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●2017全日本学生ホッケー選手権(インカレ)
~男子決勝進出、3連覇5度目の優勝を狙う~
~女子、決定力に欠け立命館に惜敗。3位決定戦に~

11月8日から大阪府茨木市・立命館ホリーズスタジアム他で開催されている「第66回男子・第39回女子全日本学生ホッケー選手権大会」(インカレ)は11月11日大会4日目、男女とも準決勝が行われた。前回大会優勝の山梨学院大学男子は11月9日の2回戦から登場。京都大学に8-0で快勝。10日に行われた準々決勝では、慶應義塾大学を6-0で下し、準決勝戦に進出。同じく前回大会優勝の女子は8日の1回戦に聖泉大学と対戦、4-0で勝利、10日の準々決勝では東京農業大学に8-2で勝利し準決勝に駒を進めた。男子準決勝の相手は、前回大会4位の東京農業大学。山学大は前半8分、先制を許したが12分に3番DF・千葉健寛(3年)が反則で得たPC(ペナルティコーナー)を決め同点に追いついた。さらに19分には9番・FW小沢諒主将(4年)がサークル右から振り抜き豪快なシュートを放ち2点目、逆転した。後半に入っても山学大ペースで試合を進めるが、決め手に欠き無得点。試合は1点差を守り決勝戦に進んだ。女子の対戦相手は前回大会4位の立命館大学。前半序盤、先にPCを得てチャンスをつくるも得点にならず。その後、両チームとも一進一退の攻防が続くが互いに無得点のまま終了。後半も互いに得点チャンスはあったものの、決めきれず終盤に入る。残り時間が5分を切り両チームとも得点がほしいところで山学大が痛恨のPCを再三奪われ、ついに3分を切ったところでPCを決められ、先に得点を許した。しかし必死の反撃も及ばず無常の終了ホーンがなった。女子の決勝進出はならず、明日の3位決定戦に回った。

全日本学生ホッケー選手権大会(インカレ)は、7月の全日本大学ホッケー王座決定戦と並ぶ大学フィールドホッケーの全国2大大会。参加チームは男子24大学、女子16大学によって学生日本一を懸けて競い合う。11月8日に開幕し、熱戦が繰り広げられてきた大会4日目、11日に男女準決勝2試合ずつが行われた。山梨学院は前回大会で初の男女W優勝を果たし、今大会では2年連続W優勝、男子は3年連続5度目、女子は2年連続9度目の優勝を目指した。

◆ 男子準決勝《山梨学院大学VS東京農業大学》

山学大、準決勝の対戦相手は東京農業大学。東農大は前回大会4位、10月に行われた関東学生ホッケーリーグ秋季大会では負けている相手で決して侮れない相手。12時50分、緑のユニフォームの東京農業大のセンターパスで始まった試合は前半8分、山学大ディフェンスの隙を狙われ東農大のシュートで先制された。まだ動きに堅さが残る山学大は12分にPCを得ると、3番・DF千葉健寛(3年 岩手・沼宮内高)のPCが決まり同点に追いつく。なかなかペースが掴めなかった山学大は、この得点で徐々に反撃を開始。19分にはサークル内でのパスに9番・FW小沢諒主将が反応。正面からからきれいにスティックを振り抜きゴール。2点目を奪い逆転した。後半、序盤から終始、サムライジャパンの男子日本代表・10番・FW山﨑晃嗣(4年 島根・横田高)を起点に小沢、上澤祐斗(3年 岩手・沼宮内高)、小川恭平(3年 山形・置賜農業高)ら、FWが相手ゴールに再三迫るも決定打やPCを決められずまま1点差で逃げ切り決勝に駒を進めた。山学大は明日、3年連続5度目の優勝を懸けて天理大と対戦する。試合は、明日12日、午後2時30分より立命館ホリーズスタジアムで行われる。

平成29年度全日本学生ホッケー選手権 男子準決勝
《山梨学院大VS東京農業大》11/11 立命館ホリーズスタジアム
○ 山梨学院大 2 前半 2-1
後半 0-0
0 東京農業大 ●
得点 千葉健寛(12分)、小沢諒(19分) 

