山梨学院パブリシティセンター

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●山梨学院幼児向け音楽ワークショップ
~演奏家と子どもたちが舞台上で一緒に活動~
~音楽の「力」を間近で感じ、音楽に親しむ~

山梨学院生涯学習センターは11月4日、山梨学院メモリアルホールで幼児向け音楽ワークショップ「おんがくとあそぼう!-《おどるこねこ》のワルツ-」を開催した。初開催となった子どものための音楽ワークショップは、日本フィルハーモニー交響楽団の協力で実施され、保育職を志す学生への教育還元を目的に山梨学院短大保育科や専攻科保育専攻の学生もアシスタントとして参加した。ワークショップは、4歳から6歳の子どもたちを対象に行なわれ、舞台上で演奏家と子どもたちが一緒に活動し、「三拍子」のリズムを基本に、子どもたちが主体的に音楽受容ができるようプログラムが構成された。すぐそばで演奏を聴く子どもたちは、音の振動や楽器のきしみ、演奏家たちの表情や息遣いなど音楽の「力」を間近で感じ取り、楽しみながら「音楽」に親しんだ。

初めて企画された「山梨学院幼児向け音楽ワークショップ」は、山梨学院生涯学習センターが主催し、山梨学院短期大学地域連携研究センターが共催し開催された。また、開催にあたり、公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団(日本フィル)の協力を得て、音楽教育学と演奏家双方の視点から準備を進めてきた。日本フィルでは、日頃から「音楽の森プロジェクト」として、地域やコミュニティでのミニコンサートや音楽創造ワークショップの開発と推進などに取り組んでいる。この日は日本フィルから副首席奏者の竹内玄さん(ヴァイオリン)、佐藤駿一郎さん(ヴァイオリン)、中川裕美子さん(ヴィオラ/ファシリテーター)、江原望さん(チェロ)が演奏家として参加。ワークショップのコーディネイト及びプログラム開発担当は山学短大保育科の室町さやか専任講師が務め、保育職を志す学生の教育還元を目的に、保育科や専攻科保育専攻の学生も運営補助として参加し、ファシリテーターをアシストした。

ワークショップは午前・午後の部ともに内容は同じで大きく分けて3つのブログラムで行われた。冒頭では、アイスブレイクとして参加している日本フィルの演奏家や子どもたち、学生が一緒に活動し、演奏家が童謡「ぞうさん」の前奏を演奏し、子どもたちが曲あてをしたり、学生と一緒に合唱を行った。最初は緊張した様子の子どもたちも温かい雰囲気の中で進められるワークショップに徐々に笑顔になり、積極的に発言したりしていた。さらに、3グループに分かれ、この日のワークショップで基本となる「三拍子」の表現方法を考えたり、発表しあったり「三拍子」のリズムを体に刻んだ。ワークショップの合間には、楽器の紹介や特徴が示され、子どもたちは興味深そうに演奏を見つめ、耳を傾けていた。ワークショップ中盤では、演奏家の奏でるルロイ・アンダーソン作曲の「ワルツィング・キャット」《おどるこねこ》の曲に合わせて、舞台上を自由に移動しながら、手に持った赤や青、緑、黄色といった色とりどりのシフォン布を動かした。子どもたちは、体の動きと視覚で、冒頭に学んだ「三拍子」のリズムを表現して楽しみ、子どもたち自身が登場人物として物語に参加し、より主体的に音楽受容ができるようワークショップは進められた。ワークショップの最後には、モーツァルト作曲の「ディヴェルティメント」変ロ長調K.137 第3楽章が演奏され、子どもたちはモーツァルトの軽快な三拍子の楽曲に合わせて、自分が感じ取ったイメージに合わせてシフォン布を動かしたり、歩いたりして、音楽に親しんでいた。子どもたちはワークショップを通じ、演奏家のすぐそばで演奏を聴くことで、体に伝わる音の振動や楽器のきしみ、演奏家たちの表情や運指、息遣いといった音楽の「力」を感じ取っていた。

文・カメラ(Y.Y)2017.11.4