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●第93回競泳日本選手権開幕
~西山雄介、400個人メドレー決勝4位~
~鈴木聡美100m平2位。世界選手権代表内定~

第17回世界水泳選手権大会代表選考会、第29回ユニバーシアード大会代表選考会を兼ねた「第93回日本選手権水泳競技大会・競泳競技」が4月13日、愛知県名古屋市日本ガイシアリーナで開幕した。全国各地から水の精鋭約700人が一堂に介し、16日までの4日間、日本一と世界選手権代表を懸けて激しい争いが繰り広げられる。本大会は世界を意識した厳しい派遣標準記録が設定され、優勝または2位以内に入り、派遣標準記録を突破しなければ日本代表に選出されない。13日の初日は男子5種目女子3種目の8種目が行われ、山梨学院勢は、5種目に現役8人、OB・OG3人が出場した。初日のレースでは男子400m個人メドレーに出場した西山雄介は、予選を自己新で6位に入り、夜に行われた決勝戦に駒を進めた。決勝では、トップスイマーの萩野公介、瀬戸大也らと競ったが、堂々の4位に入り、決勝でも自己新を更新する力泳を見せた。また、OGの鈴木聡美は女子100m平泳ぎで予選1位通過し、決勝では2位となり、夏の世界選手権代表に内定した。また、OGの竹迫麻澄は専門外種目の50mバタフライで決勝に進んだが8位と健闘した。他に現役では女子100m平泳ぎで奥田百香(3年)がB決勝に進み3位となった。OBの甲斐耕輔もB決勝で8位に終わった。他の山梨学院勢は、予選敗退した。OBの江原騎士が男子100m自由形にエントリーしていたが棄権した。

今年の競泳日本選手権は、昨年8月のリオ五輪競泳日本代表が多くのメダルを獲得し、日本中を沸かした翌年の世界選手権選考会でもあり、次の東京五輪に向けて若い選手の台頭への期待も大きい。会場には多数のメディア関係者が詰め掛け、選手の熱い戦いに視線が降り注がれた。本大会は、昨年のリオ五輪日本代表選考会となった前回大会同様、世界と戦える選手を日本代表に選出するため、個人種目で優勝または2位以内に入り、派遣標準記録を突破しなければ代表にはなれない厳しい基準が設けられている。1日目のレースは午前9時30分、女子50mバタフライから始まり、現役では加藤由佳(2年 宮城・東北高)と熊本真季(4年 京都外大西高)が出場。二人とも自己ベストに届かず49位、39位に終わった。同種目には現在、山梨学院を練習拠点にしている竹迫麻澄(SWANS)が専門外種目に出場し、決勝に残り、8位入賞を果たした。竹迫麻澄選手は「100m背泳ぎのメインレースの前に1本、大会の雰囲気を感じておきたかったのでB決勝に残れればいいかなと思って出ました。決勝に残れ、今日で調子がいいと分かったので明日の自信がつきました」と話した。

◆男子400m個人メドレー、西山雄介4位に入る健闘も反省しきり。

男子400m個人メドレー予選は、日本競泳界を代表する荻野公介(ブリジストン)、瀬戸大也(ANA)など並みいる強豪が集う難関種目。この種目では、すでに昨年のリオ五輪で萩野公介が優勝しているため世界選手権への出場が決定しており、残り1枠を懸けて激しい戦いが予想された。西山雄介(3年 群馬・高崎商高)は、1年の時にこの種目で28位と苦杯を舐めレベルの差を痛感、練習を積み重ね、昨年のこの大会では初の8位入賞を果たし大きく躍進し、自信をつけ徐々に自己記録を伸ばした。この大会でも決勝進出、上位を狙った。自己新を記録し予選を6位通過、夜に行われた決勝では、1種目のバタフライ、2種目の背泳ぎでは出遅れたものの、3種目の平泳ぎで4位に巻き返し、最後の自由形で5位の選手とデットヒートを演じ、最後は振り切り4位に入った。この決勝でもさらに自己記録を更新した。優勝した瀬戸や2位萩野にはまだまだ力の差を感じるが、西山雄介選手は「ベスト更新なんですけど、全然足りないです。2種目の背泳ぎは課題にしていた1年だったですが、そんなに上がらなくてまだまだです。3位と4位の差は大きく次元が違うと思いますし、これからさらに練習が必要です」と反省の弁を述べた。

◆鈴木聡美選手、世界水泳選手権での活躍を誓う

女子100mに出場したOGの鈴木聡美(山梨学院スポーツカレッジセンター研究員・ミキハウス)は予選を1位で通過し、決勝に進出。決勝ではスタートから一気にペースを上げ1位で折り返した。後半、残り25mで同僚の青木玲緒樹(ミキハウス)に追い上げられて、ゴール間際にかわされ2位となったが、予選で派遣標準記録を突破し、決勝では僅かに届かなかったが世界選手権代表に内定した。この種目で鈴木は、スタートの反応が予選決勝を通じて1番早く、調子の良さを見せた。鈴木聡美選手は「狙っていた分、優勝を逃がしたのは悔しいです。ただ6秒台を1日に2回も出せたのは今後の励みになりますし、この6秒台のスピードを生かして、明日の50mも日本記録を目指して頑張りたい」と自信をみなぎらせた。同じくこの種目に出場した奥田百香(3年 愛知・小牧高)は、予選は15位でB決勝(9位から16位まで)に進み、本戦では順位を上げ3位(全体で11位)でゴールした。奥田百香選手は「予選よりタイムも上げられ順位を上げられたのは良かったと思いますが、ベストが1分9秒58なのでそれ以上は狙っていました。明日は50mがあるのでベストで泳げれば」と話した。

◆1日目個人種目結果 4/13 愛知県名古屋市・日本ガイシアリーナ

種目 派遣標準 氏名 記録 順位 備考
女子50m
バタフライ
25.65 加藤由佳 28.75 49位 予選
熊本真季 28.35 39位
竹迫麻澄 OG 27.66
27.49
8位
8位
予選
決勝
男子400m
個人メドレー
4:15.15 邑田裕斗 4:24.89 28位 予選
西山雄介 4:18.99 自新
4:18.31 自新
6位
4位
予選
決勝
男子100m
自由形
48.35 福澤紀竜弥 50.97 30位 予選
甲斐耕輔 OB 50.35 自新 16位 決勝
江原騎士 OB   棄権  
女子100m
平泳ぎ
1:07.08 奥田百香 1:10.63
1:10.08
15位
3位
予選
B決
鈴木聡美 OG 1:06.65
1:06.91
1位
2位
予選
決勝
男子1500m
自由形
15:01.18 吉田峻也 15:50.53 28位 予選
豊田将大 15:36.52 14位 予選


明日2日目、山梨学院勢の出場種目は、女子50m平泳ぎに奥田百香(3年)と鈴木聡美(カレッジスポーツセンター研究員・ミキハウス)、女子100m背泳ぎに阿部星架(1年)と瀬下茉利(3年)、竹迫麻澄(SWANS)、男子200m自由形に陶山周平(3年)、江原騎士(自衛隊体育学校)の7人が出場する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.4.13