山梨学院パブリシティセンター

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●子育て支援事業「親子でクッキング」
~減塩を意識したオリジナルの野菜スープも調理~
~調理を通じ「食」に関する興味・関心を高める~

山梨学院幼稚園子育て支援センターは8月22日、山梨学院短大調理実習室で「親子でクッキング」を開催した。この催しは、山梨学院子育て支援センターの子育て支援事業の一環として、親子で一緒に楽しく調理し、子どもたちの食材や調理への関心を高めることを目的に実施している。午前・午後合わせて51組の親子が参加し、毎年開催を心待ちにしているリピーターの親子の姿も数多く見受けられた。山梨学院短大食物栄養科の深澤早苗教授が講師を務め、深澤教授の指導を受けながら親子は協力してワインビーフとマッシュポテトのあつあつドリア・みんなで選んだ野菜のスープ・カルピスメロンのゼリーの3品を作り上げた。幼稚園スタッフや食物栄養科の学生も適宜調理補助やアドバイスをして、親子をサポート。子どもたちは保護者に手を借りながら包丁で食材を切ったり、具材を炒めたりと楽しみながら調理を行った。今回も子どもたち自身が自由に食材を選択し、減塩を意識したオリジナルの野菜スープを調理。子どもたちは親子での調理を通じ、食への興味や関心を高めていた。

「親子でクッキング」は山梨学院幼稚園子育て支援センターの子育て支援事業(施設開放・地域交流事業)として今年で7回目を数える人気講座。毎年多くの応募があり、それに対応するため、午前・午後の2部制で実施している。年中児から参加ができ、リピーターの参加率が高く、毎年開催を心待ちにしている親子も数多く参加した。今年度は午前・午後の部合わせて51組の親子が参加し、年中児から小学校6年生までの子どもたちが保護者と一緒に調理を行った。山梨学院短大食物栄養科の深澤早苗教授が講師を務め、幼稚園スタッフや食物栄養科の学生も調理補助として協力し、親子をサポートした。この日のメニューは、ワインビーフとマッシュポテトのあつあつドリア・みんなで選んだ野菜のスープ・カルピスメロンのゼリーの3品。深澤教授は、調理手順の説明とともに家庭で調理を行う場合の注意点やアレンジ方法などについても説明を行った。この後、参加者はグループごとに分かれ調理を開始。子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら、包丁で食材を切ったり、具材を炒めたりと調理を進めた。今回も子どもたち自身が自由に食材を選択して調理するメニューが設定された。キャベツ、白菜、人参、えのきだけ、ズッキーニ、ワカメなどの中から3種類以上の食材を選び、ベーコンなどの共通の具材・調味料と合わせ、オリジナルの野菜スープを調理。山梨県の食塩摂取量が問題になっていることから、スープにおける塩分濃度の目標は0.6%に設定され、減塩を意識した味付けがなされた。調理後には、塩分濃度の測定が行われ、各グループとも目標値をクリアし、コンソメベースの野菜の旨味が凝縮されたオリジナルスープを完成させた。およそ1時間半で料理は完成し、全員で手作り料理を実食。子どもたちは、自分たちで作った料理を口に運び満足そうな表情を浮かべ、保護者はその様子を写真に収めるなどしていた。講師の深澤教授は料理の減塩について「今回のスープの塩分の測定値は0.3~0.6%でした。子どもにはちょうど良い濃度かと思いますが、大人には薄く感じたかもしれません。子どもは味を感じる味蕾の数が多いので、子どもの方が味に対して敏感になると思います。山梨県は塩分の摂取量が高く、全国的にも減塩指導がされています。大人になってから減塩することはなかなか難しいので、できるだけ小さいうちから薄味に慣れる生活を心がけて頂ければと思います」と親子に語りかけた。また、食事中の各テーブルをまわり、保護者からの質問に答えたり、家庭での調理方法のアドバイスなどを行った。一通り食事が終わると、食器洗いや調理器具の片付け、ごみの分別などの後片付けを協力して行い、「親子でクッキング」は終了した。子どもたちは、保護者やお友達とともに夏休みのひと時を過ごし、食への興味・関心や調理の楽しさを実感していた。
文、カメラ(Y.Y)2017.8.22