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●春季関東高等学校野球山梨県大会 5日目
~山学高3回戦2戦目、猛打爆発で身延高を粉砕~
~初戦好投の石井、2戦目も安定。投打が噛み合う~

第69回春季関東高校野球山梨県大会は5日目、4月23日山日YBS球場で2回戦が2試合、3回戦が1試合行われた。3回戦の山梨学院は、第1試合で身延高校と対戦した。後攻の山梨学院、先発は初戦で好投した石井友樹(3年)が再び担った。1回の表、身延高校打線を3者連続三振で切って取ると、その裏山梨学院高校打線が爆発。1番丹沢海輝(3年)が左翼越え二塁打で出塁。続く2番中尾勇介(2年)が内野安打、3番松尾孝太(3年)が中前適時打でまずは1点先制した。4番、5番は連続二塁打でさらに2点を追加、6番山本瑞基(3年)は初球を逆らわず右翼席へ3点本塁打。ここまで6連続安打で6点を奪う猛攻。その後も攻撃の手を緩めず、この回、打者2巡18人で14安打。夏の県予選を彷彿させる打線の破壊力を見せつけた。先発の石井は3回、死球と二塁打で1点を失い、4回から垣越建伸(2年)にマウンドを譲った。垣越は140キロの直球で三振2つと内野ゴロでこの回を締め、初登板を飾った。打線は2回、4回にも得点を加え、16-1と大きく点差を広げ、5回表、3番手の栗尾勇摩(3年)が締めくくり5回コールドで勝利した。5月3日に行われる準々決勝に駒を進めた。対戦相手は4月29日の都留高対甲府工業高の勝者とぶつかる。

第1シードの山梨学院は、4月15日に行われた初戦の甲府昭和高校にコールゲーム勝ちを収め、3回戦に臨んだ。山梨学院は昨年のこの大会でベスト4となり、関東大会出場を逃すも、5季ぶりの3回戦を突破した勢いを駆って、山梨学院旋風を巻き起こし夏の県大会に優勝。5年ぶりに夏の甲子園に出場した。甲子園では21年ぶりに初戦を突破。2回戦で敗退したものの、久しぶりに山梨学院関係者を熱狂させた。秋の関東大会県予選でも3年ぶり6度目の優勝を果たし、関東大会に出場を決めた。関東大会では、初戦に勝利したものの前3年生の打撃力に及ばず2回戦で敗退、夏春連続甲子園出場は叶わなかった。課題を克服し全国で勝てるよう、冬場に総合力を高めてきた。吉松塁ら安定した投手陣の底上げと課題となった打撃力の向上が成されたかが県大会3季連続優勝を左右する。関東大会の出場2枠を懸けて、3回戦、身延高校と対戦した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先攻の身延高校に立ち向かうのは、初戦で好投した石井友樹(3年)。1回表、3者連続三振に仕留める上々の滑り出し。後攻の山梨学院高の打線は初回から火を吹いた。先頭打者丹沢海輝(3年)は変化球を思い切り引っ張ると、打球は左翼手の頭を越える二塁打。2番中尾勇介(2年)は右前打で先制のチャンスを広げた。3番松尾孝太(3年)は、初球を中前に運び、難なく1点を先取した。4番小林侃汰(3年)も右中間に適時二塁打を放ち2人が生還した。続く5番栗尾勇摩(3年)も安打で走者を3塁1塁にすると6番山本瑞基(3年)がためらいなく初球を叩くと、打球は右翼席に一直線。3点本塁打となり6-0と点差を広げた。一死後、さらに打線が繋がり、死球を挟み8本の長短打で6点。この回、打者2巡の18人で14安打1四球、一挙12点の大量得点を奪った。石井は2回に初安打を許したが冷静に走者を牽制で刺し、次の打者も危なげなく打ち取った。3回には四球と二塁打で3塁2塁と走者を背負ったが、次打者に遊撃ゴロを打たせWプレーと思われたが、守備の上手い広瀬巧真(3年)が打球を前に落とし、その間に3塁走者が生還、1点を献上した。山梨学院の攻撃は2回、2本の安打と盗塁を絡め1点。4回には二死後、3番松尾の二塁打、四球を挟み、5番栗尾の右前適時打で1点、続くこの日絶好調の6番山本が中堅越三塁打で2点を追加し、16-1の大差となった。投手陣は4回に石井に代わって公式戦初登板の垣越建伸(2年)を投入。3打者に対して130キロ後半から140キロの直球で押し、相手4番打者には140キロを3球連続で勝負し、見逃しの三振を奪うなど完璧な中継ぎの役目をこなした。5回は栗尾勇摩がマウンドに上がり要所を締めた。試合は16-1で山梨学院が5回コールド勝ちした。ベスト8進出で夏の県予選のシード権を獲得した。

◆《3回戦 山梨学院高VS身延高 4/23 山日YBS球場》

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
身延髙 0 0 1 0 0         1
山梨学院高 12 1 0 3 ×         16

※規定により5回コールド

【山梨学院バッテリー】石井友樹→垣越建伸→栗尾勇摩 ー 山本瑞基
〔投手〕石井(勝利投手):投球回数3、投球数42、安打2、四球1、三振3、失点1
垣越:投球回数1、投球数13、安打0、四死球0、三振2、失点0
    栗尾:投球回数1、投球数9、安打1、四死球0、三振0、失点0 
〔打撃〕安打21(本塁打:山本瑞基 三塁打:山本瑞基 二塁打:丹沢海輝2・小林侃汰2・松尾孝太2)
〔交代〕石井(投)→(H)関口→垣越(投)→(投)栗尾(一)→佐藤(一) 広瀬(遊)→(H)五十嵐→藤本(遊) 

試合後、吉田洸二監督は「秋には今日のような勢いがありませんでした。2戦目ということで堅さも感じませんでした。何より投手が育ってきたのがうれしいですね。石井もいいですし、今日投げた2年生の垣越がいいものを出してくれました。調子が良くて実力があれば過去の実績は関係なく使っていきます」と選手間競争が熾烈になる。次の準々決勝については、「どちらになるか分かりませんので試合展開は読めませんが、春は教育リーグなのでいろいろな選手を試し、今日のように一人でも二人でも『おーと!』いうような選手が出てきたら夏に繋がると思います」と語った。捕手として3人の投手を好リードし、打撃でも4打数4安打1本塁打、1三塁打5打点と大活躍した山本瑞基選手は「打ったボールはインコースの直球です。チャンスだったので狙っていたというよりは反応で打ったという感じです。初戦の打線があまり良くなかったので1週間やってきた結果、みんなも自分のスイングで打てたかなと思います」と振り返った。準々決勝については。「次の相手はどちらでも、狙う場所はまだ先にあるので、あまり意識せずにいつも通りやっていくだけです」と見つめる先は夏にある。

ベスト8進出で夏の県予選のシード権を獲得した山梨学院の準々決勝では、4月29日の都留高対甲府工業高の勝者と対戦する。試合は5月3日(祝)、午前10時より山日YBS球場で行われる。

文(K.F) カメラ(藤原 稔) 2017.4.23