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●関甲新学生野球春季リーグ戦2部開幕
~山学大、新体制でまずは白星スタート~
~梅原投手が好投、序盤のリードを守る~

平成29年度関甲新学生野球春季リーグ戦2部、第1節が4月1日に開幕。山梨学院大の初戦、第2節第1戦が8日、山梨学院川田未来の森球場で行われた。山梨学院は昨年の春季リーグで2部に降格し、秋季リーグは1季で1部昇格を懸けたが4位に終わり叶わなかった。チームは課題の精神的な弱さを克服するために冬の練習によって徹底的に鍛え直し春季リーグに臨んだ。スタッフは須田喜照コーチを監督に昇格させ、伊藤彰前監督は、コーチとして技術の底上げに専念する。第1戦の対戦相手は昨年秋季リーグで2部に昇格し、4月1日・2日に行われた第1節で2勝挙げた新潟大学。試合は、山梨学院の先攻で始まった。1回に一死から2番金城義(3年)が左前打を放ち、3番枝川大或(3年)の2球目にすかさず盗塁。枝川は中前に弾き返し1点を先制。2回にも二死から8番江川航(2年)、9番久保柊人(3年)の連続二塁打で1点を追加、続いて相手投手の乱れから、押し出しの1点を加え3-0とリードした。3回以降は、交代したに相手投手を打ちあぐね、最後まで得点することができなかった。山梨学院の先発投手は左腕の梅原隆斗(4年)。梅原は変化球と直球のコンビネーションが冴え、8回まで2塁を踏ませない好投。9回裏一死後、3番大槻凌之に初球を狙われ、左翼を越える2点本塁打を許し、完封を逃したものの3-2で初戦を飾った。9日第2戦目は午前10時より新潟大と対戦する。

山梨学院大は昨シーズン春季リーグで2部に降格、秋季リーグに1部復活を懸けたが4位に終わり、この春季リーグに2季ぶりの1部返り咲きを図る。スタッフも須田喜照コーチが監督に昇格。伊藤彰前監督は、コーチとして技術の底上げに専念する新体制で臨む。須田監督は、山梨学院高校から専修大を経て、社会人の東芝で左腕のエースとして活躍。1999年都市対抗野球で優勝し、社会人野球のMVPに当たる橋戸賞を受賞している。2007年に山梨学院高校の監督に就任。2009年、2011年の2度、夏の甲子園に導いている。2013年から山梨学院大のコーチを務めていた。昨シーズン、秋季リーグの2部での試合を5勝5敗で終え、須田監督は「2部でも簡単には勝たしてもらえないと痛感しました」と振り返り、チームを評して「うちのチームはオープン戦では首都や東都のチームに勝っていましたし、技術は持っているのに、リーグになると結果を残さなければいけないと気ばかりはやり、実力が出せない。普段通りにやればいいとは言っても、その普段通り一番難しい。そこのコントロールができないと勝負事では通用しないと言ってきましたが、そこが弱い。精神的なものです」と課題を挙げた。それを克服するために冬の練習は、基礎練習に加え、精神的弱点を鍛えたという。その成果が形になるか、須田新監督の下、山梨学院は4月8日、昨年秋季リーグで2部に昇格した新潟大学を山梨学院川田未来の森球場に迎え対戦した。春季リーグ2部のチーム構成は、山梨学院大学を初め、常磐大学、松本大学、茨城大学、埼玉大学、新潟大学の6チームで1部昇格を目指し凌ぎを削る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山梨学院の試合はこの日の第2試合目。花曇の中、開始予定時間より1時間遅れて午後1時30分に始まった。先攻は山梨学院。チャンスは試合開始早々訪れた。1回表一死後、2番金城義(3年 山梨学院高)が左前打を放ち出塁すると、3番枝川大或(3年 東海大付属甲府高)の2球目にすかさず盗塁を成功させ、枝川の中前適時打で2塁から金城が帰り1点を先制。2回にも二死から8番江川航(2年 兵庫・神港学園神港高)が中堅越え二塁打、9番久保柊人(3年 沖縄尚学高)が左翼越えの連続二塁打で1点を追加、続いて相手投手の乱れから、押し出しの1点を加え3-0とリードした。3回以降は、交代した相手投手を打ちあぐね、得点を加えることができずに9回、ようやく相手の失策などで二死3塁1塁の好機を得たものの、最後の打者が3塁ゴロに打ち取られ追加点を奪えなかった。山梨学院の先発投手は左腕梅原隆斗(4年 山梨学院高)。2日前に先発を言い渡され、先取点を与えないことを意識して投げた。梅原は、初回から変化球と直球のコンビネーションが冴え、3回に味方の失策で一人を塁に出したが6回まで3者凡退の山を築き、8回まで2塁を踏ませない好投を演じた。新潟大の9回裏の攻撃、一死後に3番大槻凌之に初球を狙われ、左翼を越える2点本塁打を許し、完封こそ逃したが3-2と完投で試合を締めくくり、初戦を飾った。

■《第2節第1戦 4月8日 山梨学院川田未来の森球場》

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院大 1 2 0 0 0 0 0 0 0 3
新潟大学 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2

山梨学院大 バッテリー:梅原ー江川
〔投手〕梅原:投球回数9、打者32、投球数116、安打4、四球1、三振8、失点2、自責点2 失策1
〔打撃〕安打6 四球5 死球2 三振5

試合後、初陣を飾った須田喜照監督は「立ち上がりは先制して3-0になり、野手も少しは気が楽になると思ったのですけれど、投手が代わってから急に違うチームのようになってしまいました。それがうちのチームの弱さです。勝っているのに雰囲気が良くなく、当然ベンチは何とかしよう1点を取ろうとする気ではいるんですけど、そこで2点、3点取れれば雰囲気もまた変わってくるのでしょうが。勝つには勝ったですけど、まだその課題がリーグ戦になるとこうなってしまうんですね。まだまだです。」と辛口の評価をした。初戦でエースの働きをした梅原隆斗投手は「悪くはなかったのでしっかり投げられ良かったです。今日はツーシームが良く、三振よりゴロを打たせて取る投球ができました。ホームランは、そのツーシームが落ちなく捉えられてしまいました」と話した。京都出身の梅原は須田監督が山梨学院高野球部の監督時代に誘われ山梨に来た。その恩師に対して「始まったばかりですが、この春のシーズンで1部に上げて須田監督を喜ばしたいです」と昇格を思い描いた。

明日は、新潟大学と山梨学院川田未来の森球場で午前10時から第2節第2戦が行われる。同一カードを2勝にするか1勝1敗で終わるか勝率で争われる2部では、1試合1試合が気の抜けない大事な試合となる。まずは、春季リーグ2部の1位になり1部との入れ替え戦に臨む。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.4.8