山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●山学短大と笛吹高、農林高が包括的連携協定締結
~食に関する教育と地域の振興の発展で連携~
~「食と健康」「食文化の向上」に貢献~

山梨学院短期大学は3月22日、山梨学院クリスタルタワー7階広報スタジオにおいて山梨県立笛吹高等学校、県立農林高等学校との包括的連携協定締結調印式を行った。調印式には山梨学院短期大から山内淳子学長、羽畑祐吾食物栄養科長、樋川隆地域連携研究センター長、山梨県立笛吹高から若林喜久男校長、川上等進路指導主事、浅井元食品化学科主任、山梨県立農林高から中島勝人校長、筒井孝広食品科学科主任が出席。山内学長、若林校長、中島校長の3人が協定書に署名、交換した。山梨学院短大が県立高校と連携協定を締結するのは初めて。協定書では、山梨学院短大が相互に連携し、それぞれが有する「食」に関する専門性や情報を共有、活用することで、それぞれに所属する学生や生徒の専門的知識・技能・実践力の向上を図り、それぞれが有する人的・物的資源を生かし、山梨県及び近隣地域の「食と健康」、「食文化の向上」に貢献することを目的にしている。平成29年度の実施内容は、4月に連携推進評議会を立ち上げ、検討していくとしている。

今回、包括的連携協定を締結した山梨県立笛吹高校は、2010年4月に県立石和高校と県立園芸高校が統合され開校した。現在、食品化学科や果樹園芸科、普通科、総合学科の4学科で860人が集う総合制高校である。県立農林高校は、創立112年を迎えた山梨県内屈指の伝統校で現在、食品科学科やシステム園芸科、森林科学科、環境土木科、造園緑地科の5学科で454人が学ぶ農業高校。今回の連携協定は、栄養士及び製菓衛生師を養成する山梨学院短大が両校に働きかけ実現した。

連携協定調印式では、まず羽畑祐吾山梨学院短期大学食物栄養科長が連携協定に至るまでの経緯、協定概要を説明した後、協定書調印が行われ、山内淳子山梨学院短期大学長、若林喜久男県立笛吹高等学校校長、中島勝人県立農林高等学校校長の3人が協定書に署名、調印。山梨学院短大と県立笛吹高校、山梨学院短大と県立農林高校の包括的連携協定が締結された。初めに代表者挨拶に立った若林喜久男県立笛吹高校校長は「本校の食品化学科の多くの卒業生が山梨学院短大にお世話になっていますが、卒業後はなかなか把握ができないでいます。今回、協定というなかで卒業後も学校と連携しながら、先生方の連携も含め、地域の将来を担う人材を育成していきたいと思っています」と挨拶、次に中島勝人県立農林高校校長は「今後、『食の文化』というものを考えた場合に、山梨学院短大の高い専門性を本校も指導を受けながら、学生と生徒が交流することによって、本校の生徒が刺激を受け、さらに高いレベルの学問的、実践的なことが繋がっていくのではないかと、今回このような連携協定ができたことをうれしく思っています」と述べた。最後に山内淳子山梨学院短大学長は「両校で食品化学の学科で食の分野に関心を持つ高校生がいることで、短期大学の2年間の教育をいかに充実したものするか高校生に目を向けたり、卒業後に目を向けたりしています。両校と高大連携を図るなかで学生と生徒の交流により、さらに教育実践の充実が地域貢献に繋がっていくことを願っています。学生と両校の生徒が連携協定の中で行われるさまざまな活動を通して関心を深め、学びを深めていっていただければうれしいと思っています」と挨拶した。

■《連携・協定内容》
◎ 学生・生徒及び教員の交流、情報の交換に関すること。
◎ 学生・生徒の「食」に関わる専門的知識・技能・実践力の向上に関すること。
◎ 人的・物的資源を、地域振興(食育の推進・食文化の向上等)に繋げる活動に関すること。
◎ 前各号に掲げるもののほか、前条の目的を達成するために必要な活動等に関すること。
◎ その他。

平成29年度実施内容については、羽畑祐吾食物栄養科長はまだ具体的なことは4月になって、それぞれに連携推進評議会を立ち上げてからと断り、「まずは、互いに出前授業を考えています。他に高校の特色を生かしたプロジェクトを立ち上げていきます。例えば、農林高校で作られた果樹の加工品を使ったレシピ開発とか、笛吹高校では『フェスティバル笛吹』とか地元に密着した活動をしていますので、そこに何かプロジェクトを持ち込めないか考えています。専門的といいますか、食の情報が氾濫しています。学生の時からしっかりと、どれが正しい情報か判断できるような勉強方法かを考えていくことが我々の使命だと思っています」と話し、最終的には「連携でつくった物を流通に乗せたい。力のあるメーカーとの協力が欠かせないと思いますので、メーカーが欲する物を若い発想と我々の経験が合わさって、全国展開ができるような物が将来的にできれば」と連携協定の目標を話した。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.3.22