試合後、三澤孝康監督は「チャンスはたくさんあって、追加点を奪えればもう少し楽な試合運びができたのですけど。ずっと攻めている中で決められず、何度か相手に反撃されるという嫌な部分もあったですけど、キーパー中心にディフェンス陣が頑張ってくれました。決定的なシュートも後半だけでも何本か決められなかったのでその点を修正して明日の決勝戦に臨みたい」と話した。同点にしてチームに流れを引き寄せた千葉健寛選手は「関東リーグで負けていたのでその借りは返したいという気持ち打ちました」。後半、PCを決められなかったことは、「芝に対応しきれてなくて明日に向けて合わせて、しっかり点を取りたいと思います」と意気込む。決勝点を叩き込んだ小沢諒主将は「決めたシュートはイメージしていた通りだったですけどあんなに上手くいくとは思いませんでした」と謙遜した。「自分たちはしっかり守って、そこからスピードを使った攻撃が持ち味です。今日もいいところまで持ち込んでいるんですけど追加点が取れなかったので、そこが明日どれだけ決められるかです。大会を通してチームとしての状態も上がってきているので最後の精度が鍵です」と手応えを口にした。

◆女子準決勝《山梨学院大VS立命館大》

女子の準決勝の対戦相手は天理大学とともに女子日本リーグや全日本大学王座決定戦、全日本学生選手権(インカレ)で凌ぎを削る立命館大学。うす曇の肌寒い中、山学大男子試合の直前、午前11時10分、山学大のセンターパスで始まった。開始7分、最初に山学大がPCのチャンスを得るが得点に実らず、それに対して9分に相手に続けて3連続PCを奪われたが、ゴールキーパーの好セーブなどでピンチを凌いだ。その後は激しい攻防が続き両チームとも決定的チャンスもあったものの、前半を無得点で折り返す。後半早々、敵陣に攻め込みしばらくは、やや山学大優勢に推移するも決めきれない。後半中盤にはピンチに16番GK・田中秋桜(2年 福井・丹生高)の好セーブや得点には繋がらなかったが日本代表の河村元美(4年 大阪・羽衣学園高)が見せた相手GKとの1対1のシュートチャンスなど好シーンで観客を沸かせた。両チーム譲らず一進一退のまま終盤に。残り5分を切り山学大はPCを奪われるが凌いだ。残り2分には再びPCを与え、これを決められついに均衡を破られた。堅い相手ディフェンスの前にこの時間帯の失点は痛かった。それでも追いつきたい山学大は諦めず必死に僅かな時間に望みを懸けて攻めるも、及ばず決勝進出はならなかった。明日、午前9時30分より立命館ホリーズスタジアムで東海学院大と3位を争う。

平成29年度全日本学生ホッケー選手権 女子準決勝
《山梨学院大VS立命館大》11/11 立命館ホリーズスタジアム
● 山梨学院大 0 前半 0-0
後半 0-1
1 立命館大 ○
得点 立命館大(後半68分) 

試合後、ジョン・シアン監督は「山学らしい試合をしようと思っていたのですけど、選手の動きが少し硬くて、思い切ってプレーするという気持ちがうまく表にでてこない感じでした。攻めてはいたのですけど、立命の堅い守備からのカウンターなど、今日はうちより一枚上でした。明日に切り替えることが大事です」と話した。さくらジャパン女子日本代表9番FW・河村元美選手は「自分たちのホッケーができていなかった。自分もいつもだったら決めているところを自分の持ち味というのを全然出せなかったです。皆にもプレッシャーはあったかなと思います。チームの課題でもある終了間際5分を切ると失点してしまうことがここでも出てしまった」と悔やんだ。アジア大会女子日本代表藤林千子選手は「悔しいです。アジアカップでしっかり結果を残して、その後すぐにインカレがあるのでそれに繋げられればと思っていたのですけど、1回戦では噛み合わない部分もあったのですが徐々に内容が良くなって来ての今日だったので、前半のチャンスが多かった時に決め切れなかったのが大きくて、後半段々、相手にペースを持っていかれたという感じです」と無念さを滲ませた。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2017.11.11