●2017日本学生選手権水泳大会 開幕初日
~男女別大学対抗戦。学生スイマーが激突~
~山学3選手が決勝に進出するも上位ならず~
「第93回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)」が大阪・東和薬品ラクタブドームで9月1日に開幕した。大会は3日までの3日間の日程で行われる。競泳のインカレは母校の名誉と誇りを懸け、仲間の思いを背負い日本一を争う男女別大学対抗戦。個人の成績を集計して得点を競い順位を決める。予選はタイムレースで上位8人が決勝へ、9位から16位までがB決勝に進出する。初日、男女各6種目が行われ、山梨学院は全個人種目に25人、男女リレーにそれぞれ4人が出場した。そのうち4種目で個人5人、リレーで男女が予選を通過B決勝にまわった。山梨学院は前大会で女子が3年ぶりにシード権を逸し、男子もシード権入りを目指したが今回はともにノーシードからの戦いになった。女子50m自由形は、林もも香(2年)がB決勝に進み8位。生田真結(4年)が決勝に進み6位に入った。ユニバーシアード日本代表に選出された陶山周平は男子400m自由形予選を5位で通過、決勝では本来には程遠い泳ぎで6位と上位に食い込めなかった。同種目の豊田将大(3年)はB決勝に進み8位となった。女子200mバタフライでは熊本真季(4年)が予選8位で通過、決勝に進出したものの、記録も順位も伸びず8位だった。また、インカレの華、男女リレー競技では初日に行われた400mフリーリレーで山梨学院勢は男女ともにB決勝にまわり、男子3位、女子は4位と健闘した。山梨学院は他に各個人種目に20人の選手が出場したが予選を通過できなかった。
日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)、今年のキャッチコピーは『負けられへん戦いが今ここに。大阪夏の陣!』。大阪を舞台に学生スイマーが母校の名誉と誇りを懸けて日本一の座を争う“水をも熱くする”男女別大学対抗戦。会場になった大阪・東和薬品ラクタブドームは初日から各大学の応援の火花が散り盛り上がった。この日は午前中に男女50m自由形、男女400m自由形、男女200mバタフライ、男女背泳ぎ200m、男女100m平泳ぎ、男女400mフリーリレーの各6種目が行われた。午後にはそれぞれのB決勝、決勝が行われた。大学対抗戦によるインカレのシード権争いは年毎に熾烈を極め、山梨学院勢は昨年女子が3年ぶりにシード権を失い、男子もシード権獲得に苦慮している。出場選手が一人でも多くがB決勝、決勝に残ることが上位進出の鍵となる。
初日、山梨学院はB決勝、決勝に進出したのは個人では5人と男女フリーリレー。最初に行われた女子50m自由形には予選を15位。自己ベスト更新してB決勝に進出した林もも香(2年 埼玉・春日部共栄高)が登場。必死な力泳も叶わず8位となった。同種目の決勝には予選を8位で通過した生田真結(4年 兵庫・市川高)が予選よりタイムを上げ7位となった。生田真結選手は「今日のレースは大学に入って一番いいレースかなと思います。もう少しタイムを出したかったですけど水を掴めている感じがしていました」と泳ぎに手応えを感じていた。次に男子400m自由形の豊田将大(3年 神奈川・生田高)は、予選で自己ベストには僅かに届かなかったが13位で通過。B決勝ではタイムを落とし納得のいかない6位となった。8月20日から27日まで台湾・台北市で行われたユニバーシアード大会に日本代表として派遣されていた陶山周平(3年 山梨学院高)は、今年加速度的に急成長した次世代を担うホープとして注目されている。しかし、初日の400m自由形の泳ぎは重かった。予選を5位で通過。決勝では100mまでは上位を泳いでいたが、その後、ペースが落ち本来の伸びのある泳ぎができなく6位となった。陶山周平選手は「ユニバーシアードから全然いいタイムを出してなくて、今日の予選でも全力で泳いでもタイムが伸びなかったので、決勝では全日本選手権の時のように前半から突っ込む形で行ったんですけど100で失速してしまい、これからの課題だなと感じました。明日の200は得意な種目なのではずせない」と表情を引き締めた。女子200mバタフライで決勝に残った熊本真季(4年 京都外大西高)はレースではペースが上がらず8位となった。「メダルを取るために練習してきたんですけど、結構きつかったです。予選では余裕もあったのですが。多分人生最後の200バタだと思うので悔いはありません。明日の100バタで頑張ります」と淡々と話した。大学対抗戦で一番盛り上がるのはリレー競技。観客席の母校を応援する選手団のボルテージも凄まじく、選手の活躍に熱狂する。山梨学院は男女ともにB決勝に進出。山梨学院の応援団の声援に応えて力泳。男子が3位。女子が4位となりポイント獲得に貢献した。初日個人種目に出場した25人の選手のうち、自己ベストを7人が更新した。明日2日目も各種目で学生スイマーの熱い戦いが繰り広げられる
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.9.1