●関東大学女子バスケットボール選手権大会
~“常勝常笑軍団”初戦にまずは勝利~
~点差以上に課題が残る試合。次は横綱早稲田大戦~
平成29年度「第51回関東大学女子バスケットボール選手権大会」は5月6日シードで迎えた“常勝常笑軍団”山梨学院大学バスケットボール部女子は、トーナメント3回戦から登場。埼玉県・大東文化大学東松山校舎体育館で國學院大學と対戦した。昨年、一昨年とベスト16で終わった選手権大会に岩本莉奈主将(4年)、高木伽奈(4年)、徳原ちひろら(4年)ら最上級生を中心にスピードとチームワークを持ち味に、1年生を加え、新しくなった布陣で上位の成績に挑戦する。國學院大との初戦は78対51と課題は残るものの順当に勝利した。試合は第1Q序盤、なかなかパスが通らなくリードを許す。ポイントゲッターの高木伽奈(4年)、山本由真(2年)の奮闘で18-15と僅かなリードで折り返す。第2Qでようやく山梨学院にポストプレーが決まりだし主導権を引き寄せ、徐々に点差を広げた。後半第3Q、シュートミスも多く見られたものの、そのリバウンドを拾い、ミスを得点に結び付け、さらにリードした。第4クオーターに入っても山梨学院のリードは揺るがなかったが、ディフェンスの圧力の弱さから相手にスリーポイントシュートを簡単に決められるなど試合は、78-51と勝利するも、点差以上に修正を求められる課題が残った。明日の準々決勝は、横綱早稲田大学との対戦。課題を修正して臨む。
山梨学院大バスケットボール部女子は、2014年2部チームでありながら、1部強豪校を次々破り、初めての関東大学女子バスケットボール選手権王者に輝き強豪の称号を手に入れた。関東大学女子バスケットボール選手権は、4年生を送り出し1年生を迎えての新チームが始動する時。上位チームが下位チームに敗れる波乱が起きる大会でもある。しかし、一昨年、昨年と残念ながらベスト16に終わった。5月6日、シード校の山梨学院は3回戦に登場した。対戦相手は現在3部に降格している國學院大學だが、長く2部常連校として互いに1部昇格を懸け凌ぎを削ってきた油断のできない相手。
山梨学院のスターティングメンバーは、5番C(センター)・山本千加(2年 愛知・中部大第一高)、6番・F(フォワード)高木伽奈(4年 宮崎・小林高)、10番・G(ガード)山本由真(2年 千葉・昭和学院高)、13番・F大澤来彩(1年 北海道・帯広南商高)、16番・F上原ひかり(2年 沖縄・前原高)の5人の若いメンバー。これに4番・G岩本莉菜主将(4年 福井・足羽高)を初め、7番・G徳原ちひろ(4年 愛知・清林館高)、8番・G島立瑛子(3年 山梨・韮崎高)、9番・C後藤沙奈(3年 山形・山形商高)、11番・F高木志歩(1年 福岡・東筑紫学園高)、12番・G加納菜々子(3年 長野・東海大付第三高)、14番・C木村早帆(4年 福井・足羽高)、15番・C石川明日香(1年 山梨・韮崎高)、17番・C八重樫佑季(3年 千葉経済大付高)、18番・F丸由梨乃(2年 千葉経済大付高)らが随時途中交代出場した。
第1Q(クオーター)序盤、國學院大にリードされ、山梨学院はポストプレーにパスがなかなか通らない嫌な展開を10番・G山本由真、6番・F高木伽奈(4年)の積極的プレーで打開、第1Qを何とか18-15とリードした。第2Qは、4番・G岩本莉奈主将のスピードあるプレーやゴール下のセンター9番・C後藤沙奈や5番・C山本千加にボールを集めるポストプレーでの得点で主導権を握る。だが、簡単なシュートを多くはずすなど課題も浮き彫りなった。38-27で終了。山梨学院は後半第3Qに入るとシュートミスを10番・G山本由真や6番・F高木伽奈など、リバウンドの処理も良くなりミスを得点に繋げ、さらに点差を広げ59-37とした。第4Qも山梨学院の走るスピーディーなプレーで試合をリードするもディフェンスのプレッシャーの弱さからこのクオーターだけで3本のスリーポイントシュートを決められ、この試合、山梨学院の1本に対して8本のスリーポイントを決められ、シュートの確率の悪さが重要課題となった。山梨学院の初戦は78-51と勝利。試合後、梅嵜英毅監督は選手を集めて、点差以上の課題を厳しく指摘した。
◆≪3回戦 國學院大学戦(5/6) 埼玉県・大東文化大学東松山校舎体育館≫
第51回関東大学女子バスケットボール選手権大会 《山梨学院大学VS國學院大學》 |
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○ 山梨学院大学 78 | 1Q 18-15 2Q 20-12 3Q 21-10 4Q 19-14 |
51 國學院大 ● |
試合後、梅嵜英毅監督は「うちは初戦で、相手は1戦やって来ているので気負いがあったようでシュートが入らなかったですね。インサイドのゴール下で決めていなければいけないところを簡単に落としている。そこをきっちり決めないと明日は勝負にならないです。あれが決まれば横綱の早稲田大戦にも勝ち負けが分からない位の展開に持っていけると思います」と課題を挙げた。岩本莉奈主将は「明日の早稲田大戦は、リバウンドとディフェンスでしっかり守らないと勝てないと言われています。今日の出足は、すごく悪かったし、明日は出足が悪ければ一発でやられる相手ですから、出足を良くして早稲田大に喰らいつきたいです。走ることを練習の中から意識するスピードが自分たちの持ち味と思うので明日は、カットとかなかなか難しいと思いますけど、しっかりタイトに守って、ゴール下とか今日は落としてしまったですけど、しっかり決められるように頑張りたいです」と明日の意気込みを語った。
山梨学院大の明日の対戦相手は、大学女子バスケットボールチームの横綱早稲田大学との対戦。“常勝常笑軍団”が固い絆のチームプレーをいかに見せるか。課題となるゴール下でのシュートミスをどれだけなくせるか、チームの勝敗が掛かる。
文(K.F)カメラ(平川大雪)2017.5.6