山梨学院パブリシティセンター

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●2017山学短大の地域連携研究センター事業
~「プロに学ぶシニア世代の手作り料理教室」3回目~
~「どら焼きと季節の果物を使った手作り和菓子」~

山梨学院短期大学は、同短大の地域連携研究センター事業の一環として開催している「プロから学ぶシニア世代の手作り料理」の3回目、「手作り和菓子~おいしいどら焼きと季節のフルーツ使った秋衣~」を9月22日、短大スイーツスタジオで開催した。一昨年の初回は、山梨の郷土料理「おざら、ほうとう」を取り上げ好評だったため、2回目には参加者の要望を取り入れ「中華点心」の料理教室を行った。3回目の今回は、短大のパティシエコースの体験も含め、プロから学ぶ和菓子作りに挑戦してもらった。参加者は定員32人のところ、募集開始日に定員が埋まる盛況ぶり。食物栄養科パティシエコースで和菓子作りを指導している小澤精非常勤講師の手ほどきのもと、普段自分ではなかなか作らない和菓子作りに取り組んだ。参加者は小澤講師の説明・実演の後、3~4人のグループに分かれ、どら焼きの皮づくりから始め、生地を寝かせている間に、山芋を練り上げた煉切に季節のフルーツを包んだ“秋衣”を作った。その後には、馴染んだどら焼きの生地をホットプレートで焼き、用意しておいた餡を挟み2種類の和菓子を完成させた。出来栄えに参加者は満足げに笑顔を見せていた。山梨学院短大では地域連携研究センター事業として、次回も引き続き開催するとしている。

山梨学院短期大学が進める地域連携研究センター事業の一つ「研究会・研修会、会場提供等による地域連携・貢献活動」の中の同短大が企画・実施する研修会事業として一昨年初めて「シニア世代による伝統料理教室」を開催、好評を博しこの教室は3回目となる。地域連携研究センターでは、山梨県の高等教育機関として地域社会の課題解決や新たな地域社会の創造に向け、研究・研修・人材育成などの活動を通じて、地域社会に寄与することを目的にしている。

好評を博した2回の教室は、調理を中心に行われたが、今回は、山梨学院短大が持つ、スイーツスタジオでプロのパティシエによる和菓子作りの楽しさを感じてもらうことと、自宅でも通年楽しめる和菓子のどら焼きと季節の果物であるシャインマスカットを使った“秋衣”に挑戦してもらった。今回は短大のスイーツスタジオでの開催になるため32人の定員を設けたが、募集開始日に定員を満たす盛況ぶり。当日は27人(申し込み後、3人が辞退、2人が欠席)の参加者となった。教室はまず、初めに山梨学院短大食物栄養科・羽畑祐吾科長が挨拶。次に短大パティシエコース和菓子担当・小澤精非常勤講師が2種類の和菓子作りの流れを実演。3人から4人に分かれたグループは、今回のメニューの一つ、“どら焼き”の皮づくりから始めた。レシピを参考に食物栄養科パティシエコースの二人の学生や講師らの手助けもあり真剣に取り組んだ。途中、山芋を練り上げた煉切で季節の果物シャインマスカットや食紅で色付けをした餡、他に小豆を包む“秋衣”を作り上げ、終始笑い声が絶えない和やかな雰囲気の中、季節感のある和菓子作りを楽しんだ。その後、寝かしておいたどら焼きの生地をホップレートで焼き、用意していた餡を挟み入れ完成させた。その出来栄えに参加者は互い満足げに笑顔を交わしていた。作った和菓子は家族へのお土産として袋に詰めて持ち帰った。

今回の教室を企画した短大食物栄養科・岡本裕子教授は「この教室を希望する受講生が多く、2回調理の企画が続いたものですから目先を変える意味もあり、また短大にはパティシエコースのプロの先生方もいらっしゃいますので、その中で今回は、家でも作れる和菓子作りにしました」と今回の趣旨を話した。参加者の一人、今村真由美さん(市川三郷町)は「初めての参加です。“秋衣”は、色が出てきて見た目が、ちょっとしたことですごく表情が違うので作っていて楽しかったです。和菓子は自分で作るにはとてもハードルが高いので、作る機会がなかなかないですけど、スーパーで買えるような材料でこのように教えてもらえれば、家でも出来そうな気がします」と目を輝かした。鈴木洋子さん(甲府市)は「どら焼きは分量が分かれば家で作れると思ったので参加しました。良かったです。家でも試して見ます」。このような企画については、「毎回参加させてもらって楽しみにしているんですけど、一人でも参加できますし、昔は知らない人の中に入って交わることが苦手だったですけど、年を取ってきたらこういうことがとても楽しみになって、ありがたく思っています」と笑顔で話した。短大が行ったアンケートで、参加者は、今回も教室(研修会)を高く評価しており、今後も参加したいと答えていた。

■参加者の性別人数=男性2人、女性25人。年齢は30代から80代(平均64.4歳)
■アンケート回収数=24人(回収率88.9%)
◆参加者の評価はー。
和菓子2品は良かったかー。 良かった23人(95.8%) 無回答1人
研修会が分りやすかったー。 分かりやすかった23人 (95.8%) 無回答1人
今後このような研修会に参加しますか。24人 (100%) が参加すると答えた。

◆アンケートの内容
Q.今回の研修会で特に良かったことは何ですか。

◎どら焼きの皮が焼けてよかった。(6人)
◎学生がフォローしてくれてよかった。 (4人)
◎家で作れそうなのがよかった。 (4人)
◎プロのコツを先生が分かりやすく説明してくれた。(2人)
◎和気あいあい楽しく作れた。(2人)


などの意見が寄せられ、シニア世代のニーズにあった内容から参加者が満足いく研修会だった。また、今後希望する教室のテーマは、菓子作りの中でケーキ(5人)、草もち(3人)、洋菓子(2人)となっており、その他に和食、イタリアン、そば・ほうとう、簡単に作れる料理、保存食などが挙げられた。短大側は「また、皆さんが楽しめる企画を検討したい」と話した。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.9.24