山梨学院パブリシティセンター

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●2017全国高校野球選手権山梨大会 準々決勝戦
~甲府工高と最後まで息詰まる接戦を制する~
~八回同点に、代打佐藤颯がスクイズで勝ち越す~

「第99回全国高校野球選手権山梨大会」、大会9日目準々決勝戦2試合が7月19日、甲府市・山日YBS球場で行われた。2年連続7度目の甲子園出場を目指す山梨学院高校は、第1試合で甲府工業高と対戦した。この日も朝から日差しが容赦なく照りつけ気温が上昇。午前10時、山梨学院の先攻で始まった。試合は一回表に先頭打者中尾勇介(2年)の二塁打と四球で先取点のチャンスに、一死後、走者三塁二塁に4番小林侃汰(3年)が右前適時打で1点を先制。続く5番丹沢海輝(3年)の遊撃ゴロの間に1点を追加した。山梨学院の先発は肩の故障も癒え、この大会初めて先発を託された。立ち上がり一死後、内野安打の走者を置いて3番打者に三塁横を抜く左翼線に二塁打され1点を返された。その後山梨学院打線は、五回を除いて六回まで先頭打者を塁に出し得点を狙うも、後が続かず追加点が奪えない。吉松も走者を出すものの要所を締め、五回まで追加点を許さずにいたが、六回一死後、安打と二本の二塁打を浴び2-3と逆転を許した。七回にも1点を追加され2点を先行された。主導権を甲府工高に握られたかに見えたが、山梨学院は八回、無死、二塁一塁から犠打で走者を進めると、9番広瀬巧真(3年)の三塁ゴロを三塁手の悪送球で2者が生還し同点に追いついた。さらにその悪送球で三塁に達していた広瀬を代打佐藤颯がスクイズを決め1点を勝ち越した。7回途中から吉松を継投した石井友樹(3年)が2回をきっちり締め接戦を制した。山梨学院は4強一番乗り、22日(土)に準決勝戦に臨む。

準々決勝戦は大会9日目(19日)・10日目(20日)に各2試合が行われ、4試合とも公立校と私学の対戦となる。9日目の第1試合に山梨学院が登場。創立100周年の節目に優勝を狙う甲府工業高との対戦となった。午前10時。甲府市の気温はすでに30度。球場では「熱中症に十分注意し、こまめに水分を補給しましょう」とアナウンスが呼びかける中、平日にも関わらず、内野席には熱心な高校野球ファン、両校の応援団、保護者などが多く集まり熱い声援を送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合は山梨学院の先攻で始まった。一回表、先頭打者の中尾勇介(2年)が左翼線を破る二塁打で出塁。2番五十嵐寛人(3年)は四球と早々にチャンスを作る。3番栗尾勇摩(3年)が一ゴロで2者を進塁させると4番小林侃汰(3年)の右前適時打で先制。続く5番丹沢海輝(3年)の遊撃ゴロの間にさらに1点を追加した。山梨学院は肩の故障も癒えた左腕吉松塁(3年)をこの大会初の先発のマウンドに送った。一回裏、一死後2番打者を内野安打で出塁させると、続く3番打者に三塁横を抜く二塁打で1点を返された。山梨学院は五回を除く六回まで先頭打者を出し、チャンスを作るも後一本が出ずに追加点を奪えない。吉松も五回まで走者を背負うものの、後続を抑え得点を許さなかったが、六回裏一死後、5番打者に左前打、続く6番には中堅越え適時三塁打、7番打者には中堅越え適時二塁打で2点を奪われ逆転を許した。七回裏にも先頭打者に内野安打され、犠打後に左前打で走者三塁一塁。二死後に右中間適時二塁打を打たれ1点を追加、2点の先行を許した。山梨学院はその回の表に先頭の2番五十嵐が左翼へ本塁打と思われる打球を放ち、二塁打と判定されたが本塁打と判定が覆り、それを巡り約10分間の中断の後、結局再び二塁打と判定が戻される“幻の本塁打”で試合は一時紛糾した。八回表、先頭打者6番清水玄司(3年)が中前打で出塁。7番松尾孝太(3年)が死球で無死二塁一塁。次の8番石井友樹(3年)は七回二死から吉松からマウンドを引き継ぎ打席に立った。石井はきっちり犠打で走者を進めると、続く9番広瀬巧真(3年)の三塁ゴロが失策(暴投)を誘い三塁二塁から一気に生還、同点に追いついた。打った広瀬も三塁まで進塁。続く1番中尾の代打にバントの得意な佐藤颯(3年)が送られた。佐藤は6球目にスリーバントスクイズを決め逆転に成功した。九回裏、石井は一死から安打と四球でピンチを招いたが、後続をしっかり抑え勝利した。大会の中で成長していくことをテーマにしている山梨学院は耐えて耐えた末に掴み取った勝利を糧に次の大きなステップに変えていく。あと2試合死に物狂いで立ち向かえ。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院高 2 0 0 0 0 0 0 3 0 5
甲府工業高 1 0 0 0 0 2 1 0 0 4

山梨学院高
[投手]吉松→石井 [捕手]五十嵐 
吉松6回2/3 投球数105 安打11 四死球2 三振6 
石井2回1/3 投球数 27 安打 1 四死球1 三振2 
[打撃] 安打8《二塁打:中尾1・広瀬1・五十嵐1 安打:小林1・清水2・中尾1・
広瀬1》 四球6 三振4
[交代] 中尾(左)→(H)佐藤→村田海斗(左/3年) 

試合後、吉田洸二監督は「厳しかった。工業は強かった」と開口一番。「公立であれだけしぶとく強い。一度は負けを覚悟しました」と相手を称えた。「でもうちもベストを尽くしましたし、吉松も普通に戻りました。(打たれたのは)工業のバッティングが良かったからです。今日はゆっくりしたい」とほっとした表情を浮かべた。

準決勝は7月22日(土)午前10時、甲府市・山日YBS球場で日本航空高校と決勝を懸けて対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.7.19