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●高校総体一足早く陸上開幕
~男子円盤投げの前田匡蔵が大会新記録で2連覇~
~1500mの女子小笠原、男子飯澤も連覇達成~

県高校スポーツ界最大の祭典“山梨県高校総体”は、5月10日から12日までの3日間、甲府・小瀬スポーツ公園を主会場に開催されるが、競技数の多い陸上競技は5日に一足早く開幕した。初日の男子円盤投げで前田匡蔵(まえだ・きょうぞう、3年)が大会新記録の投てきで高校総体2連覇を達成した。また、1500mでは、女子の小笠原朱里(2年)と男子の飯澤千翔(いざわ・かずと 2年)が2人揃って1年時に続く2連覇を達成。この他、男子5000mWで村松滉太(3年)が3位の表彰台に上がるなど、多数の選手が南関東大会出場権を獲得、幸先がいいスタートを切った。

山梨学院高の陸上競技は、今やトラック陣・フィールド陣・長距離陣ともに県高校陸上界を牽引する強豪チーム。昨年の高校総体で2年ぶり4度目の男女アベック総合優勝を成しとげ、5日の陸上開会式で男女揃って優勝杯を返還。選手宣誓は小幡隆史男子主将と板楠千尋女子主将が「自己ベスト更新を目指し、母校の名誉のために全力で戦うことを誓います」と息をぴったり合わせて宣誓した。

今年の高校総体、山梨学院高校最初の優勝者は男子円盤投げの前田匡蔵選手(競技写真)となった。1投目でいきなり大会新記録(45m32)を樹立、他の選手をまったく寄せ付けなかった。この競技の選手としては小柄な体格ながら、抜群の身体能力の持ち主。一週間前の小瀬カーニバルで県高校新記録(47m22、昨年のインターハイ5位相当の好記録)を投げたばかりでまさに伸び盛り、5投目にはその記録をも超える投てきをしたが惜しくもファウル、全国トップクラスのアスリートに成長した。前田匡蔵選手は「関東では優勝を目指します。インターハイでは50mを投げたい」と南関東大会・全国大会での飛躍を期している。

 女子1500mは、山梨学院高と韮崎高の長距離陣が激突する戦いとなったが、やはり小笠原朱里は強かった。一週間前に広島で行われた日本グランプリ織田記念国際陸上5000mに出場し日本人2位になったばかりだが、疲労を感じさせない余裕の走りで2連覇を達成した。小笠原朱里選手は「1年の時よりは伸びたと思いますが、まだ足りないところがあるのでそこを修正して行きたい」と更なる成長を誓っていた。女子5000mは1位山学、2位韮崎、3位山学、4位韮崎、5位山学となった。優勝小笠原朱里・3位真田ひまり(2年)・5位古賀華実(2年)。

男子1500mは飯澤千翔(2年)と宮下隼人(富士河口湖3年)の一騎打ちとなった。2人はラスト一周まで激しく競り合い、残り300mで飯澤がラストスパート、必死の形相で追いすがる3年生を突き放しゴール、大会2連覇を達成した。飯澤千翔選手は「距離を延ばすことに取り組んでいて、今年は5000mにも出ます。最終日も勝ちたい」と目標を2種目制覇に上げた。山学勢は優勝飯澤千翔・3位漆畑徳輝(1年)・6位加藤聡太(1年)となった。

このほかの山学勢は、男子5000mWで村松滉太(3年)が3位、斎藤勇太(2年)が4位に入った。前田匡蔵はハンマー投げにも出場しこちらは3位の表彰台に上がった。南関東大会の出場権は6位までの選手に与えられる。この他、4×100mリレーで男子は5位、女子は6位に入り、リレー競技も男女とも南関東進出を決めた。1日目を終えた段階での総合成績は、男子はトップ、女子は6位につけた。残りの陸上種目は10日(2日目)と11日(最終日)に、この日と同じメイン会場の山梨中銀スタジアムで行われる。

文・カメラ(M.Ⅰ)2017.5.5