●関甲新学生野球秋季リーグ1部開幕
~今秋1部復帰の山学大は作新学院大と対戦~
~延長の末、4対5と競り負け黒星スタート~
関甲新学生野球秋季リーグ1部が9月2日、栃木・宇都宮清原球場で開幕を迎えた。3季ぶりに1部に復帰した山梨学院大はこの日の第2試合で今春3位の作新学院大と対戦。試合は、先攻の作新学院が1回表に捕逸で先制。先発の梅原隆斗はテンポ良く投げ込み、2回・3回を4奪三振と好投。しかし、4回表に三塁打や右前適時打などで2点目を献上。反撃したい山学は、4回裏に先頭の3番・枝川大哉の二塁打と5番・駒崎真也の犠飛などで1点差まで迫る。しかし、5回に内野安打と本塁打を許し、試合は1対4に。先発・梅原を援護したい打線は、5回裏、2番・金城義の2点適時二塁打などで3対4と再度1点差まで追い付く。打線の援護をもらった梅原は要所を突く丁寧な投球や味方の堅 守で6回以降零行進。山学は9回裏に先頭の5番・駒崎が中前安打で出塁すると、1死二塁で7番・久保柊人の左翼線適時二塁打で4対4の同点とし、試合は延長戦に。10回表、2死三塁から適時二塁打を打たれ、4対5に。山学はその裏、追加点を奪えず試合終了。山学は延長の末、勝ち切れず、1部復帰初戦が黒星スタートとなった。
3季ぶりに1部の舞台に帰ってきた山梨学院大。今年5月に行われた平成国際大との1部2部入れ替え戦では、1勝1敗で迎えた3戦目。9回裏2死二塁、1対1の同点の場面でDHの砂川聖(3年 糸満高)が値千金の2点本塁打を放ちサヨナラ勝ちし、3季ぶりの1部復帰を果たした。復帰初戦を白星で飾りたい山学大は第1節第1戦をこの日の第2試合で今春3位の作新学院大と対戦した。
試合は、先攻の作新学院が1回表に2死三塁から捕逸で先制。先発の梅原隆斗(4年 山梨学院高)はテンポ良く投げ込み、2回・3回を4奪三振と好投。しかし、梅原は4回表に作新打線につかまり、先頭打者に右中間を破る三塁打を許し、続く打者に右前適時打を放たれ2点目を追加される。反撃したい山学は、4回裏に先頭の3番・枝川大哉(3年 東海大甲府高)が右中間に2塁打を放ち、攻撃の口火を切る。その後、1死三塁から5番・駒崎真也(2年 川越東高)の犠飛で山学は待望の1点が入り、試合は1対2に。しかし、5回に内野安打と左翼へ2点本塁打を入れられ、試合は4対1に。先発・梅原を援護したい打線は、その裏、2死から9番・河本賢一(3年 東海大相模高)が内野 安打で出塁すると、続く1番・島快莉(2年 豊川高)の右前安打、2番・金城義(3年 山梨学院高)の右中間を抜く2点適時二塁打で3対4と1点差まで追い付く。打線の援護をもらった梅原は要所を突く丁寧な投球や味方の堅守で6回以降零行進と山学ナインに活力を与える。山学打線は6回・7回・8回と無得点だったものの、9回裏に先頭の5番・駒崎が中前安打で出塁。さらに、1死二塁で7番・久保柊人(3年 沖縄尚学高)の左翼線適時二塁打で5番・駒崎が生還し、4対4の同点で試合は延長戦に。10回表、2死三塁の場面で作新打線に右中間を破る適時二塁打を打たれ、山学は4対5と1点を追う展開に。しかし山学はその裏、追加点を奪えず試合終了。山学は延長の末、作新に4対5で競り 負け、1部復帰初戦が黒星スタートとなった。
試合後、須田喜照監督は「内容としては、悪くは無く、試合は良い勝負をしたが、エラーによる1点、2点で負けてしまった。勝たなきゃいけない場面でエラーも含め、1球の勝負ができなかった。こういう場面で勝たなければ、1部では戦えない。梅原も5点は取られているが、全体を見れば、要所を抑える良いピッチングをしてくれた。リーグ戦も始まったばかりで、まだまだやれるので気持ちを切り替えて明日の試合に臨みたいと思います」と語った。備瀬稜也主将は「ワンチャンスをものにしないとこういう接戦に勝てないと重く感じました。自分自身もそうですが、打線で梅原を助けてあげられなかった。明日・明後日と絶対に勝って、関東大会出場を目標に頑張ります」と述べた。
山梨学院は、第1節第2戦を9月3日、午前10時から宇都宮清原球場で同じ作新学院と対戦する。関甲新1部は2点先勝方式の勝点制。勝点を得るには、明日の2戦に勝利することが絶対条件となる。山学ナインはこの日の敗戦を糧に、明日の2戦目に挑む。
文(Y.Y)、カメラ(藤原 稔)2017.9.2