山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●関甲新学生野球春季1部リーグ入替戦 第1戦
~山学大、平成国際大にまずは先勝~
~梅原投手の好投を終盤打線で報いる~

平成29年度関甲新学生野球春季1部リーグ入れ替え戦が5月27日、栃木県小山市・白鷗大学野球場で行われた。1部6位の平成国際大学と2部1位の山梨学院大が残留か、昇格かを懸けて熱戦が繰り広げられた。第1戦は、平成国際大学の先攻で始まった。山梨学院の先発投手は左腕の梅原隆斗(4年)。立ち上がり、平成国際の1番打者にいきなり右中間に二塁打を浴びたが、後続を抑えピンチを凌いだ。2回には二死後、四死球と失策で二死満塁のピンチに、次の打者を空振りの三振に仕留め、この回もピンチを脱した。山梨学院の打線は、4回まで相手投手に1安打に抑えられ無得点。5回に先頭打者8番の江川航(2年)が中前打で出塁すると犠打と投手パスボールで走者は三塁に。二死後、2番金城義(3年)がきれいに左前に適時打を放ち、1点を先制した。7回、これまで粘りの投球を続ける梅原は、先頭打者に安打を許し、2つの犠打で走者を三塁まで進められた。ここで梅原は、痛恨のワイルドピッチを犯し、1点を献上し同点に追いつかれた。山梨学院はその裏、先頭の河本賢一(4年)が中堅フェンス直撃の三塁打、続く8番江川も中堅手越え二塁適時打で1点勝ち越し、なおも1番島快莉(2年)が中前適時打で1点を追加し、突き放した。8回にも2安打で1点。4-1とリード。8回から梅原を継投した堀内友斗(3年)が完璧な抑えで、そのまま終了。1戦目を白星で飾った。明日の2戦目は同球場で午後12時半から行われる。

山梨学院大は昨シーズン春季1部リーグで最下位に終わり2部に降格、秋季2部リーグに1部復活を懸けたが4位に終わった。スタッフは、春から須田喜照コーチが監督に昇格。伊藤彰前監督は、コーチとして技術の底上げに専念する新体制で臨み、今年の春季リーグ戦では投手の梅原隆斗(4年 山梨学院高)、外山悠汰(2年 北海道・札幌第一高)、堀内友斗(3年 山梨・笛吹高)の3本柱と打撃の金城義(4年 山梨学院高)、岡本拓也(3年 静岡大成高)、枝川大哉(3年 山梨・東海大付甲府高)など、投打のバランスが噛み合い9勝1敗と、他を寄せ付けない強さを発揮、2部優勝を決めた。1年ぶりの1部昇格を目指し入れ替え戦に臨んだ。

夜中より降り出した雨は、試合前の午前9時ごろまで残り、順延か心配されたが、白鷗大学野球部員や学連の役員の懸命の整備で1時間遅れの午前11時に始まった。この日の栃木県小山市は、気温が16℃、4月初旬並みに寒く、風もやや強い天候となった。1部入れ替え戦第1戦は、平成国際大学の先攻。山梨学院の先発投手は左腕の梅原隆斗。立ち上がり、平成国際の1番打者にいきなり右中間に二塁打を浴びたが、後続を抑えピンチを凌いだ。2回には二死後、四死球と失策で二死満塁のピンチに、次の打者を空振りの三振に仕留め、この回もピンチを脱した。山梨学院の打線は、4回まで相手投手に1安打に抑えられ無得点。互いに決め手がなく5回表まで一進一退が続く。その裏試合が動いた。山梨学院は先頭打者8番江川航(2年 兵庫・神港学園神港高)の詰まった当たりが中前打となり出塁。次に犠打と、相手投手のパスボールで三塁まで進塁すると2番金城義(4年 山梨学院高)がきれいに左前適時打を放ち、待望の先取点を挙げた。投げては梅原が6回まで3安打に抑える好投をするも、我慢の投球が続いた。7回表、相手先頭打者が安打で出塁。続く2打者に犠打で送られ二死三塁。ここで須田監督がマウンドに。梅原隆斗投手は「『際どいところを攻めて、最悪歩かせてもいいから、追い込んだら勝負しろ』と言われました」。そして2ストライク追い込んだところで投げた4球目。「ちょっと気負ったんですかね」。痛恨のワイルドピッチで1点を献上。同点とされた。しかし、その裏山梨学院は、先頭打者の7番河本賢一(3年 神奈川・東海大付相模高)が中堅手を大きく越え、フェンス直撃の三塁打。続く8番江川も中堅手越え二塁打で1点を勝ち越す。江川航選手は「ノーアウトだったので自分は気楽に消極的にならずにフルスイングすることだけ考えて行きました」。なおも1番島快莉(2年 愛知・豊川高)が中前適時打で1点を追加した。8回裏にも先頭打者4番備瀬稜也(4年 沖縄・中部商高)が死球とDH砂川聖(3年 沖縄・糸満高)の左中間二塁打で1点を追加、突き放した。8回から梅原を継投した堀内友斗(3年 山梨・笛吹高)がきっちり6人で抑え、山梨学院が入れ替え戦第1戦目を制した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■《1部入れ替え戦第1戦 5月27日 栃木県小山市・白鷗大学野球球場》

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
平成国際大学 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
山梨学院大学 0 0 0 0 1 0 2 1 X 4

山梨学院大 バッテリー:梅原(勝利投手)→堀内ー江川
〔投手〕梅原:投球回数7、打者27、投球数113、安打4、四死球3、三振5、失点1、 
    堀内:投球回数2 打者6 投球数31級 安打0 四球0 三振4
〔打撃〕安打8 四死球5 三振3
〔長打〕三塁打:河本 二塁打:江川、砂川

試合後、いつもより制球が定まらず苦しみながらも7回を1点で抑える好投を見せた梅原隆斗投手は「序盤は苦しかったですけど変化球が良かったので粘れました」。7回の失点に「自分の責任だったんで、その後しっかり抑えて仲間が点を取ってくれることを信じて投げました。うれしかったです」と振り返った。嫌な流れを起死回生の三塁打で断ち切った河本賢一選手は「これまでリーグ戦通して調子が悪かったので入れ替え戦ではリーグ戦とは別の気持ちでやろうと決めて、前の2打席は良くなかったですけど、あの打席は点を取られた後だったので思い切って行きました。明日も良いところで打てるように、繋ぎのバッティングができるように頑張ります」と力を込めた。須田喜照監督は「うちは梅原がどれだけ粘って、最少失点の接戦にならないと勝ち目がないので、今日は選手も予定通りの展開になり、ベンチも余裕もありましたし、少ないチャンスをものにしたうちの試合展開でした」と納得の表情。「明日も同じです。ピッチャーは変わりますが、守りから何とか粘って少ないチャンスを活かすことを目指します」と淡々と語った。

明日の入れ替え戦第2戦は、同球場で午後12時半から行われる。2戦2勝ですっきり1部昇格を決めてもらいたい。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.5.27