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●講道館杯全日本柔道選手権
~新添左季が70㎏級2連覇、泉真生78㎏級3位~
~柔道日本一を決める大会で山梨学院勢大いに健闘~

世界選手権代表第1次選考を兼ねた講道館杯「平成29年度全日本柔道体重別選手権大会」が11月11・12の両日、千葉市・千葉ポートアリーナで行われた。各階級のチャンピオンを決める大会に山梨学院大から女子10人、男子3人が厚い壁を突破して出場した。このうち、女子70㎏級の新添左季が強敵を次々に倒し優勝、大会2連覇を果たした。また、女子78㎏級はOGの濱田尚里が優勝、現役の泉真生が3位になり、山学勢2人が表彰台に上がった。このほか、女子48㎏級はOGの山崎珠美が3位になり1年の梅北眞衣が7位となった。男子にも新星が現れた。66㎏級2年の長倉力斗が初のシニア戦で7位に入る活躍を見せた。山梨学院勢は柔道日本一を決める大会で現役もOGも大 いに健闘した。

≪70㎏級 新添左季(にいぞえ さき 3年 奈良・天理高)≫

昨年度覇者の新添は第1シードとして2回戦から登場。初戦の飯島彩加(東京学芸大)戦も準々決勝の朝飛七海(桐蔭学園高)戦も得意の内またで技ありを奪いそのまま抑え込んで1本勝ち。準決勝の宇野友紀子(JR東日本)戦は小外掛けで1本勝ち、決勝で今季3度対戦している田中志歩(環太平洋大)と対決した。互いに相手を研究し互いに技を出し切れずGS延長(指導かポイントが入ったところで勝敗が決まるゴールデンスコア方式の延長)に突入し、守りの姿勢が多かった田中に指導が入り、攻める姿勢を貫いた新添の優勢勝ちとなり2連覇が決まった。新添左季選手は「互いに手の内を知っているので、技を決め切るのが難しかった。世界は近くはないと思うけど遠くはないと思っています。得意技の内またを磨いて世界で戦える選手になりたい」と講道館杯を手に笑顔を見せた。

≪78㎏級 泉 真生(いずみ まお 3年 東京・木更津総合)≫

昨年度3位の泉は1回戦で佐藤杏香(東海大)、2回戦で田中伶奈(鶯谷高)を順当に下し、準々決勝で強敵の緒方亜香里(了徳寺学園職員)を下し準決勝に進出した。ここで新鋭の和田梨乃子(大成高)に技ありを取られ3位決定戦に回った。気持ちを切り替えて鈴木伊織(環太平洋大)との戦いに挑みGS延長で大内刈り(技あり)を決め2年連続の3位となった。試合後、会場の片隅で人に見られないように涙を流す泉選手に山部伸敏監督は「おまえはチャンピオンになれる選手なんだ、掛けないからチャンピオンになれないんだ。怯まずに技を掛ければなれるんだ」と励ましていた。泉真生選手は「返されるのが怖くて弱気になってしまいました。監督は自分の弱い所を知っていて励ましてくれました。去年以上の結果を出したかったので悔しい、怯まずに自分の力を出せるように努力します」と流れ落ちる涙をそっと拭っていた。

この78㎏級を制したのはOGの濱田尚里(自衛隊体育学校)で、圧倒的な強さで2年ぶり2回目の優勝を勝ち取った。濱田尚里選手は「78㎏級には自分もいるんだぞという力を見せて、国際大会で一つ一つ勝ち、東京オリンピックで金メダルを取れる選手になりたい」と胸の思いを吐露した。

3人以外の山梨学院勢で準々決勝以上に進んだのは、48㎏級でOGの山崎珠美(自衛隊体育学校)が3位の表彰台に上がり、新星の梅北眞衣(1年 夙川学院)が7位に入った。男子の新星66㎏級長倉力斗(2年 大牟田高)が初のシニア大会出場で7位に入る健闘を見せ、78㎏超級OGの井上愛美(JR九州)町純香(ミキハウス)の2人も7位に入った。

このほかの山梨学院勢は、63㎏級瀬戸口栞南(1年 長崎明誠)、57㎏級枠谷菜々(2年 箕島)、52㎏級柴田紗希(4年東大阪大敬愛)、78㎏超級蓮尾沙樹(3年 西京)、は2回戦、57㎏級の月野珠理(4年 大成)と谷川美歩(2年 藤枝順心)の2人、78㎏超級の岡田実咲(2年 広陵)とOG小原祥子(山梨県警)の2人、男子100㎏超級の中元岳(3年 北海)、柳原尚弥(3年 白鴎大足利)、OB鈴木誉広(ALSOK)の3人は1回戦で敗退、佐藤史織(3年 新田)は欠場した。

尚、大会終了後、12月に行われるグランドスラム東京の出場者が発表され、山梨学院勢から、新添左季と濱田尚里の2人が選ばれた。

文(M.Ⅰ)カメラ(小池裕太)2017.11.12