●中国の教育・研究機関と学術交流協定を締結
~平湖市職業中等専業学校と教育提携~
~中国人事科学研究院と学術交流協定~
山梨学院大学はこのほど、中国の平湖市職業中等専業学校と中国人事科学研究院と教育提携・学術交流協定を締結した。山学大では、1986年にアメリカのパシフィック大学と姉妹校提携を締結して以来、海外の教育機関や研究機関と学術交流協定等を締結している。中国の教育機関とは1993年に重点大学の一つである南開大学との締結を皮切りに、各大学と姉妹校提携・学術交流協定・単位互換協定等を結び、これまで留学生や研究員の受け入れ、共同シンポジウムの開催等を行っている。7月3日には、平湖市職業中等専業学校と教育提携を締結し、同校と山学大とが一体となって同校学生の山学大への留学支援や同校教員の山学大での短期研究の支援が確認された。また、7月11日には、中国人事科学研究院と学術交流協定を締結。これまでも研究員の受け入れや隔年でシンポジウムの開催をするなど共同研究や交流を続けており、今回の学術交流の更新・締結により、さらなる連携や共同研究が期待される。
■平湖市職業中等専業学校との教育提携締結(2017.7.3)
平湖市職業中等専業学校は中国浙江省の平湖市にあり、職業教育(機械・電気・外国語等)のほか、大学入試に向けた教育も行っている。山学大とは2013年から交流を開始し、短期留学生や客員研究員の受け入れをしている。現地の日系企業に就職する卒業生も多いことから、このたび文化交流と教育提携締結の運びとなった。当日は平湖市人民政府の方曉烈副市長を筆頭に平湖市職業中等専業学校の胡紅一書記など平湖市の行政・教育関係者が平湖市教育訪問団として来校。今回の協定では、「3+0.5+4」の協定に向けた内容を協定書に明記。(「3+0.5+4」は、平湖市での中等職業教育期間の3年と、日本への留学に向けた日本語教育期間(平湖市)の半年(0.5)を意味し、4は、日本語教育期間の後に日本語等の学力試験を経て、正規留学生としての山梨学院大学に入学する4年間の教育提携を意味している)。この他、平湖市職業中等専業学校の日本語教員の短期研究の受け入れについても協定内容に盛り込まれている。古屋忠彦学長は「中国と日本は古い歴史があり、お互いを尊重しあうアジアの大国であります。本学は25年ほど前に中国の重点大学である南開大学や復旦大学と交流を始め、留学生からは高い評価を頂いております。これから時間をかけて相互理解を深め、協定が実り多いものになるよう努力を続けたいと思います」と挨拶し、方曉烈副市長が「日本と中国は古い歴史があり、遣唐使は平湖から日本に出発しています。平湖は紅楼夢の舞台にもなっていて貨物の交易も盛んです。今後も両校の絆を強く深めていき、沢山の学生が山梨学院大学に入学し、日本の現代の知識を学ばせてもらいたいと思います」と挨拶。古屋学長と胡書記が協定書を交換し、両校の提携がスタートした。
■中国人事科学研究院との学術交流協定締結(2017.7.11)
中国人事科学研究院の前身である中国人事部行政管理科学研究所は1992年に設立され、翌年、山学大と学術交流協定を締結。同研究所は公共行政、人事管理、人的資源などの研究に取り組み、近年では国や地方政府との共同研究も行われている。山学大とは中国の教育事情に関する研究、研究員の受け入れや隔年でシンポジウムの開催を行っている。同研究所は行政改革の一環で他の研究機関と合併し、中国人事科学研究院として再編され、このほど双方の学術交流の提携をさらに発展させるために協定を更新。この日は、中国人事科学研究院の李志更副院長と同研究院公共管理与人事制度研究室の助理研究院らが来校。山学大の古屋学長は「四半世紀前に中国の重点大学と交流を始め、本学の経営系学部への留学生受け入れ等今日まで学生交流は活発に行われております。中国は経済成長により大きく様変わりし、新しい時代がやってきたように感じます。本学も昨年創立70周年を迎え、もう一度原点に帰り、さらに高みを目指して、新しい発想で交流を展開していきたいと思います。これを機会にもう一度成すべきことを関係者で研究し、学び直しをしてスタートしたいと思います」と挨拶し、李志更副院長は「新しい協定書は両機関の知恵が詰まったものだと思います。今回の交流協定は私たちの共同研究に大きな作用をもたらしてくれると思います。90年代に山梨学院大学と協定を結んだことで、日本の行政等多くの知識を学ぶことができ、私たちの研究にとても有益なものになりました。この協定によって山梨学院大学と中国人事科学研究院に美しい素晴らしい未来が待っていると思います」と挨拶。古屋学長と李副院長が協定書を交換し、両機関の新たな協定がスタートした
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2017.7.11