●2017全国高校野球選手権山梨大会 準決勝戦
~この試合も石井が好投。日本航空との接戦を制する~
~決勝戦は2年連続甲子園を懸け東海甲府と激突~
「第99回全国高校野球選手権山梨大会」、準決勝2試合が7月22日、甲府市・山日YBS球場で行われた。今年の準決勝も昨年に続き私学同士の対戦となった。山梨学院高校は、午前10時、第1試合に前回大会と同じく日本航空高との戦いになった。試合は、日本航空高の先攻で始まった。山梨学院は、この大会3度目の先発右の石井友樹投手(3年)がマウンドに上がった。1回表、2番打者に中前打を打たれたが後続を併殺打で打ち取り上々の立ち上がり。1回裏の山梨学院の攻撃は、二死後、五十嵐寛人(3年)、栗尾勇摩(3年)が連続安打。続く5番小林侃汰(3年)が適時打を打ち1点を先取。その後、2つの四球で押し出し、この回2点を奪った。先発の石井は、直球と変化球の制球が良く五回に左翼越えの本塁打を浴びたものの、8回まで4安打6三振と好投した。打線は、二回以降立ち直った相手投手に抑え込まれ追加点が奪えない。六回裏一死後、7番松尾孝太(3年)、石井友樹(3年)の連続安打。それに続き、9番広瀬巧真(3年)が停滞ムードを一新する左中間適時二塁打で追加点を奪った。七回裏には先頭の3番五十嵐寛人(3年)が右翼フェンス直撃の三塁打で出塁。次の栗尾が四球を選び、無死三塁一塁。後続に適時打は出なかったものの、併殺崩れの間に生還し1点を加点した。最終回、山梨学院は好投の石井から吉松塁(3年)に継投。吉松は苦しみながらも1点に抑え、4-2で試合を締めた。明日、山梨学院は第2試合の勝者、東海大甲府高との2年連続の決勝戦に臨む。
今大会も11日目となり準決勝を迎えた。準決勝には前回大会同様、2試合とも私学対決になり、対戦相手は第1試合、山梨学院高対日本航空高、第2試合に東海大甲府高と駿台甲府高の対戦となった。山梨学院の試合は午前10時から。応援席には野球部員を初め、吹奏楽部や一部を除く生徒約800人、教職員、保護者などが一塁内野席に陣取り熱い声援を送った。この日は、小中高の夏休み初日ということもあり、スタンドには多くの家族連れも詰め掛けた。試合は、日本航空高の先攻で始まった。山梨学院は、この大会3度目の先発右の石井友樹投手(3年)がマウンドに上がった。
1回表、石井は、2番打者に中前打を打たれたが後続を併殺打で打ち取り上々の立ち上がり。1回裏の山梨学院の攻撃は、二死後、五十嵐寛人(3年)が左前打、栗尾勇摩(3年)が右前打と連続安打を放つと、続く5番小林侃汰(3年)が中前適時打で1点を先制。その後、2つの四球で押し出し、この回2点を奪い幸先の良いスタートを切った。先発の石井は、130キロ台の直球と110キロ台の変化球の制球が良く五回に甘く入った直球を左翼越えにソロ本塁打を浴びたものの、8回まで散発の4安打6三振と好投した。打線は、二回以降立ち直った日本航空エースの松尾勇斗投手(3年)に抑え込まれ追加点が奪えない。六回裏一死後、7番松尾孝太(3年)の右前打、石井友樹(3年)の左前連続安打とようやく打線が繋がり、それに続き、9番広瀬巧真(3年)が停滞ムードを一新する左中間適時二塁打で追加点を奪った。七回裏には先頭の3番五十嵐寛人(3年)が右翼フェンス直撃の三塁打で出塁。次の栗尾が四球を選び、無死三塁一塁。後続に適時打は出なかったものの、併殺崩れの間に生還し1点を加点した。最終回、山梨学院は好投の石井から吉松塁(3年)に継投。抑えを期待された吉松は制球が定まらず一死後、安打、死球、四球で満塁のピンチに次打者の三塁ゴロの間に三塁走者が生還。1点を返される。なおも二死三塁二塁。一打同点となるも、最後は踏ん張り、苦しみながらも1点に抑え4-2で試合を締めた。明日、山梨学院は第2試合の勝者、東海大甲府高との2年連続の同校決勝戦に臨む。4季連続山梨県大会優勝と2年連続の夏の甲子園出場に大きな期待が集まる。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 | |
日本航空高 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
山梨学院高 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | X | 4 |
山梨学院
[投手]石井→吉松[捕手]五十嵐
石井8回 投球数84 安打4 四死球1 三振6 失点1
吉松1回 投球数28 安打1 四死球2 三振0 失点1
[打撃] 安打8《三塁打1:五十嵐1 二塁打:広瀬1 安打:五十嵐1、栗尾2、小林1、松尾1、石井1、》 四球7 三振3
[交代] 石井→(H)村田海斗 丹沢(右)→(H)山本→関口俊哉(右)
試合後、吉田洸二監督は「石井はコントロールが良く100点」と誉めた。「打線は60点。追加点を取りたいと焦っている。吉松が上がってこない。プランがあったが変更も有り得ます。あのピッチングでは。もう一度考え直します。一度は死んだ身なので、明日は最後なので全力でぶつかります」と言葉少なく話した。停滞ムードを吹き飛ばす貴重な追加点を入れた広瀬巧真選手は「ボール球だけは見逃していこうと思っていて、来た球をしっかり振り抜こうと、打った球は直球です。打撃は後半徐々に上がってきています。接戦の中でも勝てていくのがチームの強さだと思うので接戦になっても諦めずに勝利を信じてやっていきたいです」と意気込んだ。栗尾勇摩主将は「この大会通して楽な試合は一つもなく、今日もいい相手に、自分たちの力は全部は出し切れませんでしたけど、追加点も1点1点取ることができて決勝に弾みがつく試合でした」と振り返った。「明日はどちらが来ても鍛えられている野球をしてくるチームですが、相手を気にするよりも自分たちの力を全部出すことを意識して最後は、勝っても負けても笑って終われるよう、悔いのないようにプレーをしたいです」と全力プレーを誓う。
対戦後敗れたチームが勝ったチームに『自分たちのためにも甲子園へ』の思いを込め千羽鶴を贈る恒例の儀式がこの日も行われた。日本航空高校選手が山梨学院高の選手が試合後のストレッチを終えるまでの長い時間待ち続けてくれ、山梨学院野球部員に勝利を託して手渡された。エールを交換した後、日本航空高、山梨学院高の両部員全員が記念写真に納まった。
決勝は明日7月23日(日)午前10時、甲府市・山日YBS球場で2年ぶりの夏の甲子園を狙う強豪校東海大甲府高と激突する。山梨学院高はレギュラー選手8人が3年生のチーム。自覚と覚悟を持って戦え。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.7.22