山梨学院パブリシティセンター

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●平成29年度全日本大学ホッケー王座決定戦 
~準決勝、男女とも接戦で天理大に敗れる~
~女子は3連覇を阻まれ、共に3位決定戦に~
《※男女3位決定戦結果を末尾に追記》

平成29年度「第36回全日本大学ホッケー王座決定戦」が6月29日に開幕し7月2日までの4日間の日程で埼玉県飯能市・阿須ホッケー場、駿河台大学ホッケー場で行われている。北海道、北信越、関東、東海、関西から男女各12校が出場し、大学王座を懸けて争う。山梨学院大の女子は、3年連続通算7度目の優勝、男子は昨年3位からの優勝。男女揃っての栄冠を目指した。女子は第1シード、男子は第3シードでともに6月30日の第2戦準々決勝からの登場。女子は関西学院大に10―0で勝利し準決勝に進み、男子は朝日大を6-1で下し、同じく準決勝に進んだ。7月1日午前中に行われた女子準決勝は天理大との対戦。山梨学院は開始6分にPC(ペナルティコーナー)から先制を許すも、2分後にPCからのシュートをGKが弾いたボールをFW今尾明穂(3年)が押し込み同点に追いつく。その後は山学ペースで展開し、18分サークル内で短いパスで繋いだボールをMF小宮晴菜(3年)がタッチゴールし、2点目を挙げた。終盤には天理大にボールをコントロールされ、ディフェンスが手薄になったところをシュートされ同点で前半を終了した。後半21分、ミスからゴール正面に入れられ、この得点が決勝点となり2-3で敗れた。3連覇を阻止された山梨学院は2日、3位決定戦に臨む。男子は、30日の準々決勝を朝日大に6-1で快勝。1日の準決勝は女子と同様、天理大と対戦した。前半は息詰まる攻防で無得点で折り返す。後半序盤にPS(ペナルティストローク)で先制されるが、中盤にFW小川恭平(3年)の豪快なヒットシュートで同点。その後も一進一退を続けるが、終盤28分に天理にシュートを決められ1点を追加された。試合はそのまま終了し、決勝進出はならず3位決定戦に回った。

◆《女子の準々・準決勝の結果》
2年連続優勝の山梨学院女子は、第1シードで2回戦準々決勝から登場。6月30日、阿須ホッケー場で関西学院大(関西第3代表)と対戦、10-0で圧勝。7月1日の準決勝戦に進んだ。今大会、山梨学院は狩野真実(4年 宮城・築館高)と河村元美(4年 大阪・羽衣学園高)が南アフリカで行われているワールドリーグ戦を日本代表として遠征不在、中込汐莉(4年 山梨・巨摩高)を怪我で主力の3人を欠いて臨んだ。準決勝の対戦相手は天理大(関西第2代表)。昨年のインカレ決勝戦で破っている因縁の相手。雨の降りしきる中、試合は午前10時45分に山梨学院のセンターパスで始まった。前半6分、山梨学院は天理大に最初のPC(ペナルティコーナー)を決められ先制を許すと、8分にはPCのシュートを相手GKが弾いたところを12番FW今尾明穂(3年 岐阜・各務原高)が押し込み同点とした。山梨学院ペースで試合が展開する18分にはサークル内での短いパスから7番MF小宮晴菜(3年 長崎・川棚高)がタッチボールでシュート。2-1と逆転。その後、天理大に主導権が移り、ディフェンスが手薄になったところにシュートを決められ再び同点とされ、そのまま前半を終了した。後半序盤、互いに激しく攻め合うも一進一退が続く。中盤、山梨学院は惜しいチャンスを逃すと、21分には、正面にパスを通され、シュートを許し逆転された。その後も山梨学院はドリブル、パスがうまく機能せず天理大ペースを崩せずに、そのまま無念の終了ホーンが鳴った。ここで3連覇7度目の優勝は絶たれた。2日、3位決定戦は前回大会で優勝を争った東海学院大と対戦する。

