山梨学院パブリシティセンター

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●2017日本学生選手権水泳競技 2日目・最終日
~西山男子400個人メドレーで4位も反省~
~陶山男子200自由形も6位。納得できず~

大阪・東和薬品ラクタブドームで開催されてきた「第93回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)」は9月3日、最終日を迎えた。山梨学院大は、2日目に行われた種目では個人種目に20人が出場して男子200m自由形で決勝に進んだ陶山周平(3年)が6位に入り、B決勝の石橋翔(4年)は8位だった。男女200m個人メドレーでは西山雄介(3年)と山田千尋(3年)が決勝に進み、西山が7位、山田が8位だった。2日目最後の種目になった男女400メドレーリレーでは女子が予選9位となり惜しくも決勝には及ばずB決勝に進んだ。レースは全体にタイムが伸びずに3位となった。男子1500m自由形では豊田将大(3年)が自己ベストを更新して予選6位で最終日の決勝に進出した。最終日は、男女5種目の予選・決勝・B決勝レース、昨日予選が行われた男子1500m自由形と女子800m自由形の決勝が行われた。山梨学院大勢は、個人種目男子15人、女子14人と男女4X200mフリーリレー(個人種目と重複含む)に出場した。このうち、決勝に男子3人、B決勝に2人、女子は決勝3人、B決勝2人、リレーは男女ともにB決勝に進出した。

◆《2日目 決勝進出種目》
2日目の種目は男女4種目と男子1500m、女子800mと男女400mメドレー種目が行われた。山梨学院勢は個人種目予選に20人、メドレーリレーに各4人(個人種目と重複含む)が出場した。その内、男子200m自由形B決勝に出場した石橋翔(4年)は予選で自己ベストを更新してさらに上を目指した。50mを4位に折り返した石橋はピッチを上げ100mではトップに躍り出た。しかし、後半徐々にスピードが落ち8位に沈んだ。同種目で決勝に進出した陶山周平(3年 山梨学院高)は、初日の400mで本来の泳ぎができなく6位となったが、得意の200mで巻き返しを図りたいところ。陶山周平選手は「疲労も溜まっているんですが泳いでいる時はがむしゃらに泳いでいたので別に悪い点とかは分からないのです。100mでは想定したタイムより悪いのでベストで泳いでいれば2、3位になるので6位は悔しいです」と話し「最終日は800mリレーの1走になるのでこのタイムより良くなれば決勝に残れると思うので頑張ります」と意気込んだ。

男女200m個人メドレーで女子の山田千尋(3年 愛知・豊川高)は自己ベストを約2秒、予選タイムよりも1秒遅いタイムでゴールし8位となった。山田千尋選手は「情けないですね。スピードが全然ないので、明日の400の方を得意としているので、しっかり切り替えていい結果で終われるように頑張りたい」と話した。一方、男子の西山雄介選手は、予選を上回るタイムで泳ぎきったが予選順位の7位を超えることができなかった。西山雄介選手は「全然駄目ですね。3番を狙ったんですけど、スピードがでなかったです。200mのバタフライは余り得意ではないので次の背泳ぎ、得意の平泳ぎで勝負と思っていたんですけど。400には繋げられたと思います」と次の種目に懸ける。

◆《2日目 B決勝進出種目》
400mメドレーリレーの4人。第1泳者背泳ぎの瀬下茉利選手は「予選よりはしっかりタイムを上げていくつもりですけど、思うように上がらなくて」。第2泳者バタフライ奥田百香(3年 愛知・小牧高)は「予選よりは速く泳ぎたいと思ったですけど、少し落ちてしまって。自分の泳ぎは全然できていません。でも楽しかったので」。第3泳者平泳ぎ熊本真季選手(4年 京都外大西高)は「予選よりはタイムを上げようと思っていたのですけど。悔しいですね」。第4泳者自由形の生田真結選手(4年 兵庫・市川高)は「予選の時後半が遅かったので後半を意識して泳いだんですが、後半ばててしまって、それが響いてしまったと思っています。周りは見えていたので気持ち的に頑張っていたのですが、身体が付いていかなかった」とそれぞれ語った。

◆《最終日 決勝進出種目》
最終日は、男女5種目の予選・決勝・B決勝レース、昨日予選が行われた男子1500m自由形と女子800m自由形の決勝が行われた。山梨学院大勢は、個人種目男子15人、女子14人と男女4X200mフリーリレー(個人種目と重複含む)に出場した。このうち、決勝に男子3人、B決勝に2人、女子は決勝2人、B決勝1人、リレーは男女ともにB決勝に進出した。男子400m個人メドレー決勝に進んだ西山雄介は2日目の200m個人メドレーで7位と満足のいかないレースに、得意な400mで意地を見せた。中盤で6位に下がった順位を平泳ぎと自由形で4位まで順位を上げ、今大会、山梨学院勢では最高位をつけた。西山雄介選手は「昨日からあまり良くなく、その中でも優勝を狙っていたんですけど、まだまだ気持ちの面や技術的な部分が足りないと感じました。レース前に引退していく4年生に“頑張ってこい”と励まされたんですけどその思いに応えられなくて悔しい」と声を詰まらせた。女子200m個人メドレーではやはり納得のいかない8位に沈んだ山田千尋はこの400m個人メドレーでもいつもの身体の切れの見られない泳ぎで8位となった。レース後、山田は不甲斐なさと悔しさで呆然としてプールサイドを離れた。昨日の男子1500m予選を6位で通過した豊田将大が決勝レースに登場した。前半から積極的に攻める豊田は400mまでを4位とまずまずの位置につける。だが徐々にペースが上がらなくなり最終的に7位でゴールした。豊田将大選手は「2本連続で泳ぐのは初めてで、決勝に出場するのも初めてすごく緊張しました。泳ぎも監督と話していつもと違う泳ぎを試したのですけど昨日の疲れもありうまくいきませんでした」と振り返った。

