山梨学院パブリシティセンター

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●平成29年度山梨学院辞令交付式
~全教職員で法人全体の運営方針を確認~
~新年度の一歩を足並み揃えて踏み出す~

学校法人山梨学院の平成29年度「辞令交付式」が4月1日午前10時より、山梨学院メモリアルホールで行われた。新採用者を含む全教職員が出席し、平成29年度の法人全体の運営方針などを確認した。古屋忠彦理事長は、活力ある学園づくりの推進と山梨学院新時代への挑戦を図るための目標である『個性派私学の雄』『未来型学園のモデル校』『地域文化の創造拠点』の三本柱を改めて掲げ、新年度の重点目標に「各学校種における独自ブランドの創出と強化」など7項目を掲げ、合わせて各教育機関の重点推進事項を紹介した。また、大学院各研究科・大学各部・短大・幼小中高の各所属長に辞令が交付され、新採用者や昇格・昇任者などが紹介された。続いて第10回「山梨学院理事長賞」の授賞式が挙行され、個人部門3名、団体部門1件が表彰された。個人では高田裕司スポーツ科学部教授、ジョン・シアン・パトリックスポーツ科学部教授、山部伸敏経営情法学部准教授、団体では大学水泳部が受賞し、表彰楯などが贈られた。

甲府市の桜の開花宣言が例年より遅れ3月30日に出された。ようやく日に日に本格的な春模様になると思われたが、一転して昨日からの冷たい雨が残る中、4月1日新年度がスタートした。学校法人山梨学院では平成29年度辞令交付式が、山梨学院メモリアルホールで新採用者を含む全教職員が出席し執り行われた。

平成29年度の山梨学院の「学園づくりの目標」は、従来の『個性派私学の雄』『未来型学園のモデル校』『地域文化の創造拠点』の三本柱の推進を図るとともに『山梨学院新時代』への挑戦を掲げ、幼児教育から高等教育までの学校体系一貫を活かした総合学園として、山梨学院ならはでの教育活動を推進し、ブランド化の一層の強化・充実を図る。さらに「グローバル化への対応」「スポーツ文化の振興」「教育力の山梨学院」を旗印に、全学のエネルギーを集中して教職員、学生生徒が一体となった意欲的な教育実践を積み上げ、存在感のある、個性輝く学園の創造に努めるとして7項目が掲げられた。

◆平成29年度の重点目標
1.各学校種における独自ブランドの創出と強化
2.学生生徒等の学習支援の充実と体系的なキャリア教育の推進
3.産・官・学連携の拡充と地域・社会貢献機能の強化
4.カレッジスポーツ・ハイスクールスポーツの更なる充実と文化活動の振興
5.地域社会の活性化・課題解決と本学の活力・存在感との相互循環
6.情報環境を活用した教育支援・学修支援の推進
7.キャンパス内における国際交流活動の促進

式辞の冒頭で古屋忠彦理事長は「昨年の創立70周年の式典では皆様とともに『山梨学院新時代』への再スタートを誓い合いました。今後は『世界標準への挑戦』をスローガンに『未来型学園の創造』に全学の英知を集めていきたいと改めて決意しております。教職員の皆様には、私学山梨学院に課せられた社会的使命をこれまでにも増して強く意識され、多様化した時代の要請に応えうる高い見識を備えた学園としてさらに進化を遂げることができますよう、一層のご支援、ご尽力をお願いいたします。」と述べ、また、「地方に位置する大学が生き残るためには、周到に練り上げられた戦略に基づき、リスクを恐れず打ち立てた目標に向かい迷わずに果敢に挑戦していく気概が欠かせません。教職員の皆さんにはポスト70周年に向けて、学園全体が新しい方向に舵を切ろうとしている現状にかんがみ,より逞しく航海ができるよう強い当事者意識に立ち、それぞれに持てる力を存分に発揮してほしいと切に願っています」と全教職員に奮起を促し、式辞を結んだ。続いて、古屋理事長より大学院各研究科・大学各学部・短大・幼小中高の各所属長に辞令が交付された。次に廣瀬孝嘉法人本部事務局長から新採用者、昇任・昇格など人事異動対象者の紹介が一人ひとり行われた。他に永年勤続者に感謝状が贈られ、最後に、永年にわたる研究科目や実務の功績・多大な貢献により、国や県から表彰された県単位以上の被表彰者15人の紹介があり、代表者に表彰状と副賞が手渡された。

