山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●春季関東高等学校野球山梨県大会 8日目
~山学高準々決勝、甲府工高を8回コールド勝ち~
~5回嫌な流れを4連続長短打で逆転、払拭~

第69回春季関東高校野球山梨県大会は8日目、5月3日山日YBS球場で準々決勝2試合が行われた。山梨学院は、第1試合で甲府工業高校と対戦した。先日の2戦目でベスト8に名乗りを上げ、今夏の県大会でシード校になった山梨学院は次のベスト4進出を目指して試合に臨んだ。先攻は甲府工業高校。先発は初戦、2戦目で安定した投球を見せた石井友樹(3年)が3連続先発でマウンドに登った。1回表、先頭打者にいきなり安打され、さらに自身のワイルドピッチでピンチを招いたが、味方の美技に救われ無得点に抑えたものの、2回には安打2本で先制点を許した。その裏、山梨学院も安打2本で同点とした。3回にも互いに1点ずつ加え、シーソーゲームの展開になった。5回表にも甲府工高にまたもや先手を打たれ1点リードされるも、その裏ようやく打線が繋がり、栗尾勇摩(3年)の中前安打を皮切りに小林侃汰(3年)の中前安打、さらに丹沢海輝(3年)の中前適時打で2点を返し、逆転に成功した。続く松尾孝太(3年)は2球目の直球を狙いすまし、右翼席に2点本塁打を放ち主導権を握った。6回にも山梨学院は、広瀬巧真(3年)の二塁打を足がかりに3点を追加、さらに8回にも2点を加え、この時点で8回コールド勝ちが成立し、11-4で準々決勝に勝利し、6日に行われる準決勝に駒を進めた。準決勝の東海大甲府高に勝利し、昨年の秋季に続き2季連続の関東大会出場権を獲得する。

第1シードの山梨学院は、4月15日の初戦、23日の2戦ともに5回にコールド勝ちを収め、5月3日ゴールデンウイーク(GW)後半初日に行われた準々決勝第1試合に臨んだ。対戦相手は今回ノーシードながら日川高、都留高を破りベスト8に勝ち上がってきた甲府工業高校。午前10時に始まった試合はGWとあって多くの高校野球ファンが集まり熱い声援を送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先攻は、甲府工業高校。山梨学院先発は初戦、2戦で安定した投球を見せた石井友樹(3年)が3戦連続で先発した。1回表、甲府工高先頭打者がいきなり左前打で出塁すると2番打者が送りバントで走者を二塁に進めた。3番打者の時、自らのワイルドピッチで三塁まで進まれ、先制のピンチに。次に投じた球は、二塁横を抜けるかと思われた瞬間、二塁手小林侃汰(3年)が美技で窮地を救った。2回表にはこの回先頭打者の5番に安打を許し、二死後、8番打者に右中間に二塁適時打を打たれ1点を先制された。その裏、山梨学院も一死後、7番清水玄司(3年)と9番広瀬巧真(3年)の安打で1点を返し、同点とした。3回には両チーム1点ずつを加えたが、この日の石井は、安定感がなく、4回からこの大会初登板の宮内大河(3年)が引き継いだ。4回表は、3者凡退におさえたものの5回表に再び甲府工高に1点を先行された。なかなか主導権を握れない山梨学院打線は、その裏一死後、3番栗尾勇摩、4番小林侃汰(3年)が中前打で走者三塁・二塁。続く途中出場の丹沢海輝(3年)も2点中前適時打で逆転に成功。次の松尾孝太(3年)は、動揺した相手投手を見逃さず、2球目を右翼席に2点本塁打を打ち込み3点差とした。6回には広瀬、山本瑞基、栗尾の安打と相手失策が絡み3点を追加した。7回から宮内を救援した垣越建伸(2年)は2戦目に救援した際の140キロの直球が見られず、本塁打を献上してしまった。山梨学院は8回にも相手投手のコントロールが定まらない中、四死球と失策で1点、さらに8回表から登板したエース吉松塁(3年)が中前適時打を放ち1点を加え、この時点で7点差がつき8回コールド勝ちが成立した。山梨学院は戦ってきた3試合全てコールド勝ちした。

◆《準々決勝 山梨学院高VS甲府工高 5/3 山日YBS球場》

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
甲府工高 0 1 1 0 1 0 1 0   4
山梨学院高 0 1 1 0 4 3 0 2X   11

※8回コールド

【山梨学院バッテリー】石井友樹→宮内大河→垣越建伸→吉松塁 ー 山本瑞基
〔投手〕石井:投球回数3、投球数58、安打5(二塁打1)、四死球2、三振3、失点2
  宮内(勝利投手):投球回数3、投球数35、安打4(二塁打2)、三振2、失点1
垣越:投球回数1、投球数15、安打2(本塁打、二塁打)、四死球0、三振0、失点1
  吉松:投球回数1、投球数11、安打0、四死球0、三振0、失点0 
〔打撃〕安打11(本塁打:松尾孝太 二塁打:山本瑞基 広瀬巧真2)
〔失策〕2
〔交代〕石井(投)→宮内(投)→垣越(投)→(H)五十嵐寛人(3年)→吉松(投) 中尾(左)→村田(右→左)→丹沢(右) 清水(三)→(H)野村健太(1年)→藤本(三) 小林→(R)佐藤颯(3年) 丹沢→(H)星野健太(2年)→(R)関口俊或(3年) 

試合後、吉田洸二監督は「今日はあまり山学らしい野球ではありませんでした。エラーもあったし、投手もピンチの連続でしたが、1点ずつで抑えたのが大きかったです。3点ほど取られてもおかしくはなかったのに、点差ほど差は感じなかったです。丹沢が打ったのも相手の失投でラッキーでしたので自分たちの実力で勝った試合ではなかったですね。次の試合に勝てば関東なので皆で行けるように頑張ります」と語った。逆転適時打で流れを変えた丹沢海輝選手は「積極的に行くことが自分の持ち味だと思っているので、それを最大限に生かそうと、自分のスイングができたので良かったです。最初はヒットがなかなかで出なかったので、焦りも少しはあったですが、自分たちの野球をやれば大丈夫と思っていたので、それがあの点に繋がりました」と振り返った。ダメ押しの本塁打を放った松尾孝太選手は「真ん中の高めでした。少し先のほうだったですが、会心の当たりでした」と納得。序盤なかなか安打が出なかったことに、「自分は冷静で打席に入るための準備をずっとしていました。次に対戦するチームはどちらも強いチームなので、試合までにしっかりと準備をします」と気負わず次戦に備える。

ベスト4に進出した山梨学院高校は、5月6日午前10時より山日YBS球場で行われる準決勝に関東大会出場2枠を懸けて、東海大甲府高校と対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.5.3