◆《最終日 B決勝進出種目》
B決勝は女子400m個人メドレーに出場した片桐由紀(1年 神奈川・海老名高)は第3泳法の平泳ぎ途中まで2位と健闘したが最後は力尽き8位となった。女子100m自由形の生田真結、男子100m自由形の福澤紀竜弥(3年 北海道・根室高)はともに5位だった。また、女子100m背泳ぎはともに1年生の阿部星架(1年 北海道・札幌大谷高)と河野優美(1年 宮城・石巻好文館高)が出場。阿部はスタートから積極的に攻めトップでゴールかと思われたが、ゴール手前でかわされ2位となった。河野は7位でゴールした。阿部星架選手は「初めてのインカレで緊張しました。予選より力が入りすぎて思うように伸びませんでした」。河野優美選手は「最後の4年生の雄姿を見てきたので、1年生だからといってただ出て終わるだけではいけないと思っていたので、B決だけど残れたことで良かったと思っています」と頼もしい言葉が返ってきた。

最終日最後の男女4X200mフリーレースは、大学対抗戦の団体競技とあって、母校の名誉と栄光を懸けて熾烈な戦いが繰り広げられた。初めに女子の競技が行われ、予選を11位で通過してB決勝に回った山梨学院は、メンバーを一部入れ替えて臨んだ。第1泳者のバタフライの加藤由佳(2年 宮城・東北高)は2位で第2泳者背泳ぎの青木舞利奈(2年 千葉・東海大浦安高)に繋ぐと3位に順位を落としたものの、第3泳者平泳ぎの渋井柚実(3年 山形・日大山形高)もしっかり守り、第4泳者自由形の生田真結にゴールを託した。生田はラスト50m過ぎで2位に肉薄する力泳を見せたが僅かに及ばず3位となった。

女子リレーメンバーの4人の加藤由佳選手は「自分が速い泳ぎをすれば後ろの3人にもいい流れができると思い後半必死に頑張りました」。青木舞利奈選手は「個人のレースで思うようなタイムが出なくて、決勝へ行けない悔しさから、第4の生田先輩最後のレースなので少しでもいい順位で繋げたいと思いました」。渋井柚実選手は「やはり個人のレースが上手くいかなくて少しきつかったですけど、4年生の真結さんと泳げる最後のリレーだったし、いい形でバトンを渡したいと必死に泳ぎました」。生田真結選手は「4年生の意地を後輩に見せる場だと思っていました。200は長水路で泳ぐのは高1以来なのでどんな感じか分からないままでした。谷ばかりの4年間でしたが“終わり良ければすべて良し”みたいな感じで終われて良かったです」と笑顔で話した。3年生を中心にメンバーを組んだ男子は自信を持って臨んだ予選では10位となり、決勝進出を逃した。第1泳者の陶山周平は、期待された個人種目の結果が出ず、その雪辱をこのレースに懸けた。スタートからトップに躍り出ると、第2泳者の石橋翔(4年 千葉商科大附属高)も流れに乗る泳ぎで1位を守る。第3泳者の松崎稜(3年 群馬・前橋育英高)の堅実な泳ぎと、第4泳者の土橋健也(3年 千葉・東海大浦安高)の力泳で、2位を一頭身以上引き離す悠々の1位でゴールした。

男子の4人のメンバー、陶山周平選手は「ベストではなかったですけどタイムはインカレの中では一番良く、このタイムでは3位には入れていたので少し悔しい気持ちもあったですけど、翔さんが最後なので意地でも一番で帰ってこようと思いました」。石橋翔選手は「個人では一番で泳ぐことがないのでとても清々しい気持ちで泳ぐことができました。リレーも、個人も自己ベストが出たので充実した熱い3日間になりました」。松崎稜選手は「昨年よりタイムは悪く、チームに迷惑をかけてしまって、決勝を目指していたので悔しいですけどB決勝で一番取れたので良かったです。昨年から石橋さんとリレーを組んできてお世話になった先輩なので、最後は決勝で一緒に泳ぎたかったという気持ちは大きいです」。土橋健也選手は「決勝には残れなかったですけど先輩が最後だったので、自分たち3年生が先輩に花を持たせて挙げようと皆で頑張りました」とそれぞれ3年生が4年生最後のインカレを盛り上げた。

3日間の大会が終わり、山梨学院はシード権争いには加われなかった寂しさはあったものの、常に決勝戦に定着する選手も育ち、それに続く原石も数多く見受けられ、美しく強く磨かれ輝くときを待っている。新生山梨学院スイマーの飛躍を待ち焦がれる。大学別対抗戦の結果は、男子優勝が明治大学、女子は日本体育大学。山梨学院大は男女ともに11位で8位までのシード権獲得はならなかった。









文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.9.3