辞令交付式後には、第10回「山梨学院理事長賞」の表彰式が行われ、個人部門に3名、団体部門に1団体が表彰された。「山梨学院理事長」は幼稚園から大学院までの全ての教職員やその団体を対象として、教育研究活動、学校運営、スポーツ、芸術文化活動、社会貢献活動等のいずれかで顕著な功績を挙げ、法人の発展に多大な貢献をした教職員を特別に顕彰する制度。平成29年度は高田裕司スポーツ科学部教授・レスリング部監督、ジョン・シアン・パトリックスポーツ科学部教授・ホッケー部女子監督、山部伸敏経営情報学部准教授・柔道部女子監督の3人と団体では大学水泳部が受賞した。受賞者には表彰楯と副賞が贈られた。

<第10回「山梨学院理事長賞」受賞者>

■高田裕司スポーツ科学部教授・レスリング部監督

レスリング部監督として優れた指導力を発揮するとともに永年にわたり日本レスリング協会専務理事を務め、我が国日本レスリング界の顔として敏腕を振い、2016年リオデジャネイロ五輪でJOC日本オリンピック委員会役員として実績を挙げたことが評価された。受賞挨拶の中で高田裕司教授は「賞というものは、功績や実績を残したものがいただけるものと思いますが、私は賞というものがその人への激励だと思っています。今回、この賞をいただいたことは私への激励だと思い、これからもより一層、努力して山梨学院大学のために尽くしたいと思います」と語った。

■ジョン・シアン・パトリックスポーツ科学部教授・ホッケー部女子監督

ホッケー部女子監督として優れた指導力を発揮し、これまで何人ものホッケー部員を日本代表選手に育て上げ、オリンピック大会に送り出した。さらに加盟する大学リーグにおいて創部以来、無敗の伝統を継承し現在も連勝記録を更新し続けることなどが評価の対象になった。
ジョン・シアン・パトリック教授は「オリンピックに日本代表として何人か送り出すことができ、大学リーグ112連勝している時に私がホッケー部女子を引き継ぎ、現在242連勝に伸ばすことができたことは、最初に家族がいて私を支えてくれて、妻もホッケー選手だったこともあるので妻の支えなくしてできることではありませんでした。私はホッケーを指導すること以外に好きなこともないし、このようなことをさせていただけるのも理事長初め、下田センター長、津金センター事務長ら数え切れないくらいの方々にも支えられてきました。本当にありがとうございました」と感謝の挨拶を述べた。

■山部伸敏経営情報学部准教授・柔道部女子監督

柔道部女子監督して優れた指導力を発揮し、大学女子柔道界において7度にわたる頂点を極める輝かしい記録を打ち立て、2016年リオ五輪では悲願のオリンピックメダリストを誕生させたことが評価された。山部伸敏准教授(代読:津金毅カレッジスポーツセンター事務長)は「私は2000年に自衛隊体育学校の監督を辞任し、山梨学院大学柔道部女子が強化育成クラブになると同時に監督として赴任しました。大学柔道に携わることができる魅力ややりがいが沸き起こりました。17年間を振り返ってみれば9割が負けた試合ではないかと思います。しかし敗北の日の中で学生と悔しさをともにし、涙を流したことが次のエネルギーになりました。柔道の試合では悔しい思いを残しながら卒業していくものがほとんどでしたが、最後に『山梨学院に来て良かった』と言って巣立っていきました。これからも多くの学生と出会うと思います。山梨学院という環境で4年間、柔道で青春を費やし、また『山梨学院に来て良かった』と言ってもらえるよう、これからも精進して努力を重ねてまいります」と受賞の思いを文章にしてつづった。

■大学水泳部(代表受賞・神田忠彦スポーツ科学部教授・水泳部監督)

創部よりこれまで本学が掲げるスポーツ振興において象徴的活躍を続け、シドニー五輪で水泳部初のオリンピアンを誕生させて以来、アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロの5大会に連続して日本代表選手を送りだしたことなどが評価された。神田忠彦教授は「2000年のシドニー五輪に初めて学園からオリンピックへ選手を出すことができ、ロンドン五輪では鈴木聡美選手が日本の女子アスリート史上初となる同大会3つのメダルを獲得することができました。それ以後2014年まで非常に低迷しましてリオ五輪にはたしてオリンピアンを出せるか、苦しんでいたわけですが鈴木、現役の江原、竹迫など4人の選手にマネージャーなどを含めてリオプロジェクトを立ち上げ活動をしてきました。私一人では何もできませんでしたけれど周りの助けを借りて、水泳部の団結力でこの栄えある賞をいただくことができたと思っています。次の東京五輪を見据え、またプロジェクトを組んで選手を送り出すことができれば」と挨拶した。

文(K.F)カメラ(藤原稔) 2017.4.1