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●2017関東高等学校陸上競技南北関東地区大会
~男子円盤投げ前田、女子3000m小笠原優勝!~
~山学高5種目に4人、インターハイに出場権獲得~

平成29年度「関東高等学校体育大会陸上競技南北関東大会」が6月16日より19日までの4日間、千葉県スポーツセンター陸上競技場で開催された。夏のインターハイの出場権を賭けて、1都7県の各高校総合体育大会を勝ち抜いた多くの高校生陸上アスリートが集結。熱い戦いが繰り広げられた。山梨学院勢は、5月に行われた同山梨県大会で各種目6位以内に入ったトラック・フィールド・長距離らの選手、15種目延べ37人が南関東地区大会に出場した。大会初日男子1500m予選から決勝に進出した飯澤千翔(2年)は3位。大会2日目に女子1500m決勝に出場した小笠原朱里(2年)は2位。男子5000m決勝では矢島洸一(3年)も2位に入り、夏のインターハイの出場を決めた。4日目最終日には、女子3000m決勝で小笠原朱里がスタートから先頭を走り、2位を100m近く引き離す独走でゴール。大会新記録で優勝を飾り2連覇を達成。2種目の出場権を獲得した。フィールド競技では、男子円盤投げで昨年2位だった前田匡蔵(3年)が2本目に自己ベストを更新、他を寄せ付けない強さで初優勝。小笠原とともに2度目のインターハイの出場を決めた。山梨学院勢は5種目で4人が8月山形県で開催されるインターハイの表彰台に挑む。

◆1日目の山梨学院勢の成績
16日初日に行われた男子1500m予選は飯澤千翔(2年)と加藤聡太(1年)、漆畑徳輝(1年)の3人が出場した。飯澤が午後の決勝に進み、3位に入賞。夏のインターハイ出場を決めた。飯澤千翔選手は「昨年も1500mに出たのですが、決勝の結果は納得のいくものではなく、今年はリベンジということで優勝を狙っていました。優勝を狙える位置だったですがレース展開、体力でまだまだで3位に終わってしまいました。インターハイでは、決勝に残り、入賞していく力がないとこの先も戦っていけないのでチャレンジ精神で戦ってきます」と話した。女子1500m予選には小笠原朱里(2年)と眞田ひまり(2年)が出場。17日の決勝に進んだ。トラックでは他に男子4X100mRの野村涼(3年)・小幡隆史(3年)・雨宮健仁(3年)・坂本壮平(2年)、女子4X100mは中村美紀子(2年)・井上芽衣(3年)・細田耀(2年)・三井陽麗(1年)リレーチームで予選に臨んだが、ともに予選通過はならなかった。フィールドでは、女子走高飛び決勝に出場した秋山愛賀(3年)、女子やり投げ決勝の依田こなみ(3年)、三井陽麗(1年)は、出場権を獲得できなかった。男子では砲丸投げの前田匡蔵(3年)は棄権した。

◆2日目の山梨学院勢の成績
2日目に行われた女子400mH予選に出場した板楠千尋(3年)は予選敗退。この日、決勝が行われた女子1500mでは小笠原朱里(2年)と眞田ひまり(2年)がインターハイ出場を懸けてレースに臨んだ。小笠原(2年)は、5人の集団から最後の1周で先頭に立つと残り50mでリンズィーへレナ芽衣(3年 神奈川・市立金沢高)に抜き返され、昨年同様2位となりインターハイの出場権を獲得した。眞田ひまりは10位となり出場権を逃した。小笠原朱里選手は「皆のリズムに合わせ、500m過ぎ位からで自分が前に飛び出し、レースを引っ張る予定だったのですが、最初からペースが速くなかなか前に出られなく、ラスと300m位で前に出たのですけど、昨年と同じラストでスピードでかわされてしまうレース展開になってしまいました」とレースを振り返った。男子5000m決勝は23人が出場。山梨学院からは矢島洸一(3年)・八重畑龍和(3年)・飯澤千翔(2年)の3人が出場した。結果は矢島洸一が2位に入り初のインターハイ出場を決めた。1500mでインターハイ出場を決めている飯澤は11位。八重畑は15位に終わった。矢島洸一選手は「前半から遅いペースで前の選手にしっかりついて行くという展開だったので、最後まで余裕を持つことができてたんですが、1000mでいつもより余裕があったことで過信してしまって中途半端に前に出てしまい最後にスパートで負けてしまった判断力不足とスパート力、スプリント能力を高めなければ」と話した。インターハイには、「全国から勝ち抜いてきた人が集まるわけですから、予選から全て出し切り、山梨学院の矢島ということでしっかり結果を残してきたい」ときっぱり断言した。フィールドでは、男子ハンマー投げの前田匡蔵(3年)は棄権した。

