●第99回全国高校野球選手権大会壮行会
~山梨県勢の歴史を変えるプレーを見据える~
~一致団結!プレー、応援でともに日本一へ~
山梨学院高校は7月27日、「全国高等学校野球選手権大会」へ2年連続7度目の出場を決めた野球部の壮行会が山梨学院高体育館で開かれた。吹奏楽部が演奏する甲子園の大会曲「栄冠は君に輝く」の演奏に合わせ、全校生徒約1000人が手拍手で迎えるなか、練習で真っ黒に日に焼けた部員、吉田洸二監督、松崎将部長ら69人が壇上に上がった。挨拶で山内紀幸校長は「仲間を信じ、監督を信じ、その信頼感を持ち、ぜひ甲子園大会では山梨学院ビッグウエーブを起こして欲しい」と激励。生徒を代表して、望月梨生生徒会長は「私たちも戦います。全員で戦いプレーでも応援でもともに日本一を目指しましょう」と激励の言葉を述べた。続いて生徒全員で折った千羽鶴と花束が栗尾勇摩主将と小林侃汰副主将に贈られ、栗尾勇摩主将が「ひとつでも多く勝ち山梨学院、そして山梨県勢の歴史を変えられるように頑張っていきたい」と甲子園での健闘を誓った。応援団・チアリーダー部・吹奏楽部を中心に校歌斉唱が行われ、吹奏楽部が演奏する曲に合わせ全員の手拍子で、山梨学院高野球部を甲子園へ送り出した。選手たち一行は8月1日に甲子園に向け出発。4日に大会組み合わせ抽選会が行われ、7日に開幕する。
吹奏楽部の演奏する甲子園の大会曲「栄冠は君に輝く」が鳴り響く中、体育館に集まった約1000人の生徒と教職員の手拍子に迎えられ、栗尾勇摩主将を先頭に真っ黒に日焼けして鍛え上げられた登録メンバー18人とベンチ入りを果たせなかった選手、マネージャー、吉田洸二監督、松崎将部長ら野球部計69人と来賓者などが壇上に上がった。初めに挨拶に立った山内紀幸校長は「昨年と違って勢いがあるチームではなかった。ただ、今大会の状況でも勝ち抜いてきた。それでも勝ってきた。それは、ここにいる野球部の選手たちが冬場の文字通り血の滲む辛い練習を耐え、そして昨年の甲子園の経験を踏まえて、一枚も二枚も強くなった証だと思います。決勝戦、長い長い滑走路を走って、最後ようやく離陸することができました。この勢いを持って、仲間を信じ、監督を信じ、その信頼感を持ち、ぜひ甲子園大会では山梨学院ビッグウエーブを起こして欲しい」と全選手を激励した。次に来賓の山梨県高等学校野球連盟浅川英三会長、朝日新聞社甲府総局藤森千秋総局長が挨拶。続いて佐藤善毅山梨学院高PTA会長・野球部後援会長は「PTA会長に就任した年にともに甲子園に行けることを誇りに思います。本校野球部が持っている力や予選で見せてくれた“絶対に負けない”といった気迫を甲子園のグラウンドで十分に発揮できるように我々全員が一致団結してグラウンドとベンチとスタンドが一緒になるよう、ここはアウェーではなくホームだと思えるような応援をしていきたい。野球部の皆は甲子園で十分に暴れ、また、楽しんできていただきたい」と激励の言葉を述べた。応援する生徒を代表して生徒会の望月梨生会長は「県大会では応援でも絶対に相手校に負けないよう、スタンドから声を出して私たちは選手の皆さんをバックアップし続けました。甲子園でも私たちは全国レベルの応援を全員で力の限り届けることを約束します。選手の皆さんは選ばれし者しか踏むことができない野球の聖地、甲子園で輝く姿をぜひ見せてください。私たちも戦います。全員で戦いプレーでも応援でもともに日本一を目指しましょう」と激励。次に松崎将部長が大会規定でベンチに入る18人のメンバーを紹介した。チームを代表して挨拶に立った吉田洸二監督は「私たちは全国の舞台で勝とうということでこのチームはスタートしました。県予選では非常に厳しい戦いが続き、途中からは甲子園に出ることが難しいという状況の時もありましたが、初志貫徹。最初の気持ちを思い出し、私たちは山梨学院野球部史上最高の夏を今年は達成したいと思います。私たちは皆様方の応援があるとあのような大きい舞台では非常に心強いです。一生懸命全力で今年は戦います。昨年は正直“甲子園に出られて良かったな”と半分、出たことに満足していたところがありました。今年は全国で勝つという強い気持ちを持ち練習しています。どうか応援の程よろしくお願いします」と挨拶した。引き続き、必勝を祈願して生徒全員で折った千羽鶴と花束が栗尾勇摩主将と小林侃汰副主将に贈られ、それに応えて栗尾勇摩主将は「甲子園では自分たちの持ち味である粘り強さ、精神力、そして追い込まれた時の底力で全国の強豪に立ち向かっていきたいと思います。そして甲子園という舞台でプレーできることに感謝して、ひとつでも多く勝ち山梨学院、そして山梨県勢の歴史を変えられるように頑張っていきたい」と甲子園での健闘を誓った。最後に応援団の田中ともかさん、深澤菜月さんの音頭で、チアリーダー部・吹奏楽部を中心に生徒全員で校歌斉唱、「突撃のテーマ」、「ビッグウエーブ」の曲に合わせ壮行を行い、山梨学院高野球部を甲子園へ送り出した。
栗尾主将とともにチームを牽引した小林侃汰副主将は「決勝戦では何とか先制点が欲しかったのでとりあえず単打を狙い結果が出たので良かったです。自分はプレーでチームを引っ張るタイプなので、県大会ではそれができなかったという感じがあるので、甲子園では自分のプレーでそれを見せたいです」。好リードで投手の好投を導いた五十嵐寛人選手は「昨年の反省もあるので、それを踏まえ同じ失敗をしないように、山梨学院史上初の『歴史を塗り替える』という意味で今までやってきたので、それをチームでしっかり守り勝てればいいなと思います。エースの調子が悪い分、石井がしっかりしてくれたので勝てたと思うので、ピッチャーも何枚も残っているので出たピッチャー全員をしっかりリードしながら勝ちに繋げられればいいなと思います」。県大会後半を堅実な守備とシェアな打撃で優勝に貢献した廣瀬巧真選手は「今まで打てなかった分、ああいう場面で打てたということは自分の中でも大きいですし、これからにも繋がると思うのですごくうれしいことでした。昨年より経験者が多い中で自分たちが引っ張って行って、今年のチームでの自分の役割を果たせるよう精一杯やってきたいです。守備ではアウトにできるところはしっかりアウトにし、ピッチャーを助けて、その中でファインプレーが出たらいいかなと思っていますし、しっかりアウトを積み重ねていくことを目標にやっていきます」とそれぞれ意気込みを語った。
選手たち一行は8月1日甲子園に向け出発。4日に大会組み合わせ抽選が行われ、7日、開会式後に第1試合が行われる。涙の猛練習に耐えた選手の2年連続夏の甲子園での熱い戦いが始まる。県勢初の決勝を見据えて!
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.7.27