※PC(ペナルティコーナー)
守備側のチームが、自陣サークル内での反則や、サークル外であっても22.9mラインからゴール側のエリアで故意に悪質な反則をした場合、反則した相手側のチームにペナルティコーナーが与えられる。(得点の入る確率が高いプレー)

平成29年度 第36回全日本大学ホッケー王座決定戦  女子準決勝戦
《山梨学院大VS天理大》7/1 埼玉県飯能市・阿須ホッケー場
● 山梨学院大 2 前半 2-2
後半 0-1
3 天理大 ○
得点 今尾明穂、小宮晴菜 (山梨学院)


試合後、2番MF藤林千子主将は「ものすごく悔しいです。簡単なミスが多く、正直3点目は自分たちのミスが原因で得点されてしまいました。このチームになって課題に挙げられてはいたのですけど、改善していた試合もあったのですが、一番大事な試合で発揮できなかったのが敗因だと思います」と肩を落とした。ジョン・シアン女子監督は「一生懸命戦い、所々いいプレーはしていたのですけど、今日のネックはレシーブミスの多さです。逆転して波に乗るところを連続ミスで簡単に失点してしまい、天理は粘りもありチャンスを活かしたので、今日は一枚上でした」と話した。

◆《男子の準々・準決勝の結果》
第3シードの山梨学院は6月30日に行われた男子2回戦準々決勝は、駿河台大ホッケー場で東海第1代表の朝日大との対戦。結果は6-1と難なく退け準決勝に駒を進めた。1日の準決勝は、女子と同じく天理大(関西第2代表)と対戦。天理大は前回大会に優勝。11月の全日本学生選手権(インカレ)では、山梨学院が決勝で雪辱を果たし優勝した。今大会でも女子とのアベック優勝を目指してきた山梨学院にとって午前中に女子が敗れた一矢を報いる試合となった。時折雨が残る中、午後3時45分に天理大のセンターパスで始まった。前半序盤からスピード感溢れる激しい攻防で一進一退の展開。息詰まる熱戦が繰り広げられるも無得点で折り返す。後半に入り5分、ゴール前で天理大にPS(ペナルティストローク)を与え得点され先取点を奪われた。追いつきたい山梨学院は、12分、サークル内でパスを受けた5番MF大橋洵(4年 滋賀・伊吹高)がシュートを決めて同点と思われたが、その前に反則があったと判断され無効とされた。その直後の14分に、センターパスをサークル内で受けた12番FW小川恭平(3年 山形・置賜農高)が豪快なヒットシュートを決め同点とした。この1点で山梨学院の応援団のボルテージもヒートアップ。しかし、後1点が遠い。終盤28分、天理大は、山梨学院のディフェンスの隙を突きシュートを決めリードした。残り時間も少なくなり、山梨学院はキーパーを下げ、フィールドプレーヤーを1人増やし勝利に執着したが、最後まで得点を奪えず準決勝敗退となった。試合後、両チームは熱戦に互いに健闘を称えあった。男子は2日、福井工業大と3位決定戦を行う。

※PS(ペナルティストローク)=サッカーのペナルティーキックと同じ

平成29年度 第36回全日本大学ホッケー王座決定戦  男子準決勝戦
《山梨学院大VS天理大》7/1 埼玉県飯能市・阿須ホッケー場
● 山梨学院大 1 前半 0-0
後半 1-2
2 天理大 ○
得点 小川恭平(山梨学院)

 
試合後、三澤孝康監督は「どちらが勝ってもおかしくない試合内容で、このような接戦になることは想定してたんですが、お互いアグレッシブに動き回るなかで、互いに少ないチャンスを決められるか、PCが勝負を決めるか、サークル内での一歩の差の勝敗です」と振り返った。この大会後7月3日から日本代表として南アフリカに向うという山﨑晃嗣主将(4年 島根・横田高)は「自分たちの強みである前線でボールを奪い得点するということを意識してやってきたことはできたのですが、数少ないチャンスを決め切れなかったことが敗因だと思います」。3年続けての3位決定戦に回ったことについては、「チームを作って半年経って、まだ完成しきれてない部分があり、この悔しさをバネにインカレでは必ず優勝できるように練習します」と無念さを胸に語った。