◆3日目の山梨学院勢の成績
3日目、山梨学院勢は、女子800m予選が午前中行われ、黄川田優香(2年)、古賀華実(2年)がともに予選落ちした。午後に行われた男子3000mSC(障害)に雨宮聖(3年)と清水陽斗(2年)が出場したが、ともに予選敗退した。女子4X400mRに板楠千尋(3年)・井上芽衣(3年)・秋山愛賀(3年)・中村美紀子(1年)のリレーチームは予選敗退。男子4X400mR出場の坂本壮平(2年)・中山拓海(3年)・雨宮健仁(3年)・小幡隆史(3年)のリレーチームもインターハイ出場はならなかった。

◆4日目最終日の山梨学院勢の成績
昼前に行われた女子3000m決勝は、17日の1500mで準優勝した小笠原朱里(2年)と眞田ひまり(2年)、伊藤夢(1年)の3人が出場した。小笠原は、スタート直後から先頭に立ちレースを引っ張る積極的な走りを見せ、1200mでは、2位に10mの差を付け、1600m、2000mで50m、ゴールの時には約100mの差をつける独走で優勝した。記録は、9分9秒93。9年ぶりの大会新を塗り替える快走を見せた。残り200m地点まで第2集団で6位入賞を争っていた眞田ひまりと伊藤夢は、最後は伊藤が8位、眞田が9位となりインターハイ出場権は逸した。優勝した小笠原朱里選手は「1500mの感覚が残っていて初め突っ込みすぎましたが、最初から一人で行くというレースができたので良かったです」と話した。「まだまだ強い選手がいるのでその人たちに負けないようにしっかり練習を積んで頑張っていきたいです。3000mに関しては優勝したいです」と強い意欲を示した。

山梨学院勢最後のフィールド競技は男子円盤投げに前田匡蔵選手(3年)が出場した。前田は昨年のこの大会に2位に入り、今大会では優勝を狙って臨んだ。円盤投げ競技は、3投までの結果上位8人で再び3投し、6投の中の結果で順位を決める。前田は5月5日に行われた県高校総体で46m32の大会新記録で優勝。南関東大会1投目、46m53と、2投目には48m76と自己ベスト47m22を更新し、出場者中の持ち記録を大きく超える投てきを見せた。結局、この記録が他を寄せつかせず、初の優勝に輝いた。前田匡蔵選手は「もっと投げたかったんですけど、失敗投てきであそこまで投げられたのでまだ行けるなあと思って、少し悔しい部分はあります。最初に記録が出てしまって後半に集中力が切れてしまったのが課題です」と語った。「50m以上を投げて優勝をしたいです」と意気込んだ。他に女子七種競技に出場していた細田耀(2年)はインターハイ出場には至らなかった。

山梨学院勢が4日間の競技でインターハイを目標に戦った結果、出場権を獲得したのは、男子1500m、5000m、女子1500m、3000m、男子円盤投げの5種目4人となった。夏の陸上競技インターハイは7月28日から8月2日まで山形県で開催され、4人は表彰台の頂点に挑む。



文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.6.19