保育科2年)は、開演前に「こういう大きな発表会に関わったのは初めてだったので、何から初めていいか分からなかったですけど、自分たちが楽しんで表現することでお客様も楽しい気持ちになっていただけるように、日頃の成果を発揮し、出演する人皆が笑顔で終われればいいなと思います」と話した。また、ジャグリング部の橘田結人さん(法学部3年)は「この1年間、ダンス部やチアリーダー部などといろいろなボランティアや行事に参加してきましたが、その集大成として発表会に臨みます。また、卒業生の送別会も兼ねているので感謝を込めて演技できれば」と意気込みを語った。
開演時間の午後3時30分、会場になった山梨学院メモリアルホールには、卒業する各団体のOB・OGや出演者の友人、保護者などの観客が集まった。初めに6年前の東日本大震災の犠牲になった人たちに哀悼の意を表して会場全員で黙とうを捧げた。発表会は、保育科学生たちの創作ダンス身体表現の6作品と70周年記念式典セレモニーでのパフォーマンスの様子のビデオ上映から始まった。続いて客席が暗転すると、客席の左右ドアとステージ袖からパフォーマンスチーム全員が登場。ステージに上ると、カーニバルを思わせる楽しげな一体感を持った躍りでオープニングを飾った。再び客席が暗転するとジャグリング部が軽快な音楽に合わせ、光を発光するボールなどの道具を手さばきの妙技を披露、幻想的な雰囲気を醸し出した。続くダンス部は、ブレーク、クラブ、ジャズダンス、ヒップホップダンスを力強く切れのある動きで観客を魅了した。続いてジャグリング部は、シガーボックス、デビルスティック、ディアボロといった道具を操作する華麗な技術を披露。Tier Kreis(動物着ぐるみ)を交えたパフォーマンスチームステージなどバラエティ豊かな構成で見るものを飽きさせずに楽しませた。最後は6人編成のチアリーダー部が登場。ボンボンを手にスピードと笑顔を絶やさない一糸乱れない演技でステージを盛り上げた。エンディングでは再び33人の出演者全員が登場、舞台全体を使い、それぞれが授業などで習得した身体表現を駆使し、観客に元気を与える感動的なステージを創りだした。
すべての演技が終わり、出演者として協力参加し、卒業を控えるダンス部の小鳥居亮八さん(法学部4年)は「たくさんの人たちに『教育ダンス発表会』に来ていただきありがとうございます。私は卒業しますが、このような良い環境で踊れたことは琴美先生の熱心な指導によるものです」と出演者を代表して感謝の言葉を述べた。終演後、進行を務めたダンス部の芹澤航さん(法学部3年)は「このような発表会という形でやったのは初めてで新鮮でした。委員会を作り、いろいろな役割を振り分けられ、学生が主体的に運営していく体制を敷いていただいたので、とても良い経験になりました。来年は卒業するので協力という形で参加したい」と話し、チアリーダー部の武井里紗さん(専攻科保育専攻1年)は「パフォーマンスチームとして70周年記念セレモニーで踊ってはいるのですが、皆で踊ることで他の団体のいいところも知ることができ、各チームの活気も出てくると思います。回を重ねるごとにパフォーマンスチームの絆も深まって楽しいステージをもっと見せることができると思います」と次に期待を寄せた。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.3.12