山梨学院男女は、昨年11月の全日本学生選手権(インカレ)に天理大に勝利しアベック優勝に輝いた。天理大はその屈辱から山梨学院に対する勝利への執念が勝っていた。試合内容には優劣はなく、まさしく気持ちの差だったのかも知れない。3位決定戦は2日午前中に女子、男子と続けて行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.7.1



◆《追記》女子3位決定戦
山梨学院大は東海学院大に勝利し、3位は確保

昨日3連覇を阻止された山梨学院女子は、宿敵天理大に敗れた悔しい気持ちを切り替え、2日、東海学院大(東海第1代表)との3位決定戦に臨んだ。曇り日の梅雨特有の蒸し暑さの中、午前9時に始まった試合は、山梨学院ペースで展開するも、なかなか得点に結びつかない。準決勝で課題と言ったレシーブの悪さがここでも露呈し、前半21分、ボールを奪われてから失点、先制を許す。後半に入っても、多くの時間を敵陣で試合をコントロールするも、1点が遠い。6分、8番MF岩館聖菜(4年 岩手・不来方高)が振りぬいたボールを13番MF尾本桜子(2年 山口・西京高)がタッチシュートで同点とした。さらに13分に15番MF石橋唯今(4年 島根・横田高)がドリブルで持ち込み、26番FB鈴木美結(1年 岐阜・各務野高)が押し込み逆転した。24分にPCを得ると、2番FB藤林千子主将がパスを振り抜きダメ押しの3点目を挙げた。その後も山梨学院のペースで試合が終了。3位が決定した。女子の結果は、優勝・天理大、準優勝・立命館大、3位・山梨学院大、4位・東海学院大となった。

平成29年度 第36回全日本大学ホッケー王座決定戦  女子3位決定戦《山梨学院大VS東海学院大》7/2 埼玉県飯能市・阿須ホッケー場
○ 山梨学院大 3 前半 0-1
後半 3-0
1 東海学院大 ●
得点 尾本桜子、鈴木美結、藤林千子(山梨学院)

◆男子3位決定戦
福井工業大のディフェンスに手を焼くも、3位を確保

女子の試合に続いて午前10時45分、山梨学院大と福井工業大(北信越代表)の3位決定戦が行われた。山梨学院のセンターパスで始まった試合は、前半、山梨学院がやや優勢のうちに試合が進み、ゴール前に攻め上がりPCを得るなどチャンスをつくるも得点に至らない。互いに無得点のまま終了。後半に入っても相手ゴールを脅かすシュートを再三放つも、相手ディフェンスやGKの好守備に阻まれ得点の芽を潰した。11分PCを得ると3番FB千葉健寛(3年 岩手・沼宮内高)がようやくシュートを決め均衡を破った。その後も、敵陣でプレスをかけ続けるが相手守備が堅く、なかなか突破できずにいたところ。24分、7番MF小澤航太(2年 山梨学院高)がドリブルでセンター内に持ち込んだパスを11番FW上澤祐斗(3年 岩手・沼宮内高)が合わせゴール右にヒットシュートを決め突き放した。男子は3年連続の3位となり、次大会に捲土重来を期す。男子の結果は、優勝・立命館大、準優勝・天理大、3位・山梨学院大、4位・福井工業大となった。

平成29年度 第36回全日本大学ホッケー王座決定戦  男子3位決定戦
《山梨学院大VS福井工大》7/2 埼玉県飯能市・阿須ホッケー場

○ 山梨学院大 2 前半 0-0
後半 2-0
0 福井工業大 ●
得点 千葉健寛、上澤祐斗(山梨学院)

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.7.2