山梨学院パブリシティセンター

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●第15回アルテア七夕まつり2017
~酒折夏の風物詩。学生、地域住民が触れ合う~
~ロマン溢れる“七夕の星”に願いを託す~

山梨学院恒例、初夏の風物詩「アルテア七夕まつり」が7月7日、大学キャンパスセンター棟STAGE21で開催された。毎年7月の第1金曜日に催されていたものが、今年は、正しく暦どおりの7日開催になった。2003年に始まった七夕まつりは今回で15回を数え、学生や教職員、地域住民など多くの人が集まり、賑わいを見せた。甲府のこの日の日中は、34度を超す真夏日となったが会場は色とりどりの吹流しや七夕飾り、願い事が書かれた短冊が飾られ、七夕まつりをより涼しげな風情に醸し出していた。会場には焼きそばやかき氷などの出店のほか、山梨学院短大食物栄養科による人気の揚げパンなど、20店あまりの出店が軒を連ね、来場者を楽しませていた。ステージでは、山梨学院ジュニアオーケストラや山梨学院ウインドブラスアンサンブルの演奏、山梨学院小学校のアルティーズJr.によるチアダンス、2組のゲストの歌も披露され、来場者から大きな拍手が贈られた。七夕まつりのフィナーレには、カウントダウンで会場の照明が落とされ、ステージ上部に天の川が投影された。来場者は幻想的な雰囲気の中で、年に一度の夜空の彼方のロマンティックな巡り合いに願い事を託した。

「星に願いを」。7月7日、七夕は、天の川を挟んだ織女星(織姫)と牽牛星(彦星)が年に一度、巡り合うロマンティックな伝説。願い事を短冊に込めて祈る行事で日本では古くから大切にされてきた。七夕は古代中国から伝わった祭りで、機織が上手な織女にあやかり、裁縫が上達するよう祈る風習として行われた。江戸時代には、和歌や書道の上達も願うようになり、現代に至っては、七夕の日にはさまざまな願い事をするようになった。子どもの頃に聞かされた織姫、彦星の話。七夕に願い事をする風習は大人になった今でもロマンの夢が広がる。

今年で15回を数える「アルテア七夕まつり」には、学生を初め、教職員、家族連れなど地域住民が多く集まった。この日の甲府は34度の猛暑日になったものの、夕方に雷とともに凄まじいにわか雨に見舞われた。その雨も出店が開かれる午後4時30分には上がり、暑さを和らげた。会場になったキャンパスセンターSTEGE21周辺には、願い事を書いた短冊や吹流しなど色とりどりの七夕飾りがなびき、七夕まつりをより涼しげな風情に醸し出した。また、今年も多くの出店が軒を連ね、祭り定番の焼きそば、たこ焼き、焼き鳥、山梨特産の新鮮フルーツ、かき氷や金魚すくいなどのほか、会場に響く呼び声や、香ばしい匂いも相まって多くの人が出店に列を成した。中でも山梨学院短期大食物栄養科によるきなこ揚げパンや販売7年目を迎えるアルティ&ベッキーのオリジナルクッキーは、人気商品として定着。この日用意した揚げパン700個、クッキー130個は完売した。食物栄養科2年の中平菜月さんと渡辺みず季さん(右から)は「作業はかなり大変なのですけど、お客さんがたくさん買ってくれるのでうれしいです。揚げパンは揚げたてを売るのでお客さんの回転が速いと作業スピードが要求されます。クッキーは、今週の水曜日の実習で作りました」と話した。これら運営をサポートしているのが学生有志として学生会や樹徳祭実行委員会のメンバー。会場設営や模擬店運営などで七夕まつりを支えている。学生会の後藤広憲会長(政治行政学科3年)は「準備は21人のメンバーで今日を除くと4,5日掛かりました。主にステージ周りの吹流しやテントが建てられるように工夫をしました。長年続いている行事なので自分たちなりの色を出してお客さんに来て貰えるような工夫をしました」。学生会の工夫の一つが、七夕飾りを設置した一角に誰でもその場で願い事が書けるコーナー。多くの小・中・高校生が短冊に願い事を書き、笹の葉に飾っていた。樹徳祭実行委員会の小澤翔委員長(法学科3年)は「学生センターと打ち合わせでテントの建て方や配置、電源の確保など会場の基礎的な部分をやりました。テントの数が多くてその際に準備が掛かったり、約30人というメンバーなので情報の徹底が難しかったりしました。七夕まつりの経験が、樹徳祭では大きく活きます。特に1年生が予行演習としてできるのでいい機会となります。お客さんの笑顔が見られることが我々の一番の幸せだと思っているので準備する甲斐があります」と笑顔で語った。清掃活動や音楽祭開催などで地域と密着した活動を続けている『さかおり倶楽部』の川崎博代表は「15年前に私と上條教授が立ち上げ、地域の人を巻き込むためには大学の学生会が主催するようにしました。この祭りには例年2000人位来ていただいていますが、地域が一緒になる行事などが少なくなっている今、地域と学生が上手く共有するような企画をどんどんやっていかねば地域に開かれた大学とはいえません」と語った。今年は、さかおり倶楽部に協賛する企業有志だけで11点もの模擬店を出店し祭りを盛り上げていた。

午後6時、「第16回アルテア七夕まつり2017」のステージイベントが山梨学院ウインドアンサンブルの演奏するファンファーレで始まった。初めに主催者を代表して込山芳行学生センター長が「七夕まつりは10月末の『樹徳祭』に匹敵する山梨学院のイベントです。近隣の皆様も多数おいでいただいていると思いますが、このお祭りが末永く山梨学院の活力と活気の源となるような素晴らしいお祭りなるように念じています。天候も気候も雰囲気も申し分のない100%のところで開催できるこのお祭りを大いに楽しんでください」と挨拶。ステージイベントは山梨学院小学校の児童を中心に構成された山梨学院ジュニアオーケストラ27人による心地よい調べを初めに、大学・短大生で構成する山梨学院ウインドブラスアンサンブルの力強い演奏、山梨学院小トワライトスクールのアルティーズJr40人の切れのあるチアダンス演技やゲストのアイドルグループのパフォーマンス、アコースティックギターとヴァイオリンディオの演奏が続き、初夏の夕べを彩った。

午後8時。七夕まつりのフィナーレは、11月11日に行われる第19回ライトダウンやまなしのプレイベントとして、10カウントによるカウントダウンで会場周辺の照明が落とされると、ステージの上部にプロジェクターにより映し出された“天の川”が浮かび上がった。夕方のにわか雨で洗われた夜空にぽっかりと月が浮かび星もいくつか浮かんだが満天の星空を眺めることはできなかった。それでも会場の来場者はそれぞれの願い事を、今年も年に一度のめぐり合いを遂げたであろう牽牛(アルテア)、織女(ベガ)の七夕の星に託した。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.7.8