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●全日本学生柔道体重別団体優勝大会 最終日
~女子3年ぶり2回目の優勝。2度目の二冠も達成~
~昨年準決勝で敗れた前回覇者環太平洋大に雪辱~

「平成29年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会」が10月28日・29日の両日、兵庫県尼崎市ベイコム総合体育館で行われた。北海道から九州まで9地区の予選を勝ち抜いた男子53校、女子18校から各階級2人ずつの精鋭約1000人が母校の名誉を懸けて集まった。男子19回、女子は9回となるこの大会は、男女ともに1大学7人制、各階級のチーム代表で大学日本一を競う大学対抗戦。山梨学院大男子は、29日1日目の2回戦で優勝候補東海大と対戦し敗れ2日目に進めなかった。山梨学院大女子の1日目は、初戦の広島大、2回戦準々決勝の立命館大に完勝。2日目の準決勝に進んだ。29日2日目、午後に始まった準決勝の対戦相手は、毎回大会上位を維持する東海大。試合は、山梨学院の先鋒、次鋒と1本負けと先行されたが、五将の益子楓彩奈(4年)が寝技で1本取り、追撃を開始、次の中堅、三将と引き分け、副将・梅北眞衣(1年)、大将・瀬戸口栞南(1年)に勝負の行方を託した。1年生の二人は期待に応え、ともに寝技での勝利、逆転勝ちを収め決勝に進んだ。決勝は昨年の覇者・環太平洋大。先鋒、次鋒と引き分け、再び五将の益子楓彩奈が仕事をした。指導3を奪い反則勝ちの1本勝ち、続く中堅の泉真生(3年)も反則勝ちで2-0と先行。三将は敗れたものの、副将、大将の1年生が粘って引き分け、2勝1敗で勝利。3年ぶりの優勝に輝いた。6月の全日本学生柔道優勝大会優勝との団体二冠は2度目。

1日目に女子ベスト4、男子ベスト16が出揃い、2日目最終日に男子は3回戦から決勝戦、女子は準決勝と決勝戦が行われた。山梨学院男子は2戦目で東海大との対戦で敗れ2日目に進めなかった。1日目の初戦・2戦目に完勝した山梨学院女子は、2日目の準決勝に進んだ。女子の配列は先鋒78㎏超、次鋒70㎏級、五将52㎏級、中堅78㎏級、三将57㎏級、副将48㎏級、大将63㎏級。

山梨学院の準決勝の対戦相手は、この大会で優勝はないものの、毎回上位を占める東海大。先鋒の山中満紀(4年 岐阜・大垣日大高)、次鋒・新添左季(3年 奈良・天理高)はともに足技で1本負けを喫し、先行を許した。五将の益子楓彩奈(4年 静岡・藤枝順心高)が悪い流れを阻止する横四方固めで勝利すると、続く中堅・泉真生(3年 千葉・木更津総合高)、三将・月野珠里主将(4年 愛知・大成高)は引き分けで繋いだ。絶対に負けられない副将・梅北眞衣(1年 兵庫・夙川高)、大将・瀬戸口栞南(1年 長崎明誠高)は、ともに1年生ながら終始積極的な攻めの姿勢を崩さず、中盤に後袈裟固め、横四方固めの寝技でチームを逆転勝利に導き決勝戦に駒を進めた。

◆2日目女子準決勝《山学大VS東海大》10/29兵庫・尼崎ベイコム総合体育館

  先鋒
78級
次鋒
70級
五将
52級
中堅
78級
三将
57級
副将
48級
大将
63級
山梨学院大 山中 新添 益子 月野 梅北 瀬戸口
 
1本

1本

一本
引分け 引分け
一本

一本
東海大 河内 多田隈 佐藤茜 佐藤杏 竹内 根本 五十嵐

■山梨学院大(3勝2敗2分け)勝利

決勝戦は、昨年の覇者で4度の優勝を誇る環太平洋大学。前大会では、準決勝で敗れた強豪。山梨学院は2014年に初優勝を成し遂げ、2015年に準優勝、昨年は3位。今大会2度目の優勝、2度目の二冠達成を目指し、立ちはだかる難敵に挑んだ。山梨学院の配列は先鋒に蓮尾沙樹(3年 山口・西京高)を起用した以外は準決勝と同じ。互の選手は、重量級の試合ながら激しく攻め合い好試合を展開、譲らず引き分けた。次鋒の新添は、準決勝で一瞬の隙を狙われた反省から慎重に試合を運び、これも引き分けに持ち込んだ。五将の益子は準決勝で1本勝ちを収め、試合の流れを呼び込んだ勢いで攻め続け指導3の反則勝ち。この試合でも勝利の鍵を担った。続く泉も積極性が光り、指導の反則勝ちで2-0と先行する。三将の月野は1本負けを喫してしまったが、1年生二人が激しくも素晴らしい試合を展開。勝利することは出来なかったものの、引き分け優勝を呼び込んだ。山梨学院の優勝は3年ぶり2度目。6月に行われた全日本学生柔道優勝大会に4連覇した団体戦との二冠も2度目となる。

◆2日目女子決勝《山学大VS環太平洋大》10/29 兵庫・尼崎ベイコム総合体育館

  先鋒
78級
次鋒
70級
五将
52級
中堅
78級
三将
57級
副将
48級
大将
63級
山梨学院大 蓮尾 新添 益子 月野 梅北 瀬戸口
  引分け 引分け
一本

一本

1本
引分け 引分け
環太平洋大 井上 田中 杉本 鈴木 廣木 小倉 土井

■山梨学院大(2勝1敗4分け)勝利

試合後、山部伸敏女子監督は「東海大に逆転勝ちしてよく乗り越えました。去年だと負けるパターンだったですけど逆に逆転勝ちできたというのはチームとして成長したのかなと思います。決勝は僅かな差を勝ち切り、少ないチャンスをものにできました。拮抗した力の差の中でよくやってくれました。学生の二大大会で優勝したいというのがチームの毎年の目標だったので、言うだけではなく有言実行するための準備、トレーニング、稽古、私生活、しっかりやっていこうということで4年生が中心にしっかりまとまってくれました。今日はその中で副将、大将が1年生でしたが、思い切った柔道をやってくれて先輩を助けてくれました。」と選手を労った。執念の1本勝ちで試合の流れを変えた益子楓彩奈選手は「自分が獲りに行かなければいけない場面だったので攻められたのが良かったです。団体戦に出場したのは初めてだったのですけど、キャプテンも4年生も後輩も頼りになったので自分の柔道が思い切りできました」と話した。頼れるお姉さんの月野珠里主将は「うれしいです。苦しい戦いばかりでしたけど1年生が頑張ってくれました。自分が引っ張るというよりは皆の意識が高く気持ち良くて、厳しいこともたくさん言いましたがこうやって最後勝てたので報われて良かったです。選手の怪我が続き、今も二人手術で入院していて、直前の怪我で出られない選手も多かったですけど、その中でも勝てるのが本当に強いチームだと皆に言い聞かせて“できるできる”と皆で頑張りました」と清々しい表情で話した。

全試合終了後の閉会式で優勝、準優勝、3位までのチームの表彰式の他、優秀選手賞の発表が行われ、山梨学院から益子楓彩奈と泉真生が選出された。試合結果は、男子優勝・東海大、準優勝・国士館大、3位・筑波大、日本体育大となり、女子優勝は山梨学院大、準優勝・環太平洋大、3位・筑波大、東海大となった。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.10.29