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●平成28年度全国高等学校選抜ホッケー大会
~山学高、2度目の決勝進出。悲願の優勝へ~
~前半リードされるも、焦らず後半に地力を発揮~

平成28年度「第48回全国高等学校選抜ホッケー大会」が3月25日から3月29日までの日程で岐阜県各務原市・川崎重工ホッケースタジアムで行われている。この大会は、全国各9ブロックから予選を勝ち抜いた男女15校と開催地校1校を含めた16校が出場、春の高校日本一を懸けて争われる。大会は、女子の1回戦が25日から行われ、山梨学院高校は、関東ブロック3校の1校として、26日の男子1回戦に登場した。初戦の対戦相手は、前回大会3位の福井県立丹生高校。山梨学院は前半から相手の個人技とパスワークを封じ込め、ボールを支配するとチャンスを確実に生かして点を重ね、3-0で前半を折り返した。後半は得点が欲しい丹生高校の攻撃をデフェンス陣がしっかり守り切り、そのまま3-0で勝利した。2日目の27日は、鳥取県の県立八頭高校との対戦。この試合も堅守速攻の持ち味を発揮し、4-1で相手を退け、準々決勝に進出した。28日の準決勝では昨年の国体で優勝するなどの強豪校、地元岐阜総合高校に前半リードされるも、後半になると着実に3点を重ねた。その後1点を返されたが3-2で逃げ切り、明日の決勝戦に駒を進めた。対戦相手は昨年の優勝校、奈良・天理高校と激突する。

昨年暮れに山梨学院高校ホッケー部は、全国高校ホッケーランキング上位8校で行われた「全国高校ホッケーチャンピオンズカップ」で初の全国優勝を果たし、その勢いを駆って選抜大会に臨んだ。この大会では2012年に準優勝を飾っており、今大会に優勝に懸ける思いは強い。26日の1回戦では前々回大会準優勝、前回大会3位の強豪、福井県立丹生高校が対戦相手。山梨学院は前半に6番・伊藤裕哉、11番・櫻本海斗がPC(ペナルティコナー)から。5番・加藤雄太が自ら持ち込みシュートを決め、3-0で前半を折り返した。後半、丹生高はPCで得点チャンスを作るも山梨学院の堅い守りに阻まれ、そのまま試合終了。27日2回戦の対戦相手は、鳥取県立八頭高校。前半、まず山梨学院高の3番・井上晃希がPCで確実に決め先制すると、続いて同じく井上がPCで加点。終盤には13番・金丸陸がパスをきっちり合わせシュート、3点目を挙げ前半を終えた。後半には、PCを6番・伊藤が決め、追加点を挙げた。終盤に1点返されたものの4-1で勝利し準決勝に駒を進めた。

◆3日目、山学イレブンが躍動。準決勝に勝利。明日2度目の決勝戦に挑む!

3日目準決勝の対戦相手は、過去に選抜大会で5回の優勝実績を誇り、昨夏のインターハイ準優勝校、秋の国体では優勝している地元岐阜総合学園高校。風でやや肌寒いが穏やかな日和の中、試合は午後2時半丁度に岐阜総合高校のセンターパスで前半戦が始まった。序盤、互いにボールを奪い合い主導権を握ろうと激しい攻防が繰り広げられた。開始6分相手に最初のPC(ペナルティコーナー)を取られるも山梨学院の堅守で阻止。中盤にも自陣に攻め込まれる場面もあったが、山梨学院も積極的にゴールを狙いサークル内にボールを供給するも決定打に繋がらない。終了間際、岐阜総合がPCを獲得、サークル内のパス回しから14番のプッシュシュートが決まり、先制点を許した。後半戦は、山梨学院のセンターパスで始まると、早々にPCを獲得したが決めきれず、早く追いつきたい山梨学院は3分、10番・高橋洋介主将がきれいにゴールの上にリバースシュートを決め同点とした。それを機に山梨学院ペースの展開になり、11分にPCを得ると6番・伊藤裕哉がフリックシュートを決め、2点目を決め逆転した。同点にしたい岐阜総合だが、決定的チャンスに山学のGK・加々美瑛利の好セーブなどで得点を奪えず、逆に25分、4番・古瀬遼太郎がサークル内でのパス回しに合わせ、プッシュシュートを決め、差を2点に広げた。終盤に岐阜総合も1点を返し、意地を見せる激しい攻撃を仕掛けるが、山梨学院も堅実な守備で守りきり3-2で勝利した。明日、2012年以来、2度目の決勝戦に進んだ。

第48回全国高等学校選抜ホッケー大会 準決勝
山梨学院高校VS岐阜総合学園高校 3/28 川崎重工ホッケースタジアム
○ 山梨学院高校 3 前半 0-1
後半 3-1
 岐阜総合学園高校 ●
得点:高橋・伊藤・古瀬(山梨学院)

試合後、同点のシュートでメンバーを鼓舞した10番・高橋洋介主将は「前半圧されていて耐える場面がたくさんあったのですが、後半押し返し勝てて良かったです。前の2試合も3点、4点取れていたので、1点取られても『自分たちはワンハーフで3点取れる力があるんだ』と声を掛けて力を合わせて勝利しました」と話した。明日の決勝戦では「失うものは何もないので皆で声出して頑張っていきたいです」と静かな闘志を表した。逆転の2点目を入れた6番・伊藤裕哉選手は「ちょっとミスってしまったのですが普通に入ってくれたので良かったです。今回1試合1点ずつ取れているのでこの調子で決勝でも点を狙っていきます。相手は強いことは分かっているので、自分たちのプレーを信じて勝てればいいなと思います。2点を目標にしています」と力強く話した。ダメ押しといえる3点目を決めた4番・古瀬遼太郎選手は「今日の相手は強いのでアップから皆で盛り上げ良い雰囲気で入れました。今までシュートチャンスをものにできていなかったから、目の前に来たボールを思い切り打ち入って良かったです。明日の決勝戦は引かない前から行って相手を圧倒する試合にしたいです」と意気込んだ。

飯田裕一郎監督は「前半序盤はうちのペースだったので、そこで先制点を取れていれば、もっと楽な試合展開になっていたと思いますが、そこで守られたので逆に相手のペースになり、最後にPCを決められてしまいました。しかし、攻めていたし、自分たちのミスから失点したので焦りはなかったです」と振り返った。決勝戦については、「相手は昨年のチャンピオンですけど、今までやってきたことをやるだけなのでそれが出せれば」と秘めた自信を見せた。

明日の決勝戦の対戦相手は、昨年の優勝校奈良・天理高校と春のホッケー高校日本一を懸けて激突する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.3.28